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2005年05月08日

お花。(前編)

突然だが、俺のおふくろはお花を習っている。教えてもいる。 生け花から始まって、現在はフラワーアレンジになったが、 キャリアは長く、かれこれ25年くらいになるだろうか。 数年前に師範の資格も取り、現在は自宅でアレンジを教えている。 今日は母の日だったが、おふくろが習っている教室の生徒さんたちが、 仙台市内の百貨店で展示会をするということで、 その搬入を手伝ってきた。 う〜ん・・懐かしい雰囲気と懐かしい薫り・・・。 何が懐かしいのかというと、初めてBLOGに書くけど、 実は、俺は3年間だけ花屋さんでした。 いつかこの事をBLOGに書こうと思っていたんだけど、 なんかタイミングを逃しちゃって・・。(笑) あれは今でも忘れない、トラック野郎時代のある日、 山形市内を走っていたら、実家からケータイに電話があった。 おふくろからだった。 何の用かと思ったら、開口一発、 「あんた、いつまでトラックに乗ってるつもり?」 と。 なんのこっちゃと思ったら、 花屋を開業することになったので、手伝ってほしいとのことだった。 はい〜? 何の前ぶれも無くだ。 まさに寝耳に水っていうんですか。こういうの。たまげた。 「あんたがやらなくても、人を雇ってでもやるから!」 本気だ・・。本気だよ・・。 俺は当時勤めていた会社に5年いたが、 5年もいると、だんだん中堅に上がってきて、 仕事も楽しくなってきた頃で、一生ワッパまわしでもいいかなぁ・・と、 ハラをくくろうと思った矢先の電話だった。 なんというタイミングなんだろう・・。 もともとおふくろは、俺がトラックに乗ることを、 あまり快く思っていなかったようだ。まあ、当たり前っちゃ当たり前だ。 特に、10トン車からトレーラーに転向してからというもの、 友人や先輩が何人も亡くなったりしていたので、 親としては、心中穏やかではなかっただろうと思う。 さらに、俺が勤めていた会社は、仙台港界隈でも、 給料はいいけど仕事がハードで有名な会社だったし。 で、俺は、おふくろに突然電話でそう言われても、即決できなかった。 一ヶ月考えさせてくれと言って、電話を切った。 自分でもいっぱい考えた。 友人Nはもちろん、会社の先輩、会社の部長、 で、俺は当時、無線クラブの支部長をやったりもしていたので、 無線仲間、その他いろんな人に相談した。 「若生がいなくなるのは寂しいが、 危険なトレーラーにいつまでも乗っている必要はない。 トラックに乗らなくても食えるんだったら、その方がいいと思う。」 という意見が大半を占め、俺もなんとなくそうだろうなぁと思っていた。 なんとなく、自分のことなんだけど、 「辞めるのか・・。俺・・。」なんて思っていたから、 背中を押してもらったような感じがした。 あとは、如何にしてキレイに会社を辞めるかだ。 会社をはじめ、お世話になった方々に、挨拶をしてまわった。 かくして、最後の航海が無事終わって、 (仕事1クールのことを「航海」という。業界用語。) 会社の仲間が送別会をしてくれた。 先にも書いたが、ハードで有名な会社だけに、みんな荒くれだ。 パンチパーマやスキンヘッド、モン●ン背負った人らが、2〜30人、 居酒屋の宴会場で号泣しているという、実に珍妙な光景だった。 俺も10トン車時代も含めたら、 約7年のトラック野郎生活が終わるのかと思うと実に感慨深く、 俺もいっぱい泣いた。 で、Nが仲間を代表して、俺にプレゼントをくれた。 会社の親睦会からは壁掛け時計。 これは現在俺の家にかかっている。 そして、あとはみんなからと、のし袋を渡された。 「みんな、わこうちゃんにはこれしかねぇだろと満場一致で決めた。」 という、その袋の中には、ビール券が二万円分。 二万円分だ。 一人で飲めってか! でも、ありがたく、あったかかった。 で、全部ペロッと飲ませていただいた。 そんなこんなで、俺のトラック野郎生活は幕を閉じた。 ホントは、7年間もギシギシな生活をしていたから、 一ヶ月くらいゆっくりしようかなぁと思ったんだけど、 なんとなく緊張がとけてしまうような気がしたし、 ド素人が、いきなり花屋なんてできるわけがないから、 実は、トラックを辞めると決めた時点で、辞めた翌週から、 ある花屋さんに丁稚奉公することが決まっていた。 ここから、俺の現在に至る礎となるべき出会いと体験が始まるのだ。 中編につづく。
posted by わこう at 22:30| Comment(5) | TrackBack(1) | 普通の日記。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
花屋さんってちょっといいですよね。
友りあいの女性にネットの花屋さんがいます。
http://www.hanakau.com/
大変そうだけどいつも生き生きとしてます。
それにしても、
わこうちゃんはいろんなことをしてたんですねぇ。
Posted by kazzbay at 2005年05月09日 12:10
わこう物語という一冊の本になりますね・・・。 
Posted by ピーター at 2005年05月10日 05:37
kazzbayさん、ピーターさん、ありがとうございます。

■kazzbayさん

> 大変そうだけどいつも生き生きとしてます。

拝見させていただきました。ウェディングもされてるんですね。
花の仕事の中で、ウェディングはやっぱり真骨頂みたいな感じはありますね〜。

花は、触っているだけで気を整えてくれたり、癒してくれたりします。
そういう意味では、花屋さんは元気ですね〜。


■ピーターさん

> わこう物語という一冊の本になりますね・・・。

恐縮ッス。

いいことも悪いこともいっぱいしてきたので、
そういう意味では比較的濃い人生歩んでるかなぁ・・。(笑) 
Posted by わこうちゃん。 at 2005年05月10日 09:55
お母さんとしてはやはり、
体調や事故が心配ってのもあるでしょうね…気持ち、分かります。
ところで花屋って、見た目よりはハードな仕事なんですよね。
知人が『あそこの花屋は質(鮮度以外も含めて)がいい』とか言っているのを聞くと、目利きやセンスも必要なようですし…
Posted by gen at 2005年05月10日 13:42
genさん、ありがとうございます。

> 花屋って、見た目よりはハードな仕事なんですよね。

そうなんですね。
大量の水を使うので、力仕事が多いですよ。

おふくろがヘルニアになったのも、
水が入ったバケツを持ち上げたりしたのが原因だったし。

今は、第三者的にお花屋さんを見ては、
「大変だなぁ・・。」と思ったりしてます。
Posted by わこうちゃん。 at 2005年05月12日 12:30
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