
突然ですが、鈴菌に感染して、人生初のSUZUKI車オーナーとなりました。
SUZUKI GS1200SS。
2000年以降に発売されたものの、
1980年代のレーサーをオマージュしたデザインで、賛否の大きく分かれるバイク。
フロントの巨大なカウルについて、
ダッセー!という人と、カッケー!という人に真っ二つに分かれる。
当然俺は、

カッケーー!
派だ。
去年の年末まで、

CB1300SF(SC40)に乗ってた。
CBは、安定とトルクに特化したバイクで、とても気に入っていたんだけども、
どうしてもカフェスタイルのバイクに乗りたかった。
CBをカフェ風にカスタムすることも考えたんだけども、
俺の好みのデザインにするには、どうしてもフレームを一部切ることが避けられない。
理由はどうあれ、フレームを切ってしまったバイクは売れないだろうから、
フレームを切る=一生俺が乗る覚悟がいる、ということで、
そこまで腹をくくれなかったというのが正直なところだ。
すごくいいバイクで気に入ってたんだけどね。CB。
でも、ウイークポイントでもあるんだけども、俺には重すぎた。
2004年に事故で右膝を粉砕骨折して以来、やはり右足に力が入り切らない。
だから、この重心が高く、
270キロもある巨体を支えるのは、正直ホネだった。
一回だけ立ちゴケしたことがあるけど、
理由は右に傾きすぎたとき、力が出なくて支えきれなかったからだ。

CBの前に乗っていたSRは軽すぎ、CBは重すぎ。
うーん・・なんで両極端なんだろう。俺は。
話は戻るけれども、カフェスタイルにもいろいろあるけれども、
俺は80年代のちょっととんがったデザインが好き。
で、いろいろいろいろ散々悩んだ挙げ句、
カリカリのSSでもなく、少しクルーザー寄りに振った、
このGS1200SSが、今の俺にはちょうどいいのかなと思ったわけです。
ということで、ネットでいろいろ巡回しているうちに、
気になるGSを見つけたので、いつもお世話になっている、
モトショップトラストさんで、業販で仕入れてもらうことになった。
ということで、

CBくんとはお別れ。
8ヶ月だけだったけれども、CBからはバイクをうまく乗るための、
いろんなことを教えてもらった。
本当にありがとう。
ところが!
仕入元の東京のショップ、
M●D モトフィールド ドッ●ーズがとんでもないショップだった。
購入を決めて契約をしたのが12/20。
しかし、年末年始が絡むから年内の陸送は難しいと。
そこまではいいとしても、実際に大阪に届いたのは1/14だった。
どんだけ時間かかんだよ。
しかも、業者間の現状販売だったとは言え、タンクの中はゴミだらけ。
そのせいで燃料系はすっかりダメで、キャブもすべて分解清掃。
スターターはぶっ壊れてるし、その他修理にかなりの費用がかかった。
俺は業者間取引のことはよくわかんないんだけども、
こういうことって、せめて分かる部分は事前に言っておくもんじゃないの?
あとからあとから次々に問題が発覚して、
結局、当初の予算を大幅にオーバーした。
ふざけんなよ。まったくよ。
トラストさんだってとばっちり受けていい迷惑だよ。
トラストさんの献身的な修理と整備のおかげで、
結局隅々まで手を入れてリフレッシュされることとなった。
エンジン本体は開けなかったものの、キャブのOH、フロントサスOH、
リアサスも分解と調整、ブレーキOH、スターター諸々修理・・
お金はかかったけど、
現在のところ日本一リフレッシュされたGSじゃないかな。わはは。

結局、納車が伸び伸びになって、契約から2ヶ月オーバーで、
やっと納車となったわけです。
どうですか。この80年代を彷彿とさせるデザイン。これでも2002年式。
当時このバイクは不人気車で全く売れず、海外でも売れず、
わずか3年で生産中止。
しかし、その後じわじわと人気が出て一気に高騰。
新車価格よりも高値が付くプレミアムバイクとなってしまった。
今年で15年くらいとなったわけだけども、
やっと少し値段が落ち着いてきたのと、
真冬というバイクのオフシーズンだったこともあって、
俺でもなんとか買える値段になったけれども、でもそれでも少し高いね。

早速、納車直後に六甲に走りに行ってパシャッと。
二ヶ月以上待ったわけなので、嬉しさもひとしおですよ。

まだ六甲はバイクで走ってる人なんてほとんど無く、
誰もいないことをいいことに、セルフタイマーで一人山の中で写真を撮る俺。
だってうれしいんだもの。

狭い車庫だけども、やはりバイクがあるといい。
ほんのり漂うガソリンのにおいが幸せです。はい。
このGS、前のオーナーさんが隅々まで手を入れてくれたおかげで、
俺はほとんどいじるところが無い。
埋込み型の小型ウインカー、リミッターカット、バックステップ、
カーボンサイレンサー、シングルシートなどなど・・
俺が手を入れたのは、ヘッドライトやウインカー、テールランプのLED化。
CBのとき、レギュレーターがパンクしてえらい目にあったので、
省電力化でレギュレーターに負荷がかからないように。
それに伴い、ウインカーのリレーも交換。
あとは、

このカウルミラー、見やすいし悪くないんだけども、
車庫の入り口が狭くて出し入れのときに引っかかるので、

カウルミラーを取っ払って、バーエンドミラーにしてみた。
最初、鏡面が小さいタイプを付けたんだけども、車検対応タイプに変更した。
これで車庫の出し入れも、
ハンドルを切ってかわしながら入れられるようになった。
さて、肝心の乗った感想なんだけども、
いい。
実にいい。
全てにおいて、俺にちょうどいい。
車重は240キロくらいなんだけども、
シートが低くて足つきがいいから、ふんばりが効いて不安感がまったくない。
エンジンの吹けは、軽やか。実に軽やか。
トルクこそCBに負けけれども、軽やかにフォン!と回り、
パワーバンドに入るとゴリゴリと加速していく。
まさにゴリゴリと。
そして、コーナリングがヒラヒラと軽い。
いや、最新のSSやカリカリのSSに比べたらどうかわからないんだけども、
あの重たいCB1300、しかもキャブで初期のSC40を、
六甲でなんとかヨッコイショと倒しながらコーナリングしていたのに比べたら、
ちょっと腰をクッと入れただけで、パタンと寝て、スイーッと曲がる。
これは楽しい!
SRでもCBでも得られなかった快感。
ポジションは、セパハンだけども思ったほどしんどくない。
これはバックステップの恩恵も多分にしてあると思う。
まだ中〜長距離を走ってないので、
腰とかにどのくらい影響があるのかわからないけど、
あんがいいけそうな感じだ。
俺が一番気にしていた重量も、
重すぎず軽すぎず、本当に俺にちょうどいい。
今までいろんなバイクに乗ってきたけれども、
今のところ、このGSが一番相性がいいっぽい。
この満足感と一体感は、はじめて味わうものだ。
このバイク、俺にとって生涯の1台になるかもしれない。
SUZUKI伝統の油冷エンジン、そしてレトロっぼいスタイル、

長く大事に乗ってやろうと思います。
そのうちまたレポートします。
先日まで黒赤+モナカ管を15年乗っていました。
ゴリゴリっとした加速、素直で穏やかなハンドリング、巨大なカウル、今どきの単車にない「匂い」がありますよね。
エンジンは頑丈で故障とも無縁に過ごせました。
ぐちゃぐちゃ言わない、いいアイボーになってくれると思います。
こちらは6年間も修理代にかかりました。
最近、チューニングにお金を使えるようになりました。