
実に約20年近くぶりの海外で、
アラブ首長国連邦のドバイに行ってきました。
今回の目的は、半分仕事、半分観光。そのレポートをします。
写真が多くて長い記事となりますが、お付き合いいただけたら嬉しいです。
ドバイは、関空から直行便があって、
行きは11時間、帰りは8時間強で行き来できる。
2020年に万博があることを皮切りに、
ワールドカップなどビッグイベントを控えていて、
世界中からものすごい数の観光客が来ることから、
いたるところで建設ラッシュ。
世界中から労働者が集まって、3交代制で急ピッチで街を作っている。
すごいスケールとマンパワー。ものすごいエネルギーを感じた。
まだ都市計画の15%しか完成しておらず、これからまだまだ伸びていく。
バブルももう始まっていると思うんだけども、
ピークはまだまだ先で、伸びしろたっぷりな感じだ。
今回は、現在ドバイで様々な投資案件があるんだけども、
その中の一つで、不動産の視察がメインの目的。
そして、ドバイは世界中で一番金が安い。
さらに、金加工の技術レベルが高く、
緻密で精巧な金製品がたくさんあるので、
デザイナー目線でその視察も兼ね、今後につなげたいなと思ったわけです。
不動産物件に関しては、思ったとおり、あまりにもスケールが凄すぎたのと、
まだ建設途中のものが多く、正直あんまりピンとこなかった。
しかし、なんにつけドバイはこれからで、
いろんな建物が完成したら、実感が湧いてくるんだと思う。
メッチャ楽しみだったりします。
物件を見に行くにあたり、ブルガリが経営するヨットハーバーから、
クルーザーを出してもらってペルシャ湾に出て、
現在建設中の人工島に建つ物件や、海に浮かぶ家のモデルルームを見学。

人生初のペルシャ湾。
クルーザーに乗るとき、ペルシャ湾から国外に逃亡しないように、
パスポート提出が義務付けられている。(笑)

これが海に浮かぶ家、フローティングシーホース。
下部に4カ所鎖で繋がれていて、プカプカ浮いている。
執事さんやスタッフの方がお出迎え。
この日は38度あってメッチャ暑かったんだけども、
冷たく冷やしたタオルやジュースを出してくれて超ありがたかった。
ちなみに、地下室(海の中)が寝室になっていて、
カーテンを開けると魚が泳いでいる。
ここはベントレーが内装のデザインをしていて、

なにげなく置かれているソファーのクッションなんかに
ベントレーのロゴが入っている。
他にもいろいろ見たんだけども、物件の話はこのくらいにして、
俺目線でのドバイ写真を。

ドバイの市街地で人気のあるアクティビティのひとつに、
市街地にある滑走路からセスナで飛び、
ドバイの市街地にパラシュートで降りてくる、というのが人気らしい。
俺はもちろんやらなかったけれども、
ちょっとアラビアンな高層ピルをバックに、パラシュートが降りてくる光景は、
なかなかシュールでフォトジェニッキーだったなぁ。
ドバイの市街地には、巨大なモールが3つあるんだけども、
今回の旅は、その一つであり、世界最大のモール、
ドバイモールを中心に動いた。
なんと、東京ドーム26個分の面積だそうで、
一日くらいではとてもじゃないけどすべてを見ることはできない。
とにかくすごいスケール。
しかし、やはりイスラム圏なので、

街中にこういう白装束の男性と黒装束の女性が。
このモールは、モールの中に人工雪を降らせたスキー場や、
スケートリンク、そして、

世界最大の水族館がある。何回も書くが、モールの中にだ。
今回は水族館を見る時間がなかったんだけども、オプションで、
魚の水槽に入ったり、サメにエサをやったりできるらしい。
すごいねー。

