
中学生以来、実に30年ぶりにゲルググを作ってみた。
ちょっと劇中の話をすると、ゲルググはファーストガンダムでも終盤の方に出てくるが、
ニュータイプとして覚醒したアムロと、イマイチ覚醒しきれていないシャアとの力量差で、
これまたイマイチパッとした活躍とかをしないうちに、グタグダに消えてしまった。
こう・・設定画とか見て、当時の俺は、ベルボトムのジーンズのような、
そのツンツンとしたエッジの効いたデザインに、
「ゲルググかっけぇー!」と、ワクワクしていたもんだった。
そんなこんなもあって、俺にとってゲルググは、ちょっと特別な存在。
満を持して、ついに作ってみようと決心したわけだ。
今回チョイスしたのは、

シャア専用ゲルググ バージョン2.0。
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ゲルググもバージョン2.0になったさー!
バージョン1.0も悪くはなかったんだけども、どうも作る気が起きなかったんだけども、
2.0になって、組みやすさはもちろんのこと、やはりスタイルが抜群に良くなった感じがする。
しかし、他の人達の作例を見ても、体に対して頭が大きいと感じている人も多く、
俺も御多分にもれずそう感じていた。
そこで、頭だけ1.0を使うっていうのが、ちょっとした定番チックになってるようだ。
だけども、わざわざ頭だけのためにキットを買うわけにもいかないので、

この、HY2Mの頭を使うことにした。
このHY2Mの頭部ユニットキットは、発光LEDを使って、目を光らせることができるんだけども、
今回は、雰囲気が壊れるような気がしたのとめんどくさいので却下。
ところで、俺が小学6年生〜中学あたりまで、
社会現象にもなった、第一次ガンプラブームが起こった。
とにかく供給量が絶対的に足りない。
だから、予約を取り付けるために、朝早くから模型屋とか百貨店に並んだりして、
整理券をゲットしたりしたもんだったよ。
ニュースの取材とか来てたっけな。
そんな中、当時、ついに新製品としてゲルググ発売の発表があり、
苦労の末にゲットしたさー。1/100のゲルググ。
当時モノの、今で言うところの「旧キット」っていうやつだな。
個人的にはザクの次に好きだったモビルスーツでもあるから、
そりゃーもう、期待に胸踊らせたわけですよ。
どんなカッコいいキットなんだと!
それが

これです。
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箱絵と全然違うべっちゃ!
正直、当時の俺は超ガッカリしたもんだった。
当時のHOBBY JAPANには、このカッコ悪いゲルググを、
どうやってかっこよく改造するかのHOW TOが特集されたりしたが、
ついこないだまで小学生だったボクちゃんがそんな高度なことできねーっつーの。
しかもなけなしのお小遣いで買った大切なキット。
切ったり貼ったり削ったりして、もし修正不能になったら・・・
しょうがないから、そのまま泣きそうになりながら素組みしたさー。
あれから30年・・・・
あの雪辱から30年経って、ゲルググのキットも進化しまくった。
そして仮組みが終わって

こうです!
か・・かっけぇー!

これが
30年経って

こうだぜ!
いやー、バンダイ、すげーなー。
これで俺の30年来のトラウマも消えた。
さて、ゲルググはこれでいいとして、
しかし、設定自体、ゲルググにはランドセルとかバックパックのようなものが無い。
なんか物足りない。
そこで、ゲルググキャノンっていうのもあるんだけども、
ただ出来合いのキャノンにしてもあんまり面白くないので、
あるものと組み合わせてみようと思ったわけだ。

これ。タミヤ製88ミリ砲。
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もうかれこれ40年にもなる長寿キットだ。
俺、これ小学3年か4年の時に、一回作ったことあるもん。
しかし未だに昔の型で現役で作られているらしい。
それはそれですごい話だなー。
と、俺の小〜中学の思い出のオンパレードで、
トラウマだったゲルググと、この88ミリ砲を組み合わせようと思った。
ということで、

こんな感じ。
っていうのは冗談です。
組み合わせたところは完成写真を見ていただくことにして、製作記に戻ります。
今回は、塗装のハゲを表現する「チッピング」に、以前から何回か挑戦している、
「シリコンバリア」を使ってコートして、実際に塗装を剥がすという手法をとってみた。

ということで、黒サフを吹いたあと、焼鉄色で地鉄を塗った。

砲台をランドセル替わりにしようと、いろいろパーツを組み合わせて作ってみました。

ということで、焼鉄色を塗った状態で、もう一度組んでみた。
なかなかいい感じじゃないの。
ところで、今回の塗装のイメージは、シリコンバリアがより効果が現れるように、
焼鉄色を塗った上から、一度トップコートをして、その上からシリコンバリアを塗り、
さらにその上から塗装、そしてウェザリングと進む。
なので、塗装をイメージ化すると、

こんな感じで全部で10層塗ることになる。
ひゃぁー!って感じだけど、実際に塗ってみるとなかなか楽しいもんだった。

基本塗装終了後、先の尖ったものや、粗めの紙やすりなどを使って、
基本塗装の膜を削り落としていくとこうなる。
左がチッピング前、右がチッピング後。
やっぱり書きこむものと違って、本当に剥がすわけだから、妙なリアル感が出る。
しかも、シリコンバリアも慣れるとコントロールしやすくてとてもいい感じ。

こんな感じでこすげ落としていきます。

ということで、チッピングまで終わりました。

どうだべ?

そして、砲塔やランドセルをつけて

完成!

モノアイの部分には、キラキラシールを貼ってみた。

横から。いやー、プロポーションいいなー。これ。

上半身。

下半身。

腕部分。

お腹部分。
サビ表現もしてみました。油彩絵具を使用。

なかなかかっこいいべ。

スカート部分。

腕のアップ。チッピングが効いてるなーと。

背中の装備や砲塔です。

ちょっとメカメカしい感じにしてみました。
いつものようにアクリル流しをしています。

少しレトロ調な色味にしてみました。
このゲルググも販売することにしました。
価格は63000円です。
ご購入はこちらからどうぞ。

ということで、またひとつコレクションができたのだった。
そして、次は大作にチャレンジしてみようかと・・・・
乞うご期待!
あざっす!
今後も一層精進します。