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2005年04月08日

杖で歩くことに想う。

退院して一週間が経った。

 

退院の報告を兼ねて、いろんな人に会ったり、

弁護士さんに相談に行ったり、

買い物やその他、生活の段取りをしたり、

あまり家でゆっくりする暇もなく動いている。

 

 

ちょっと話が逸れるが、

元彼女のお父さんに紹介してもらった弁護士さんから、

さらに、今回の事例に強いであろう弁護士さんを紹介してもらった。

 

紹介されたS弁護士は、歳は俺とそんなに変わらない、

結構若い弁護士さんだが、

「目力」があるというか、「気力」が充実しているというか、

すごくエネルギーを感じる弁護士さんで、

今までの経緯を説明すると、

 

「大丈夫。任せてください。」

 

と、ドーンと一言。

その一言で、すごい安心したというか、気持ちがすごいラクになった。

 

 

さて、退院はしたものの、

膝はやっぱりいろんな意味で、まだまだだなぁと感じることがある。

 

何と言っても、こたつから立ち上がるのが一番キツイ。

「膝が壊れた」のを実感する瞬間だ。

 

一日も早く、元通りの膝に近づけたいから、

そんなに遠くないところに出向くときは、

極力クルマを使わず歩いている。

 

ただ、まだ外を歩くには、杖は欠かせない。

特に階段は、杖が無いとしんどい。痛い。

 

で、街を杖をつきながら歩いていると、気の毒そうに見る人や、

「何だ?コイツ。」みたいなバカにしたような目で見る人、

全く気にしない人など、実に様々な反応があって楽しい。

 

銀行やお店、いろんな公共施設の窓口なんかに行くと、

対応が様々で、その職場の意識レベルを実感したり。

 

 

で、そういう場で親切にされると、やっぱり純粋にうれしい。

 

例えば、階段をのぼっていても、スムーズにのぼれないから、

後ろがつっかえちゃって焦ることなんかもあるけど、そんな時に、

 

「大丈夫。気にしないでいいですよ。」

 

とか、見ず知らずの人に言われると、なんかホッとする。

日本もまだ捨てたもんじゃねぇなぁと。(笑)

 

 

以前、車椅子の人が、道路で段差を越えられずにいて、

「押しますよ。」と声をかけたら、

「大丈夫です。お気遣いなく。」と、キッパリ断られ、

ちょっと悲しくなった事がある。

 

反面、グチャグチャの雪道を渡れなくて、

途方に暮れている車椅子の人に、「押しますか?」と尋ねたら、

「助かります。お願いします。」と言われ、

すごくうれしかったこともある。

 

 

何が言いたいのかというと、

俺は今は、そういう気遣いを、遠慮せずに受けようと思っている。

 

その方がいろんな意味で、

人間関係がスムーズにいくような気がするからだ。

 

「大丈夫ですか?」 「お手伝いしますか?」 と、

声をかけるほうも、けっこう勇気をふり絞ってかけてくれてるはずだ。

俺も健常者の時はそうだったし。

 

 

俺はいずれ、杖を使わなくても普通に歩けるようになるだろう。

 

また健常者に戻ったとき、

自分が不便だった経験から考えたりもできるし、

前とはちょっと違った意識で、人に接することができると思ったりしている。



それまでは、周囲からの気遣いや施しを、

遠慮せずにありがたく受けようと思う。

posted by わこう at 10:15| Comment(6) | TrackBack(0) | 突然入院日記。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
本当にその通りですね^^
私は不便な思いっていうのは、今までさほどなかったんで、色々と文句は言えんのですが^^;・・・・・
チョボラ(ちょっとボランティア)も結構勇気が要りますよ^^実際・・・・・TVCMでは「ちょボラ!」って親しみやすく言ってるけど・・・・・
知らない人に声をかけることから抵抗があるのに^^;・・・・だから、私も声をかけた人に、自分の行為を受けていただけるとホントに「声かけた甲斐があった^^」と思えて嬉しいですよ^^
Posted by 正季 at 2005年04月08日 22:25
わしは割と、身体の不自由な方に、声をかけるほうです。
駅のホームで、杖で探りながら歩いているヒトに、
「今、電車が来てますけど、乗りますか??」
とか、
札幌にいたときには、雪道にはまって動けなくなっていた
車椅子の中学生のもとに走っていって、
「押そうか??」

それもこれも、自分がかつて、車椅子に乗ったり、
松葉杖をついたりしてたからなんですよねー。
わしは、自分のことを、優しくない人間だと思っています。
それでも、正季さんのおっしゃる「ちょボラ」が出来る
のは、あの日の交通事故があったおかげ。

