
久々にジオラマを作った。
去る10月23日、大阪ボークスで、マシーネンの模型展示会、
関西マシーネン会2016 秋味Light
が開催されたんだけども、それに出品しようと製作。
関西でのマシーネン展示会に、スタッフとして参加させていただくのは、
2012年の神戸展示会から数えて今回で4回目。
そして去年は、お会いすることをずっと夢見ていた、
横山宏先生についにお会いすることができて、もう昇天しそうな勢い。
今年も実は、横山先生、MAX渡辺さんと濃密な時間を過ごさせていただいたんだけども、
今回の記事は、まず今回作ったジオラマの製作記を。
今、展示会で撮影した、
横山先生とMAXさんのトークショーのビデオを編集しているので、
それが完成してYouTubeにアップするまで、ちょっとだけ時間がかかりそう。
次の記事に、その動画の公開も含め、
詳しく展示会や両先生来阪の事を書きます。
さて、去年の展示会で、1/12の巨大クレーテと林さんのフィギュアをあわせて、

パンク調クレーテを作って、横山賞をいただきました。
このところ、パンク調やゴシック調のものを作ることが多かったし、
今回の展示会では、そういう全く違った世界観のものではなく、
本道とまではいかなくても、きちんとマシーネンの世界観に則って作ろうと。
さらに今年もいろいろと新しいプラモデルがリリースされたけれども、
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このパックレーテをぜひ作ってみたかった。

ということで、まずはパックレーテを作ってみて、あとはそれから考えようと。
ということで製作開始。

クレーテとかキュスターを作っているので、頭部もある程度サクサクと。
パックレーテは、砲身を長いのと短いのを選べるようになっているけど、
今回は短砲身で。

組み上がりました。今回は改造は無しで。

赤サフ吹きました。

基本塗装が終わったところ。
最近、ラッカー系の溶剤を使うと頭痛がひどいので、
今回はファレホを中心とした水性アクリルを筆塗りで。
ただ、濃度調節がどうもうまくいかなくて、というか、塗料がメッチャ濃くて、
薄めたつもりでも薄めきれず、塗膜が厚くなってコッテコテに。

でも、このコッテリ感もまた味があって、これはこれでいいかなと。

コッテリ・・・

今回も、クレオスのウェザリングカラーを使って汚しました。
やっとウェザリングカラーの使い方がわかった。
これは素晴らしい塗料です。

なにげに初めて塗った冬季迷彩。

そして、あらかたウェザリングも終わって考えた。
このまま単品で仕上げてもいいんだけども、展示会の中で、
たくさんの力作の中に埋もれないようにするためにはどうしようか・・
せっかく横山先生やMAXさんに作品を見ていただくチャンスなので、
少しでも目立たせたい!と。
10秒でも20秒でも多く、立ち止まって見ていただきたい。
ということで、ジオラマに仕立てることにした。
テーマはこうです。
パックレーテは無人兵器。
故に、攻撃前に、雪山の上から、
偵察部隊がパックレーテのもとにスノーモービルで待機。
崖下を双眼鏡で見下ろしながら、攻撃のタイミングを図っている、
という設定。
検索すると、1/20のバイクの古いキットなんかもあるから、
それをベースに、ファルケみたいな反重力装置をつけて、
バイクみたいなものを作ろうかなと思ったんだけども、
パット見で万人に理解してもらえるのは、やっぱりキャタピラとかだよな、と。
そこで、

このラピュタのフラップターをベースにしてスノーモービルを作ろうと。
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そして、キャタピラ部には、以前買ってもう身に着けなくなっていた、
メタルのブレスレットがあったので、

デカいペンチでバッキバキに切ってダブルにし、キャタピラ風に。

こんな感じのチェーンです。

バイクのエンジンとかのあまったパーツをつけたりして、スノーモービル風に。
位置付け的には、このマシンはあくまでも添え物なので、
あまりカッコよくして、主役のパックレーテやフィギュアを食っちゃあかんと。
だから、ディテールもあまり追加せずに適当な感じで。
とにかくジオラマとして、ひと目で状況のつじつまが合うこと、
それを目的とした。
そして、状況を説明するのに欠かせない、

フィギュア。
今回は、サイトウヒールさん原型の、ホワイトナイトパイロットをベースに。
このコッテリしたスーツが、防寒着っぽくて最高だ。
ただ、このフィギュア付属のヘッドは、ヘルメットをかぶっていて、
双眼鏡で覗くシチュエーションに合わない。

ということで、同じくmk44のアンモナイツパイロットフィギュアも、
ヒールさんが原型をされているので、そこからヘッドだけ持ってきた。
そして、ポーズを少し変形するんだけども、
関節のバランスとかが崩れないように、慎重に切込みを入れ、
曲げたあとにパテを盛って修正した。

双眼鏡のようなものも作り、持たせてみた。

サフ吹いた。

スノーモービルも、こんな感じでパックレーテと同じカラーリングに。

横はこんな感じ。

フィギュアヘッド。寒いので鼻の頭を赤くした。

ボディも塗りました。

スノーモービルも汚しました。

横から。
汚すとやっぱり立体感が出ていいよね。

そして、ジオラマの奥行き感を出すために、1本だけ木を植えようと。
ということで、アルミ棒に細い針金をぐるぐる巻きにして枝を作り、

モデリングペーストをモリモリと盛る。

黒サフを吹いた上から、ファレホで幹や枝を塗り、
やはりクレオスのウェザリングカラーで立体感を出す。

3Mのスプレーのりで、鉄道模型用のグリーンを貼って・・・

ジオラマ用の雪の粉をふりかけて雪が積もった感じを。

ジオラマベース用の木枠に、スチレンボードでだいたいの地面の形を決め、
乾いてもやわらかい紙粘土っていうのが売っていたので、
それで地面を作ってみた。
前面には、観葉植物用のバークを貼った。これを岩のような色に塗るわけです。
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ということで完成!

全容はこんな感じです。

上から。
展示会なんかでは、みんなこのアングルから見ることになるので、
パックレーテもこの角度から見て1番カッコよく見えるポージングにした。
ただ、ちょっと紙粘土が割れて亀裂が入ってしまったところが何箇所か・・

うしろから煽りアングルのパックレーテ。

スノーモービルのチェーン(キャタピラ)には、雪が固まっている感じで。

横から。

アオリで。

パックレーテの笑ったようなマーキングがシュールだ。
ということで、結果としては、今回の展示会では選外だったけれども、
いろんな方から、作り方や塗り方を聞かれたり、お褒めいただいたり、
一心不乱に鬼のように写真を撮ってはるかたがいらっしゃったりと、
手応えはビシビシと感じている。
自分的には、以前通わせていただいていた吉岡和哉氏の模型教室で、
吉岡さんから叩き込まれたジオラマの考え方を最大限に駆使して、
今時分にできるベストを尽くして作ったので満足している。
機会があったら吉岡さんにも見てもらおう。うんうん。
ということで、次は、今年の関西マシーネン会のことを書きます。
もうちょっとだけお待ちください。