そして、ドバイと言ったら、この世界一高い建物、
ブルジュ・ハリファ(ブルジュ・カリファとも言う)。
ブルジュ・ハリファは、ドバイの市街地のどこからでも見える。
ブルジュ・ハリファと言えば、ミッション・インポッシブル4で、
トム・クルーズが壁面をよじ登ったり走り回ったりした場所。
メイキング映像。
せっかくドバイまで来たのだから、
ブルジュ・ハリファ見学はマストでしょう。
トム・クルーズが来た場所に行かなきゃ!
ということで、登ってきましたよ。展望台。
ブルジュ・ハリファ展望台、AT THE TOPは、
二段階の展望台になっていて、124階と148階。
124階は、300ディルハムで、日本円で約9000円。
148階は、500ディルハムで、日本円で約15000円。
展望台ごときで高いなーと思いながらも、せっかくなので148階に登った。

見てください。この景色。遠くに見えるペルシャ湾と砂漠!
下から見るとグワーッと見上げる高層ビル群が、
こんなミニチュアに見える。

この下には、噴水の水がまるで踊っているように見えるアトラクション、
ドバイファウンテンのプール。
動画も撮りました。
若生 貴大さんの投稿 2018年5月31日(木)
しかしながら、超超高層の建物故に、風でしなるのか、
常にゆ〜っくり揺れていて、15分もいたら気持ち悪くなってきたので、
早々に降りてきた。
そして、124階に降りると、

外に出て、撮影できるスペースがある。

俺も撮りました。
ちなみに今回は、イスラム教の人たちは、
日の出から日の入りまで断食をするというラマダンの時期。
敬けんなイスラム教徒は、
日の出から日の入りまで一切の飲み食いをしない。
だからラマダン中は、飲食店の大半は日中は閉まっているんだけども、
観光客向けのカフェなどは営業している。
しかし礼儀として、ラマダンの人に飲み食いしている姿を見せてはいけないので、
お店の入り口には、ついたてやカーテンで仕切りが設けられ、
お店の中が見えないようになっている。
また、ラマダン期間中は、歩きながらの飲食、車の中での飲食も禁止。
なので、のどが渇いて水を飲むときは、トイレの個室で飲んだり、
車で飲むときも、外から見えないようにカーテンや帽子などで隠して飲む。
もちろん、タクシーのドライバーがイスラム教徒なら、
その運転手の前では、飲食をしないのが礼儀だ。
そして、日没になると、街の中で大砲がドーン!と鳴り、
街に一斉に人が出てきて、お店もオープンして大騒ぎが始まる、
というわけです。
ラマダン期は、観光客はいつもより少ないようなので、
いろんなアクティビティを入れたいなら、逆におすすめだと思う。
今回行ったブルジュ・ハリファ展望台も、
ハイシーズンには長蛇の列になるようなんだけども、
帰りのエレベーターの順番待ちで10分くらい並んだ程度で、
あとは並ぶことなくスムーズに見ることができた。

もうひとつの観光は、凱旋門のような意味合いで、
額縁をモチーフにした、ドバイフレーム。
ここも展望台と、ドバイの過去、現在、未来を、
なんとかビジョン・・みたいなもので部屋中に投影され、
すごく綿密に作られた素晴らしいムービーで解説している。
その部屋は撮影禁止なので、紹介できないのがとても残念なんだけども、
50年前、ドバイは真珠をとって暮らしていたとても貧しい漁村だったこと、
石油が出て、急激に街が発展したこと、
そして50年後には、どんなビジョンを持って都市を作っているのかなど、
すごい迫力のムービーで、メッチャ感動して泣きそうになった。
あとでも書くけれども、ドバイの都市づくりの構想、ビジョンは素晴らしい。

で、ドバイフレームも、地上150メートルにある高層の建物なんだけども、
こんな感じで、床の一部が超硬化ガラスになっていて、下が丸見え!
しかも、適期的に床が透過したり曇ったりするという仕掛けがしてあって、
またそれが恐怖を倍増させるのよ。
若生 貴大さんの投稿 2018年5月31日(木)
ドバイフレームの床が透過するムービー。
いやー、タマヒュンで。まいったまいった。
ドバイは、市内を流れる川を挟んで、
近代ドバイとオールドドバイに分かれる。