人生って、結構うまく出来ているのかもしれませんね。
Posted by ゆらら at 2005年04月08日 23:24
ひょんなことで
バリアフリーに気づくことってありますよね。

うちの会社は
仕事が少ないので営業と納品に使ってた
軽自動車を今年から廃止しちゃったんですが
納品の時にゴロゴロと引っ張る折りたたみの
カートを使うことが多いんですけど
ネットで調べてドコソコへ行くのに
車椅子の人はどういう経路を使うのか…
とか調べたりします。
最近は駅にエレベータを設置した地下鉄が多くて
非常に助かってます。
女の子とかボタン押して待っててくれたりして
『ひょっとしてモテルのかなぁ…』とか
誤解しちゃうんだけど。
Posted by kazzbay at 2005年04月09日 16:59
こんばんは。お元気そうでなによりです。

私も結構普通に声をかけてますよ。幸いにもお断り〜のお返事は今のところないと記憶しています。
>声をかけるほうも、けっこう勇気を....
私も最初はそうだったかもしれない。でも、もし逆の立場だったら...と思うと。
駅などは時間によっては混雑しているし、危ないと思う事もあるし。困った時はお互い様ですからね。
みんなが優しい気持ちでいると、世の中うまくいくよね。
Posted by kinsey at 2005年04月09日 22:50
先天的に障害のある方は、元々それが当たり前なので自分が「不自由」だとは思っていない。
だから、声をかけてもらっても別段困ってもいなかったり、憐れまれることに不快な思いを持ってしまう時期があったり、障害者の方の思いも様々なんだそうですね。

例えば、大人になってから事故で失明したら非常に不便に感じるけれど、生まれつきの障害で目が機能していない方が「見えない」生活にさほど不自由は感じてない、とか。
もちろん全ての方がそうではないですが、往々にしてそのようなケースもあるのでしょう。
わこうさんにきっぱりと断られた方も、そのようなケースでご本人は不自由を感じてらっしゃらなかったのかもしれません。

勇気を出して声をかけて断られても、この方は大丈夫なんだ、と思い、めげないで声をかけて行きたいと思います。
Posted by 紗月 at 2005年04月10日 01:06
皆さん、コメントありがとうございます。

体の不自由な人とどう向き合っていくのかというのを考える場面は、
なにげに日常にたくさんあるもんですね。

俺も実際に不自由な身になってみて、いろんな事を感じます。


■正季さん

ありがとうございます。

> チョボラ(ちょっとボランティア)も結構勇気が要りますよ^^実際

ですよね。

お年寄りに席を譲ろうと思って声をかけても、
「あ、大丈夫ですから。」
なんてかる〜く言われると、ちょっと・・ね・・。

でも、そういう時もあるから、
受け入れられたときのうれしさはひとしおなんですよね。


■ゆららさん

いつもどうもです〜。

> それもこれも、自分がかつて、車椅子に乗ったり、
> 松葉杖をついたりしてたからなんですよねー。

うん。納得。

車椅子や松葉杖を使っている人が、
どんなことがひどくて、どんなことをされるとありがたいのか、
俺も実際に使ってみて、はじめてわかりました。

それと同時に、車椅子ってホント便利で、
バリアフリーの家に住んでいるなら、
一台欲しいくらい気に入っちゃいました。(笑)


■kazzbayさん

ありがとうございます。

> ドコソコへ行くのに車椅子の人はどういう経路を使うのか…
> とか調べたりします。

なるほど・・。納品経路か・・。

結構、一般のビルやホテルの業務用通路はしっかりしていても、
駅ビルとかは、あまりその辺を考えてないというか、
雑な作りのところが多いですよね。

デカイ駅だと、迷路だったりもしますし。

でも、車椅子の経路を利用するなんて、ナイスですね。

■kinseyさん

いつもどうもです〜。

> 困った時はお互い様ですからね。

まったくその通り。

結構、人を助けてあげるとき(っていうとおこがましいけど)って、
自分の気持ちに余裕がないと、俺はなかなかできなかったりします。

自分の中に、どれだけ余裕が持てるか、
人助けは、ひとつのバロメーターですね。

で、自分が苦しいときは手を貸してもらったりして、
ホント持ちつ持たれつで、それがいいんですよね。


■紗月さん

ありがとうございます。

> 勇気を出して声をかけて断られても、この方は大丈夫なんだ、と思い、
> めげないで声をかけて行きたいと思います。

そうですよね。

断られても、声をかけ続けることが大事ですよね。
その人は必要なくても、別な人は必要かもしれないし。

俺も頑張ろう。
Posted by わこうちゃん。 at 2005年04月12日 00:06
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