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2013年12月13日

人生の終わり方と投資。


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今年は、近いところでは、2番目のニャンのふくちゃんと、
おふくろの再婚相手である義父が逝った。


どちらも、見事な死に方で、あっけなく逝った。


それからずーっといつも考えている。

俺やりえさんが老いた時のこと、その先のこと。




ちょっと話は変わって、先日あるニュース記事を読んだ。


欧米にはなぜ寝たきり老人がいないのか



簡単に言うと、日本の医療の場合は、
口から食べられなくなると、胃ろうや点滴で延命させるけれども、
スウェーデンでは、そういう人工栄養で延命を図ることは非倫理的であると、

国民みんなが認識している

ということであると。

だから、胃ろうや点滴はせず、内服投与のみなので、
必然的に、寝たきりになる前に死ぬ、というわけだ。



俺はこの考え方に大いに共感する。


歳とって、腎臓や肝臓がパンクして、認知症も併発して、
家族にさんざん迷惑をかけ、保険がある程度適用されるとはいえ、
それなりなな医療費がかかり、延命の末にやっと死ぬ。

これはやだな。



現在も、日本では毎年医療費が兆単位で増え続けている。

これからもずーっとそうなるでしょ。


友達の須田弁護士がよく言っているけども、
いくらGDPが高いと言ったって、
医療費がかかって圧迫したら、あまり意味が無い。

大量生産と大量消費。



そのために保険をかけておくべ!となるわけども、
最近は外資系の保険会社が幅を利かせ、日本のお金が海外に流れていく。

TPPでもっと凄いことになるだろうな。



ちょっと話が脱線したけれども、結局何が言いたいのかというと、
とにかくまわりに迷惑をかけずに自然に死にたいということが言いたいんだよ。




俺とりえさんの間には子供がいない。


そして、俺達は今、故郷の仙台を離れて、
身寄りのない関西に移住したわけだけども、先のことを色々考える。


ひとつ言えることは、世界中のどこにいたとしても、
俺はりえさんに、りえさんは俺に、死ぬときはお互いに託すしかないということ。


もし俺が先に逝くんだったら、ヘタに医療費をかけたりなんだりしないで、
りえさんを介護のために縛ったり、迷惑をかけたりしたくないっていう、
そういうことだ。



老々介護はこれからどんどん増えるだろう。

だけども、ウチに限って言えば、りえさんに俺の介護なんてさせたくないし、
俺だって介護なんてされたくねぇよ。


ガンとかで痛みに苦しみ悶えるのもイヤだ。



理想は、死ぬギリギリまで普通に生きて、そして死ぬ。

それがいい。


先日亡くなった義父のように、普通にいつものように布団に入り、
朝、布団の中で死んでいるのを発見される。

みたいなのがいいな。



だから俺は、食事に気をつけ、断酒したり禁煙したり、時には断食したりして、
周りに少し頭おかしいんじゃないかと思われながらも節制を続けている。


そして、極力病院にかからないように生きる。




これは未来の自分への投資みたいなもんだ。


これが本当に正しいのかなんてわからない。

だけども、今できることはやっておきたい。


俺がマクロビオティックや玄米食に出会ったのが38歳のとき。

なんの根拠も無いけれども、まだ間に合うんじゃないかと、
漠然と感じたりするので、その直感を信じることにしている。






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ただ、俺は別なケースでアリだなと思ったのは、
俺が通っていた飲み屋のオヤジ、あべひげさんの場合だ。


あべひげさんは、全身に腫瘍が見つかって、
大手術の結果、一命をとりとめ現場復帰した。

しかし、手術後一年くらい営業を再開したものの、
また再入院し、そのまま逝った。



だけど、その一年はとても大切な一年だったと、今でも思う。


あべひげは古いお店で、三代にもわたるお客さんがいたほどで、
あべさんのファンは本当に本当にたくさんいた。


俺は、あべさんはわずかに伸ばしてもらったその命で、
たくさんのファンやお客さんにお別れをしたり、
逝く準備をしていたように感じるんだな。


そして、あべさんが頑張って延命した、もう一つの理由がある。


あべさんはいつも、


「いいか、親より先に死ぬんじゃねぇぞ。」


と言っていた。


その持論通り、あべさんは、
闘病中だった自分のお母さんが亡くなってから、
その1週間くらい(だったかな)あとに逝った。


おふくろより先に死ぬわけにはいかないと踏ん張ってたんだろうなー。



俺はあべひげさんの生き様には本当に感服する。

その精神力を見習いたい。




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あべさんが逝ってもうすぐ4年。


今月の21日が命日でもあるので、振り返りもかねて書いてみた。



ちょっと重たい話だけど大事なことだと思ったんだよ。

 
posted by わこう at 00:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 普通の日記。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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