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2011年08月05日

アルコール依存症。


今、俺のごく近い身内が、アルコール依存症で苦しんでいる。
(りえさんじゃないよ。)


というか、アルコール依存症の家庭特有の状態で、
酒を飲む本人は、あんまり問題意識が無くて、
それよりも同居人の方が、本人からの暴言、暴力、介抱、後始末で大変な思いをしている。

といった方が正しい。

先日ついに、包丁を持って暴れて警察沙汰になった。


酒を飲む本人は、「ブラックアウト」といって、
酔っぱらった時のことを覚えてないから問題意識が低い、というか、無いに等しい。



以前から酒グセが悪く、からんだりネチネチと昔のことを引っぱり出しては責める。


しかし最近、あることがきっかけで酒の量が増え、
完全な「アル中」となってしまった。


先月から深刻度を増してきて、相談を受けることがしばしば。


何度か同居人から、

「酒飲んで手が付けられない!助けて!」

と、電話があり、駆けつけたこともあった。



もうね、ただでさえ精神的にイッパイイッパイなのに、
なんでこの時期にこんなことが起こるのかと、心底イヤになった時期があった。


先月、このBLOGの更新が止まったのもそのころだ。


BLOGの更新が無いから、何人かの友人が心配して声掛けしてくれた。
本当にありがたいです。



さて、そんな泣き言も言ってられないので、
先日、同居人と相談の上、まずは本人抜きで相談に行ってこようと、
仙台でアルコール依存症を専門で扱っている病院に行って、
カウンセリングを受けてきた。


カウンセリングで言われたことはいろいろあったけど、
主な点をいくつか挙げると、


・「問題飲酒」といって、
本人に酒を飲んだときに起こる問題を意識・自覚させることが大切。


酔いつぶれても、介抱とかは絶対にしないでそのままにしておくこと。

介抱してしまうから、本人は飲んでもどうせ介抱してもらえると、
心の奥底では思っている。依存している。

それを突き放すのだ。



・アルコール依存症を克服するためには「断酒」しか道は無い。

これはもう、れっきとした「病気」なので、量を減らす約束や念書も、
全く意味をなさない。

最初は量を守ろうと思って飲み始めても、セーブが効かなくなる。「病気」だから。



・投薬治療などは、基本的に無意味。

酒を飲んだときに、二日酔いを増進させる薬があり、
それを飲んで飲酒すると、七転八倒の苦しみがあるという。

しかし、それは本人が自分を律するために自ら飲むものであって、
同居人がこっそり飲ませるものではない。

根治をしようと思えば、断酒しかないのだ。



・「イネイブラー」という、飲酒を許す、もしくは助長させる存在がある。

家庭内や職場に、飲酒を促す人がいたり、
酒を飲ませないようにすると暴れられるのが困るから、
結局、飲酒を許してしまう。

そういう人のことを「イネイブラー」という。

イネイブラーが、まずは本人の飲酒に対して意識を変えなくてはならない。



とはいえ、同居している人の身になって考えると、
包丁を持って暴れたりすれば、それこそ命に関わる問題だ。

そのときには、とにかく逃げることが大事だという。


ただ、そういう最悪の事態にならないように、
俺のような、同居していない第三者が介入して、
今、同居人家族と話し合いながら、コンセンサスをとっている。


今回の事があって、俺もアルコール依存症のことをもっと知らなければと、
2冊の本を買った。

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読んでみて、けっこう、アルコール依存症の人に対して、
やってはいけないことをやってるなーというのと、
もっと早く気づけばよかったなーという思いが湧いた。


依存症である本人も、いろんなSOSを出しているのだ。
それにもっと早く気づいていれば・・・



そして特に、「お酒についてのマジメな話」の本は、
アルコール依存症に苦しんだ同居人である立場の西原 理恵子さんと、
アルコール依存症だった立場の月乃光司さんが、
それぞれの立場からの苦しみや思いを書きつづっている。

この2人の対談もあって、非常に参考になると同時に、
胸が痛くなる内容だ。


アルコール依存症の人に対して、まわりがやらなければいけないことは、
受け入れること、理解すること。

恐怖・憎しみ・放棄・忍耐ではなく、
まずはなぜその人が依存するほど酒を飲むのかを受け入れ、理解し、
その上で治療を促し、まずは専門の病院に行ってみるところまでこぎつける。

その道のりは、とてつもなく遠い気がするけれども、
でも、結果として、一番の近道となる。


何度も何度も何度も何度も、じっくりと本人と向き合って、
問題を意識させ、

「じゃぁ、病院に行ってみるかな・・」

というところまで持っていく。


それが結局一番の近道。



あとは、断酒会や家族会で、本人も家族も、一緒に勉強したり助け合ったりして、
断酒を継続させるための努力をしていく。


この2冊の本を読むと、
「実現できるんじゃないか?」という気になって、希望が見えてくる。



そこで先日、依存症の本人がシラフの時に、
あらためて話をしてみた。


ちょうど、2日続けて酒を飲んで暴れ、しかも少し記憶が残っているらしく、
そのことについて自己嫌悪に陥ってるときだったので、素直に話を聞いてくれた。


「治療はイヤだけど、勉強会だったら行ってみるかな・・・」


と、本人の口から、信じられないような言葉が!


俺も一緒に行く約束をした。



まだどうなるか余談は許さないけども、
でも、本人に問題意識が芽生えただけでも大きな前進だ。


こうして今、俺はアルコール依存症で苦しむ身内を通して、
新たな勉強をさせていただいてます。


プライバシーに関わることなので、書くのが難しいんだけども、
今後も折々で、このBLOGに経緯を書いていこうと思う。



その一連の記事が、たとえ小さくても、
アルコール依存症で苦しむ本人や家族の人の希望になれば。


もし、アルコール依存症の疑いのある家族がいて困っている人は、
上記2冊の本を読んでみたり、本人抜きでもいいから、
保健所やアルコール依存症専門のクリニックに相談に行くことを薦めます。



俺も、相談に行って心が軽くなったし。




とにかく、前に進むしかないから頑張る。

 
posted by わこう at 16:57| Comment(3) | TrackBack(0) | 普通の日記。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
禁酒・断酒 ブログ村もおススメします。
現在、断酒している人達のブログがたくさんあります。
多分T会病院だと思います。
依存は酒・たばこ・ギャンブルなど形を変えるので専門医に行かれたことは良いことです。
Posted by とくめい at 2011年08月05日 20:15
私の父も依存症に近かった。
アルコール臭くて職場に迷惑かけたこともあるし、暴言暴力目が据わってのねちねちなどなど、母はなきながら私たちを育ててくれた。
結局父は吐血して肝臓ガンになって酒量がぐんと落ちてくれたのが
今となっては良かったのかなって思っています。

依存症は病気って本人が認識できるのが第一歩なのかしら。

祈ってますね。
それしか出来ませんが。
Posted by おじょう at 2011年08月07日 16:15
アスクねぇ…あそこ、酒のことだけ細々やってた時代はまだ純粋だったんだけど、今やACビジネスでボロ儲け。で、浜町のひげおやじ、立ち回り方がうまいから、同じACビジネスでも麻布のガマ蛙みたいに批判されることはない。うまくやりやがったもんだよ。
Posted by 通りすがり at 2013年07月16日 02:19
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