
最近ずーっとかかりきりだったバイク模型がやっと完成しました。
モデスポ前から作り始めたから、実に二ヶ月近くかかったわけだけども、
それだけに製作過程の写真がメッチャ多いので、製作記と完成写真で、
記事を2つに分けて書きます。
この記事だけで写真が40枚超なので、できるだけ説明は簡潔にいきます。
今回作ったのは、

タミヤの1/6シリーズ、Z1300。いやー、箱からしてでかい。
以前、神がかり的なタイミングでメッチャ安くゲットした。
なかなか再販されないし、されてもすぐに無くなっちゃうから、
とにかくゲットできるときはしておいたほうがいいと思う今日このごろ。
1/6のバイクは、中学校くらいの時にばあちゃんに買ってもらったカタナを作って以来。
だから実に30年ぶりの大型キットとなるわけです。
とにかく、今ではもう珍しくなってしまった、水冷6気筒エンジンの大迫力。
そのバイクを、カフェレーサー風にしてみたかった。
現実では、ただでさえ希少なこのバイクを、
カフェスタイルになんか絶対にしないと思うので、
あえてそんな変態じみたことをやってみたかったんだよ。
ということで製作記に入ります。
基本的にフレーム、足回り、エンジンはノーマルのままなので、
ほぼストレート組です。
改造ポイントは、集合管、セパハン、シングルシート、バックステップ
といったところかな。

はい、いきなりですがこの6気筒エンジンの迫力!すごいねー。
80年代は、こういったメーカーが冒険した変態じみたバイクがたくさんあって、
ある意味黄金期みたいなもんだったなー。
実車の総重量は230キロっつったかな。
重くて取り回し(車庫から出すとか)が大変そうだし、
万が一倒したら起こせないんじゃないかな。
俺はけっこう立ちゴケやってるからなー。
たぶんこのバイクのオーナーにはなれないな。
まぁ、そんなことはどうでもいいんだけども。

とりあえず黒サフ吹きました。

プラグキャップとコードは赤。
エンジンは少しウォッシングして立体感を出してます。

このキャブとかディテールが素晴らしいねー。
この写真だけ見たら実車と間違っても不思議じゃないな。
さすが世界のタミヤだな。

後輪までついたのでバランスを見てみる。
シングルシートにするので、フレームの後ろ部分をバッサリカットしてケツを短くしました。

ネットでZ1300のカスタムとかの写真を見ると、
エアクリーナーカバーをメッキタイプにしているオーナーが多かったので、
ミラーフィニッシュを貼ってみた。

ボディ色は、ブルーのメタリックで紺色っぽく仕上げたかったので、
キャンディ塗装の下地としてシルバーを。

タンクなどの塗装が乾くのを待つ間、プラグコード周りをあらためてウェザリング。
また、シリンダーからキャブに伸びるパイプの合わせ目消しをした。

ベース色が仕上がりました。
単色でいこうか散々迷った挙句、アメ車調にホワイトのラインを入れることにした。
カフェレーサーっていうと、白黒のチェック柄がワンポイントで入ってたりするんだけど、
この武骨なバイクにはあまり合わないと思ったんだよな。

ということで、マスキングを。

白を塗りました。

はい。こんな感じで。
ダッジバイパーとか、コブラとか、そんなアメリカンテイストで。
もともとこのバイクは海外仕様のものだし、
広いアメリカなので、このバイクをこんな風にカスタムする変態がいるのではないかという、
そんな妄想設定です。

今回はセパハンにするので、バーハンドルのステーを削りとって、
穴をパテで埋めて加工。

で、ハンドルにいく前に、今回の改造の最大のヤマ、6in1の集合管を製作。
今回は、無謀にもアルミ棒を曲げて、実際に手曲げ集合管を作ってやろうじゃないのと。

アルミで柔らかいこともあり、(とはいっても手で曲げられるレベルではない)
切るのはパイプカッターを使った。小さいながらこれは便利だったな。

そして、小さめのベンダーでノーマルのエキパイの角度とあわせながら、
慎重に曲げていく。
けっこう力いるよ。

ということで、こんな感じに。
6本あるし、とにかくメッチャ大変だった。
このキット作るのやめようかなと思った瞬間だったね。
なんでこんな事をやり始めてしまったんだろうと。
ベンダーで曲げるには、ある程度の長さが必要で、
一度切ってしまったものの角度を微調整するときなんかは、
ペンチを2本使ったり、片方を固定して体重かけて曲げたり、いやー、とにかく大変。
冬なのに一人でフーフー言いながら汗かいてやってたもんな。
スポーツよスポーツ。
まぁ、そんなことはどうでもいいんだけども。

でなんとかかんとかうまくまとまって、これを集合管にするわけです。

ヤフオクで、1/6のカタナ用の集合管のレジンキットを販売している人がいて、
うしろの部分はそのレジンキットを流用。
結合部は、パテをモリモリにして半ば強引にまとめた。

で、本来の使い方されてねぇ!と、最近2ちゃんで話題になった、
山善の食器乾燥器でパテの乾燥待ち。
これはいいねー。
塗装やパテ整形の乾燥にベストマッチ!

で、パテ乾燥後、結合部をリューターがガリガリ削って整形。

で、これを黒で塗装後、クリアを厚塗りして表面をテッカテカに。

位置合わせして確かめる。

どうですか。この6気筒のエキパイ!
美しいなー。

さて、マフラーを黒でテカテカに塗ったのにはわけがある。
この、こすって銀SUNを使ってメッキ調にするためだ。
この粉は、黒塗りのところにつけてこすると、メッキのようにピカピカになるという。

こんな感じね。
左は未使用。右は磨いてみたもの。

はい、こんな感じになりました。
スゲーなー。こすって銀SUN。

サイレンサーの結合部。
まさかレジンとは思えないでしょ。

はい、磨き終わりましたー。

そして、サイレンサーにはカーボンフィニッシュを使いました。

はい、装着してバッチリ!

鉛板を使って、フレームと集合管をつなぎました。

次に、またまた鉛板を使って輪っかを作り、

アルミ棒と組み合わせてセパハン。

仮合わせ。

グリップやハンドルバーエンドをつけた。
やっぱり1/6となるとリアルだなー。

次に、シングルシートのシート部分をパテで製作。
大まかな形をつくって乾燥後整形。

そして、モデルファクトリーHIROさんの革調シートを使った。

ちょっとシートの成形と革シートを貼るのに手間取ってこんなんなったけども、
やはり超リアル!

最後の改造で、プラ棒とかいろいろ使ってバックステップの製作。

こんな感じに。

こっちは、バックステップのシフトペダル側。
と、こんな感じで製作を続けてきて、いよいよ完成となりました。