
以前、ガンダムのプラモは卒業すると書いたんだけども、
禁を破ってザクを作ってみた。
あるひとりのモデラーさんに、固定概念を良い意味でぶっ壊してもらったからだ。
最近、鳥山とりを氏というモデラーさんのBLOGを見つけ、
その作品の自由さに度肝を抜かれた。
鳥山とりを氏のBLOG、「取説通りにゃ作りません」の中にあるジオラマ記事。
その記事はこちら。
その中の、俺が衝撃を受けた作品の写真はこちら。
ガンダムっていうのは、アニメなので、ざっくり言えば「正解がある」。
だから基本的に、テレビの設定どおりに作る。
何か自分流の設定をしようと思っても、
基本的には、「ガンダムの●●の話に出てくる●●部隊の●●設定」みたいに、
アニメの設定をベースにして、自分流の設定を組み立てて考える。
だから普通は、1/100のプラモを作るんだったら、
ジオラマもすべて1/100にあわせて作る。
しかし、鳥山とりを氏は違う。
テレビのストーリーなんか全く関係なく、自由に自分の世界観で、
自由に設定して作っている。
だから、1/100のザクを使っても、1/35の人形と組み合わせたり、
スケール感も、設定も、何もかもが自分設定。
完全に自由だ。
その世界観にすっかり魅了されてしまった。
だから、俺もなんの縛りもなく自由にガンプラを作ってみたくなったのだ。
ということで、10年くらい前に買って作らないでいたザクを引っ張り出してきて、
手始めにどんな感じか実際に作ってみることにしたのだ。

今回作ったのは、通称「ザク2」と言われる、高機動型のMS-06R。
最近、1/100であるマスターグレード(以下MG)の、
バージョン2.0が出たみたいだけども、今回作ったのは、バージョン1.0。
以前、マシーネンの「クレーテ」を、部隊色ナシの、鉄板むき出し仕様で作ったけども、
今回のザク2も、それと同じように鉄のまんまの設定で作ってみた。

なんといっても特徴的なのが、普通のザクよりはるかに大きいランドセルと、
膝下のゴツゴツした感じ。

右サイドから。

メタリック系で基本塗装後、スモークでウォッシングし、
さらに、クリアオレンジで赤焼けしたり、錆びた鉄を再現。
スパイクアーマーなどは、パテで鋳鉄表現。
エアブラシは使わずに、すべて筆塗り。
マシーネンと同じ塗りかただ。

パネルのつなぎ目などは、黒と茶色のパステルでぼかして汚し。

頭部は、戦闘ダメージでボコボコな感じに。
動力パイプは、輪っかを使わずに、少し太めのスプリングに変更してむき出しに。
その上からウォッシング+パステルでサビを表現。

膝下には、スプリングでパイピングしたりジャンクパーツを使って、
ちょっとだけディテールアップを。

膝下うしろから。

ランドセルにもちょっとだけディテールアップして、アンテナなんかを付けてみた。

バーニア出口は、スス汚れを。
ちなみに、赤い芋虫のようなマークを始め、番号のデカールも、
マシーネンのクレーテに入っていたデカールを使用。
なんかジオンとか連邦とか関係なく作りたかったので。

胸の動力パイプも、輪っかを使わずに、太めのスプリングに変更してむきだし。

胸、左上腕、左太ももに、オレンジの帯を入れてみた。

肩シールドも、パテで荒らして鋳鉄表現を。
コトブキヤのリベットを貼り付けてみた。

ジャイアントバズも、同じ方法で塗装。
ちょっと筆塗りはキツかったかな・・。
ちなみに、このザクと同じスケールのフィギュアを使ってジオラマを作ろうとすると、

こんなに人間がちっちゃくなってしまう。
なので、次はジオラマを作ろうと思ってるんだけども、
鳥山氏のクオリティには及ばないものの、スケールの違うフィギュアで、
俺も自分の世界観を表現したいなーと思う。

同じ塗装法で作ったクレーテと並べてみた。
デザインコンセプトが全く違うから、甲乙付けられないな。
どっちもカッケーし。

今回は、試しに作ってみたということもあり、
合わせ目消しもろくすっぽやらずに、ガッと組み立てて、ガッと塗って、ガッと汚して、
正味3日で完成。
次からは、もっと丁寧に作ってみよう。うん。
10年以上前に買ったザクがあと2個あるので、
まずはそれを作ってみようかな。