
先日、山村慎一郎先生監修による、半断食合宿を企画させていただいて、
無事に合宿が終了した。
大まかに言うと半断食とは、一日玄米一合、水は300cc〜500ccのみという食事で、
身体を一度飢餓に近い状態にしてリセットするというものだ。
本来は、その食生活で10日くらいするといいらしいんだけども、
今回は2泊3日の合宿で行ったわけだ。
合宿の報告記事は、まくろび庵BLOGのこの記事からどうぞ。
この合宿の最終日、合宿関係者全員で、
秋保にある慈眼寺に、塩沼亮潤阿闍梨(しおぬまりょうじゅん あじゃり)による、
護摩焚き祈願に参加させていただいた。
塩沼亮潤阿闍梨(以下 大阿闍梨)は、
奈良県大峯山において一日四十八キロを歩く『一千日回峰行』と、
九日間飲まず・食べず・寝ず・横にならずの『四無行』を満行したすごい方なのだ。
今回の合宿では、俺も参加者の方々と一緒に、半断食をしたわけなんだけども、
今回のようにきちんと半断食したのは今回で2回目。
合宿の前日から半断食をしたので、正味4日のみだったけれど、
反応は身体に顕著に表れた。
こう・・何もかもクリアになっていく感じで、とても気持ちいいのよ。
別に、「腹減ったー・・・」っていう感じにもならないし。
そして、なんと言っても感覚が研ぎ澄まされていく。
いい意味で、いろんなことに敏感になれる。
さて、話が飛んだんだけども、今回の慈眼寺で2回目の護摩焚き祈願参加。
大阿闍梨はやはり凄かった。
感覚が鋭くなっているので、大阿闍梨の祝詞が肌に染みいるというか、
こう・・魂がふるえる感じっていうのかなー。
なんとも言えない感覚で、護摩焚きの炎と、不動明王の迫力を肌で感じ、
なんか感動して涙が出た。
そして、護摩焚き祈願終了後、大阿闍梨からの説法の時間があるんだけども、
その中で、
「良いことをし、悪いことをしない。」
という話があった。
自分を高めるためには、良いことをし、悪いことをしない。
小さな子供でもわかるシンプルなことなんだけども、
でも、そのシンプルであたりまえのことがなかなかできないのが、また人間であると。
日常の中で、恨み、ねたみ、妬み、いろんな感情が出てくるのが人間。
それも超越していくには、やはり、日々の精進であると。
そんな感じのお話だった。
「あたりまえだろ。そんなこと。」
とは思っても、本当にできるかできないかは別な話だ。
人間には欲もあるし、誘惑もある。だから失敗もする。
そんな中で、「良いことをし、悪いことをしない。」をどれだけ実践できるだろう。
日常生活の中でそれを貫いていくのはとても難しい。
だけど、真理はいつもシンプルだ。
どれだけ自分の余計なものをそぎ落として、シンプルに生きていけるか。
そんなあたりまえのことを、あたりまえにできる男になりたいと思った。
半断食をして、身体が少し綺麗になった感じがして、
そんな感覚の中で得た気付き。
忘れないようにここに書き留めておく。
一年後、自分はどう生きていけてるかな。
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