オールドドバイは、こんな感じで、昔ながらのアラブ感満載な世界。
余談だけど、ゴールデンウィークに、
大坂の新世界に行ってきたんだけども、なんか似てるなーと思って、
なんかホッとした。

しかしこういう光景は、日本では見れないよね。やっぱり。

瓶に色付きの砂を入れて絵を書くイケメン。お土産屋さんにて。

そして、金の装飾品のお店がたくさんある、ゴールドスークへ。

イスラムでは、結婚の際に新婦が身につける装飾品一式を、
新郎側が婚前に送る、というのが習わしのようで、
こういった豪華な金細工の装飾品のお店がたくさんある。

みてください。この緻密さ!
現在はドバイの金細工もハイテクで、CADで設計し、
原型を3Dプリンターで出力して作るらしい。
もともとこういう緻密なものを作る文化の人が、
ハイテクを駆使したら、凄いものができて当たり前だよね。

いろいろ見た中で俺が目を奪われたのはこれ。
写真だとなかなかわかりづらいかと思うんだけども、
実に細かい金細工に、無数の小さな石が埋め込まれている。
すごいよ。
こんな感じのものがとにかくたーーーーーーっくさん!
いやー、かなり刺激受けまくりんぐで。

そして、お店を出ると、裏路地にはこんな感じの看板があって、
やはり日本とは全く違うんだなと。
あとは、ドバイと言えばスーパーカー!
っていう印象なんだけども、今回はラマダン期ということもあるのか、
昼間はあまりスーパーカーは見かけなかった。

ドバイモールのエントランス前は、いろんな車が横付けされるんだけども、
俺が行ったときはこんな感じだった。
芦屋とか神戸界隈のほうが、スーパーカーが走ってる率が高かったなー。

ただ、泊まったホテルの前に横付けされていた、こんな車があって、
かなり強烈だったなー。
リベットではなくて普通のボルトとナットだった。

ラマダンが開けた夜のドバイは、エネルギーに溢れていた。
これは、噴水の水が踊る、ドバイファウンテン。
若生 貴大さんの投稿 2018年5月31日(木)

日が暮れたばかりのときは、こんな感じの渋い光のブルジュ・ハリファも、
若生 貴大さんの投稿 2018年5月31日(木)
こーんな感じでスタイリッシュでビッカビカに。
とにかく全てにおいてハイセンスだった。
先にも書いたけれども、ドバイは50年前は、
天然真珠を採って暮らしていた貧しい漁村だった。
しかし石油が出て世界が一転。
ただ、当時の首長の凄いところは、
「資源はいつか無くなる。資源に依存しない都市を作る。」
という思想で、
石油に依存せず、観光で自立できる都市計画をしたということ。
俺は、ドバイに行くまでは、成金の下品なところなのかなと思ったんだけども、
それは全くの思い違いで、ドバイは意識レベルでも世界最先端だと思った。
国民は教育や医療無料。
教育レベルや治安レベルも高く、日本と同等か、それ以上の治安の良さ。
労働者に至るまで国民を大切にし、差別もほとんどない。
みんなフランクだし、
みんながドバイを愛している感じがした。
ブルジュ・ハリファの展望台から降りてきたとき、通路に

こんな感じのパネルがたくさんあったんだけども、
王族の方も、労働者も、一緒に笑顔で写っている。
ブルジュ・ハリファはいろんな人の力の結集で、それに敬意を表し、
末端に至るまで国民を大切にしている、そんな愛がそこかしこに見えて、
本当に感動したし、可能性を感じて鳥肌が立った。
実は今回のドバイで、現地で大成功を収めた日本人社長とお会いすることができ、
仕事でドバイに進出できないかなと真剣に考え始めた。
秋にまたドバイに行くことが決まったので、
それまでには何かしらのビジョンを持ってドバイに行きたい。
オラワクワクしてきたぞー。