セカンドバイクとして、新たなバイクがやってきた。
HONDAのシルクロード。型式はL250S。
このBLOGにも書いてきたとおり、自分のメインバイクは、
DUCATI 900SS 1995年式。
そして、自分のセカンドバイクの使い方は、
主に買い物やチョイ乗りなどの用足しだったので、今までは、
SUZUKIのK125だった。
ちなみに、以前記事を書いてからもいろいろとカスタムしてきて、
シートを変更したり、フロントフェンダーを小さいものに変えたりして、
ビジネスバイクと言うよりは、クラシックなテイストに仕上げた。
さらに、過去記事にも書いたとおり、愛知のカスタムショップ、
改華堂の小川さんのご協力により、250ccなどと同じ、
軽二輪登録にしてもらって、自動車専用道路を走れるようにした。
その後、K125をセカンドバイクとして使ってきたわけなんだけども、
K125を買うずっと前から、ずーっと気になっていたバイクがシルクロードだった。
で、K125のカスタムやいじりたいところがすべて終わった今、
ずっと気になっていたシルクロードに、やっぱりどうしても乗ってみたくなった。
そんな折、ヤフオクにいい感じのシルクロードが出品され、
いつもお世話になっているTRUSTさんのご協力により、晴れて納車となったわけです。
今回のシルクロードの決め手は、適度に手が入っていることだった。
リアフェンダーが短くカットされていたり、ホイールが黒く塗られていたりと、
古いバイクなのでオリジナル性が重要視される中、
このテキトーないじり加減がいいなと。
シルクロードはかつて不人気車だったから、たぶんどっかのお兄ちゃんが、
安く買ったシルクを、雑にテキトーにいじったんだと思う。
でも今や、自分等と同じ年齢層の間で、ジワジワと人気が高まってきて(?)、
それに加えてこのコロナ禍で、バイク相場がガーンと高騰。
シルクロードも最近なかなかいい値段で取引されているみたい。
なので、自分にとっては、こういうテキトーに雑にいじってある個体のほうが、
気負わずいろいろやれるから、逆に都合が良かったのです。
なので、テキトーにいじって、
手始めに、フロントフェンダーをアップにしてみたりして遊んでみた。
しかし、納車されたばかりのこのシルクちゃん、
乗り始めてみると、あちこちダメダメなところがでてきた。
・キャブがダメで、アイドリングもフケも安定しない。
・メーターからギャーという異音。道行く人たちが振り返るレベル。
・燃料コックがダメでガソリンダダ漏れ。
・タンク内のサビが思った以上に酷かった。
・メッチャカビ臭い。頭が痛くなるレベル。
たぶん、長年動かすことがなかった放置車両だったんでしょう。
いやー、ある程度は覚悟していたけど、なかなかのツワモノの個体でしたわ。
ということで、一旦納車されたものの、
不具合を治すためにトラストさんにUターン。
それから待ちに待ってやっと再び納車されたと思ったら、
なんか煽られたり、歩行者や車が、まるでこちらが見えていないような、
飛び出しや割り込み、幅寄せなんかが相次いだ。
そこで、これはお祓いをしていただいたほうがいいなと、
急きょ、西宮神社でお祓いしていただいた。
西宮神社といえば、西宮のえべっさんで有名な、
あの福男とかでたびたびニュースになるところです。
祝詞の中に、
「このバイクが手となり足となり、山も海も街も、
安全に誰ひとり傷つけるなく、乗り手をお運びくださいますように」
といった感じの言葉があって、なんか感動で泣きそうになった。
そして、無事にお祓いが終わり、喜び勇んで六甲へ。
ところが山のてっぺんでエンジン切ったあと、
エンジンがかからなくなってしまった。
結局、山の上であとは下りのみだったので、
空走で街まで降りてきて、
はい。またレッカーでUターン。
お祓いしていただいた直後の出来事。これはなにかあるぞと。
しかも、トラストさんに届いたあと、店長から意外な言葉が・・
「いや、あっさりエンジンがかかって
絶好調です。」
絶好調です。」
結局、なぜエンジンがかからなかったのか、
燃料、キャブ、電装、いろんな角度から検証してもらったけど、
結局原因がわからず。
ここで、
以前からぼんやり考えていたことを実行すべきではないのか?
と、頭の中で声が聞こえたような気がした。
それは、
シルクロードのVMX化。
VMXというのは、ビンテージモトクロスの略で、
70年代くらいのオールドスタイルのモトクロスみたいにするカスタム。
ベース車両はいろいろで、SR400とかW650とかをベースに、
カスタムしている人もいる。
ということで、タンク、サイドカバー、リアフェンダーを、
白からシルバーにカラーチェンジ。
さらに、フロントフェンダーを、
オフロードタイプの大きいものに変えハイアップ。
さらにさらに、前述の、頭が痛くなるほどのカビ臭さは、
ほぼ間違いなくシートからのニオイであるだろうということで、
シートの張替えか、中古シートへの交換を考えたんだけども、
せっかくなので、ビンテージのダブルシートを装着。
ということで、
これが
こうなりました。
このシートは、SR400用のビンテージのシート。
固定するために多少の加工は必要だったけど、
奇跡的にサイズがピッタリ!
違和感なく装着できたなと思っている。
どうですか、錆びたリベットが雰囲気出してるでしょ。
シルクロード特有の、このサイド出しマフラーが、
いいスクランブラー感を醸し出します。
ということで、たびたび過去記事にも書いているけれども、
以前から毎月、吉野の金峯山寺にお参りすることを自分に課し、
毎月通い続けて、もうかれこれ9年を超えた。
それを今度は、このシルクロードで行ってみようと、
片道約80キロの道のりをシルクロードで。
しかも、この日は強風で、二輪で高速を走るのは怖かったので、
オール下道で。
高速を使うと1時間半から2時間で着くところが、3時間かかった。
いやー、遠いわ寒いわケツが痛いわで、もろに修行のような旅となった。
でも、道すがら、こんな綺麗な景色に出会えたり、
こんな虹のアーチが出たりして、なんか天から歓迎されたような、
励まされたような感じがした。
すごいでしょ。このハッキリとした虹の色!
そして、風のあまり強くない別の日、ついに高速道路デビューした。
現在履いているタイヤは、DUNLOPのTT100GPという、
もろにロードタイヤということもあり、高速でも実に快適に移動できた。
もともとシルクロードは、スピードもそんなに出ないし、
ブレーキが前後ドラムブレーキで効きもそんなに良くないしで、
のんびりトコトコと走るバイク。
高速でも80キロくらいでのんびり巡航。
軽いし、重心が高くて場所によってはおっかないところもあるけど、
慎重にゆっくり走れば大丈夫というレベル。
このエンジンは、さすがHONDAといった感じで、
タフでもありながら、燃費もリッター30キロくらいとメッチャ良いです。
ドカのような胸のすくような加速とか、コーナリングを楽しむ、
みたいな物はないけど、安全に気持ちよく目的地に行く、
ということに関しては、さすがHONDAやなーって言うのが感想です。
重量は140キロくらいで、買い物に使ったり小回り聞かせたり、
普段遣いの足として使えるギリギリのレベル。
これ以上重くなったら、下駄バイクとして使うのは無理だわ。
結局2021年11月末現在、
K125はまだ手放してなくて3台持ってるような感じだけど、
今後はどうなるかわからないな。
クセがなく、とても乗りやすいバイクです。
1981年型だから、実に40年選手。
長い眠りから目覚めて、まだギクシャクしている感じだけど、
あちこちのんびりと旅しようかなと思っている。
今後ももう少し手を入れていこうと思うので、また記事にします。