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2021年06月10日

DUCATI 900ss (1995年式)がやってきた。


900ss_8.jpg

久しぶりの更新です。



またバイクを乗り換えました。


6年ほど前に、SRでバイクにリターンして以来、
CB1300SF、GS1200SS、BANBAN200、
そしてDUCATI MONSTER900ieと乗り換えてきた。

自分でもなかなかのペースだと思うわ。



さらに、去年(2020年)の夏に、セカンドバイクとして、

k126.jpg
スズキのK125(ツースト)を増車。

現在は2台持ちです。



で、現在はタイトルの通り、

900ss_10.jpg

1995年式の、DUCATI 900SSに乗っている。


乗り換えた経緯を簡単に説明すると、
直近まで乗っていた、DUCATIのMONSTER900ieは、
今まで歴代乗ってきたバイクの中で、
いろんな部分がとてもフィットして、メッチャ気に入っていた。

m900ie.jpg

乗り換える直前までいろいろと手を入れて、
セパハン化、バックステップ、アンダーカウルなどなどカスタムを進め、
かなり自分の理想に近いバイクに仕上がっていたのです。


ただ、いろんな人とDUCATIの話をするうちに、

「せっかくドカに乗るなら、
インジェクションもいいけどやっぱキャブだよ。」


というある人の言葉にググーッときていて、
いつかチャンスがあったら、キャブ車のドカに挑戦してみたいなぁ・・
と、思っていた。


そんな中、2月のある日、
突如彗星のようにヤフオクにこの900SSが出品されたのですよ。


自分は、この900SSは、憧れのバイクのひとつで、
乗りたいなとは思いつつ、古いしいろいろと大変そうだなぁ、
と思って、正直ノーマークでした。


しかし、出品されたこのSSは、奈良からの個人出品で、
素性が素晴らしく、また、出品されたオーナーさんが、
愛情を持ってこのSSを維持してきたのが文面から伝わってきた。

なんでも、他にどうしても乗りたいバイクができてしまい、
複数所有も無理だし、泣く泣く出品したんだそうだ。


しかも、開始価格は考えられないほど良心的。


気がついたらもう反射的に入札してました。


即決設定はナシ。終了まであと5日あった。


まぁでも、たぶんかぶせられて、落札はできないだろうと。
こんな優良物件、SS好きなら見逃すはずはないだろうと。


しかし、FCRキャブが入っているし、イタ車だし、
DUCATI初心者にはおすすめできない、
的な事が説明文に書かれていたこともあって入札がほとんど無く、
終了間際に少し競り合ったものの、なんと!落札できちゃった。

