
突然だが、チューニョを作ってみた。
チューニョとは、アンデスの伝統的な保存食で、
ジャガイモを凍らせ、解凍したものを潰して水分を抜き、干して乾燥させたものだそうだ。
ジャガイモをチューニョにしてしまえば、何十年でも保存が利くんだって。
すごいねー。
チューニョは、数年前に知り合った、会津の山奥にある、
「タンボロッジ」という宿のオーナー、通称タンボパパさんから教えてもらった。
タンボロッジのサイトはこちら。
このタンボロッジは、アンデス料理を中心としたマクロビオティックのお食事を出してくれる、
これまた変わった宿で、ご夫婦で経営されている。
俺も一度泊まりに行ったことがあるんだけども、
こう・・いい意味で何もない大自然の中で、完全に素になれる。
夜になると真っ暗で何もないので、必然的にオーナーご夫婦と語り合うことになるんだけども、
その語り合いがまたおもしろいのだ。
オーナーご夫婦は、今でも定期的にアンデスを旅しては、
交流を深めたり、料理の探求をしたりしている。
チューニョとの出会いもそのひとつなんだと思う。
タンボロッジでは、大量のチューニョをすべて手作りしていて、
いろんな料理に使っている。
なぜチューニョにするのかという利点は、タンボロッジのサイトでパパが書いている。
「チューニョ」(凍み芋)は、マクロビオティック的に非常に優れています。
なぜかというと、まったく「毒」が抜けて、無毒の「陽性食品」に変化しているからです。
じゃが芋に含まれる「毒」とは、
ソラニンやチャコニン(カコニン)などの有毒なアルカロイド配糖体です。
それは、じゃが芋全体に含まれていますが、特に、「芽」や、
日光に当たって緑色に変化した「皮」の部分にたくさん含まれています。
だから、じゃが芋は「芽かき」(芽を取り除くこと)をしてから食べるんですね。
でも、その「毒」は、「水溶性」なんです。
アンデスの人たちは、それを経験的に知っていて、「チューニョ」を凍結させ、
解凍して足で踏んで脱水して作っているんですね。
こうすることにより、「水溶性」の毒がじゃが芋から完全に抜けていくんです。
つまり、じゃが芋を「脱水」するために、「凍結」させているんですよ。
じゃが芋は、生のままではきわめて脱水しにくいのですから。
とある。
ということで、俺も実際に作ってみたわけだ。
冷凍庫で凍らせて解凍すると、水分がじわーっと出てくる。
「足で踏む」とあるけども、今回俺は、まな板2枚を使って解凍したジャガイモを上下で挟み、
体重をかけて上から押して絞った。
茶色い水が、結構な量しみ出てきてビックリ。
これがジャガイモに含まれる「毒」となるわけかーと、感心しきり。
干して乾燥させる時期はいつがいいのかわからなかったんだけども、
冬の空気が乾燥しているときの方が干すのには適してるんじゃないかなーと思って、
潰したジャガイモをざるのまま外に放置。
この寒い気候で、何日も干していたから、いい感じで水分が抜けて、

皮の下は真っ黒に。
俺がタンボロッジで見たチューニョも、すごく黒かった記憶があるから、
これでいいのかなーと勝手に思っている。
一般的に言う「寒ざらし」状態っていうことかな。
マクロビオティックでは、「ジャガイモは陰性が強い」として、
敬遠したり食べない人も多いみたいなんだけども、
こんな感じでチューニョにして、完全に陽性化させればいいんじゃないかなー。
まぁ、俺はジャガイモは肉食の毒消しにもなるし、普通に食べてるけどね。
たまに、「えー?ジャガイモ食べるんですか?」って言う人に会うが、
アホかって感じだ。
まぁ、それを差し引いても、チューニョはとても有効だと思う。
マクロビオティックの東日本で超有名な、
リマクッキングスクールの松本校長先生も、
チューニョはジャガイモが完全に陽性化しているのでとてもいいと、
大絶賛しているそうだ。
今回作ったチューニョはまだ食べてないんだけども、
どんな料理に使おうかなーと、ちょっとワクワクしている。
そのうち大量に作ってストックしておくかなー。
チューニョ作り、おもしろかった。
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