いやー、ラッキーボーイを通り越して、ミラクルボーイだわ。


事前に出品者さんに、自走引き取りしてもいいと許可を頂いていたので、
名義変更後、奈良まで電車で取りに行き、自走で芦屋まで帰ってきた。


という経緯で、ついに憧れのキャブのDUCATI、
900SSが我が家にやってきたわけです。


SSに乗ってみた最初の印象は、一言で言うなら、

「曲がらないバイク」

だった。



MONSTERも曲がらないバイクだったけどそんなもんじゃなかった。


MONSTERの感覚でコーナーを曲がろうとしても、
どうしても大回りになっちゃう。


2年間みっちりMONSTERで六甲を走ったにも関わらずだ。

自信やら自負やらなんやら、木っ端微塵に吹っ飛んだね。



これは腰据えて、MONSTERの時のように、
また1から手を入れないとダメだぞ、と。


いやぁ〜、まいったな〜と言いながらも、
いじる根拠ができたのでニヤニヤしていた。と、思う。


不具合も発覚し、それを直しつつ、自分好みにSSを育てていこうと決めた。




900ss_15.jpg
まず、ひっ迫した不具合としては、スイングアームに亀裂を発見。
しかも、かなり危ない状態だった。

この時代のSS系のスイングアームの持病みたい。


そしたらなんと!後期型のスイングアームの新品が格安で手に入った。

なんというラッキーボーイ!これでとりあえずの心配事は無くなった。




ここから、曲がりづらいSSを、
どうやって曲がるバイクにすればいいのかを考えた。



まずは、タイヤサイズの変更。



SSの標準タイヤサイズは、太さが170なんだけれども、
ワンサイズ細くして、160にしてみたらどうだろうか?と。


900ss_16.jpg

タイヤは、ブリジストンのBATTLAXの最新モデル、S22にした。

なんか、2020年のなんかのタイヤの賞をとったみたい。


MONSTERにも履いていて、
そのタイヤの路面に吸い付くようなグリップ感は、
まるで異次元だったのを知っていたのもあった。



さらに、



900ss_14.jpg
フロントフォークを5mmほど突き出し。


だけど、SSの場合は、ネイキッドのバイクと違って、
フォーク突き出しも、いちいちカウルを外さなければならず、
また、絶妙にカウルステーが邪魔して手が入らない。

いやぁ、メッチャ大変だった。


しかし、苦労した甲斐あって、同じバイクかと思うほど、
コーナーをクイックイと曲がれるようになった。

こう・・意図しただけで、パタッと倒れてくれる感じ。

それでいて、S22の驚異的なグリップで、
コーナーで倒しても全く怖くなく、安心して入っていける。


ちょっと曲がりすぎかなと思ったり、
高速道路での直進安定性が少しスポイルされてしまった感じもするけど、
慣れたらまたその時考えよう。



あとは、レギュレーターへの負荷を減らすために、
ヘッドライトバルブをLEDにしたんだけども、
効率よく配光するために、


900ss_13.jpg

マルチリフレクターを交換。

カワサキ車の角ヘッドライト用のものを半ば無理やり付けた。


でも、そのおかげでバッチリ明るくなったし、
電圧計を見ると、いい感じで電圧を維持できている。



あとは、長時間座っていると、ケツが痛くなるので、

900ss_6.jpg

シートの中にゲルザブを仕込んだ。






900ss_9.jpg

さらに、リアブレーキは、
前オーナーさんがキャリパーのオーバーホールをしてくれたけれども、
発進のとき一瞬だけ引きずるので、キャリパーごと新品に交換した。


あとは細々したところは常にいじっているので、
仕様が固まったら追々記事にしていこうと思う。


最初は正直、このバイクを乗りこなしたり、
維持していくことができるんだろうかと真剣に悩んだりもしたけど、
今は、天気のいい日はほぼ毎日乗っていることもあって、
今まで乗ってきた歴代バイクたちのどれよりも相性バッチリだ。

不思議と、なんか包まれているような安心感があり、
ニーグリップしやすい形状のタンクと相まって、
なんかフット感が過去最高にいい感じだ。


さらに、インジェクションのドカから乗り換えてみて思うのが、
なんか乗り味の重厚感や丸みが全く違うな、という印象だ。


例えて言うなら、
インジェクションのドカは化学調味料で調整された味の料理。


対して、キャブのドカは、無農薬のいい素材を使って、
時間をかけてじっくりと料理した味。


という感じ。



インジェクションドカは、簡単お手軽スピーディー、
何をとっても軽やかな印象。

それに対してキャブはじっくり煮込んだ重厚感、
腹の底から湧き上がるような鼓動と、それとは裏腹な丸い感じ。


ご理解いただけるだろうか、こんな説明で・・


どちらも甲乙付けがたく、一長一短がある。


でも現在の自分には、キャブの乗り味はとてもしっくりきている印象。



インジェクションのドカは、真冬のキンキンに寒いときでも、
あんまり深く考えなくても簡単にエンジンがかかる。

だけど、このキャブのSSは、FCRが入っていることもあって、
エンジンをかけることが、ちょっとした儀式みたいなもんだ。

考えながら慎重にエンジンをかけている。



そんなところかなー。



そして、SSが我が家に来てから3ヶ月が経ち、
外見もいろいろ変化してきた。





900ss_0.jpg

我が家に来たばかりの頃。

フロントカウルが、フロントフォークに沿ってスパーンと切られている。

前の前のオーナーさんが軽量化のためにそうしたようで、
前オーナーさんも、FCRとかエンジンとか、
まる見えのほうがカッコイイと思うということで、こうなっていた。



悪くはないんだけども、せっかくのSSなので、
ハーフカウルは付けてみたいな、と思い、


900ss_1.jpg

ハーフカウルに変えてみた。



これはこれでもちろん悪くないんだけども、
やっぱりせっかくのSSなので、
フルカウルにもしてみたい欲がムクムクと・・



900ss_2.jpg

ちょうど、傷だらけで穴まで空いている、
ジャンクのフルカウルがオークションに出ていたので落札し、
自分で直したり色塗ったりした。


うーん。やっぱりフルカウルが最高にカッコいいや。
もうこのデザイン、カンペキじゃないっすか!

あまりのカッコよさと、これが自分のバイクなんだという喜びで、
ニヤニヤしたり、感激で泣きそうになったり、ため息ついたり、
いやー、なんか忙しいです。感情が。

幸せすぎる!好きすぎる!


もう、相棒感ハンパなく、
我が家に来てから3ヶ月で2000キロ走った。

なかなかいいペースだにゃー。



桜の季節には、


900ss_4.jpg

桜の樹の下で。





900ss_11.jpg

先日は、毎月参拝させていただいている吉野山に、SSで行ってきた。



その他、名古屋行ったり、大阪行ったり、
なんやかんやでいつも一緒感がある。

もー、可愛くて可愛くてしょうがない。



900ss_12.jpg

ぶっちゃけ、
今まで乗ってきたどのバイクよりも気に入っている。

できれば、体力と財力が続く限り乗り続けたい。


っていうか、人生最後のあがりバイクにしたいくらいだ。
そのくらい気に入っている。


SSに乗っている(た)人の、
ブログ記事やレビューなんかを目にすることがあるけど、
曲がらないからとかいろんな理由で、
早々に手放しちゃう人もいたっぽい。

でも、幸いなことに、自分には最高にフィットしている。

Lツインドカドカ、乾式クラッチシャラシャラで、
とにかくうるさいバイクだけども、それがDUCATIの特徴であり、
世界中の人に愛される要因なんだなと思う。

とにかくできるだけ長く一緒にいよう。いろんな所に行こう。

900ss_8.jpg
よろしくな。




posted by わこう at 00:27| Comment(0) | バイク | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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