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2005年02月02日

T氏退院に想う。

今日、同室の向かいのベッドのT氏がめでたく退院した。

昨日突然決まり、バタバタの退院だ。

 

 

先日退院したN氏同様、T氏も 「マブダチ」だ。

 

俺は、実はT氏には、とても思い入れがあるのだ。

 

 

去年の暮れに突然入院した当初、

仕事も「さぁ!これからだッ!」という時だったし、

猫には会えなくなるし、怪我は痛いし、

折れた膝は、元通りになるかわからないし、

正直、腐っていた時期もあった。

 

 

前の病室で同室だった人たちがイヤだったとか、

そういう事は全くなかったのだが、

自分のことを話したり、変に馴れ合ったりするのが、

正直ウザかった。

 

 

なので、こちらからはあまり関わらないようにしようと思い、

他の患者さんに対してバリアを張っていた時期もあった。

 

 

そんな最中、現在の病室に引っ越しになり、T氏、N氏に会った。

 

T氏は、そんな、バリアを張っていた俺の領域に、

自然にスーッと入ってきた人だった。

 

何というか、屈託なく話しかけてきてくれるので、

ついつい話しちゃうんだよねぇ。

 

で、俺は人と話したり、関わったりするのが

基本的には大好きなので、

あっという間にT氏と打ち解け、何でも話すようになった。

 

言ってみれば、入院して一番最初に関わった人、

入院生活の中で、俺の中の忘れていた、

「人間大好きスイッチ」を、入れてくれた人だ。

 

 

本当に、T氏には感謝してるんだ。

 

 

先日、俺がベッドの上で自分で膝を曲げるトレーニングをしていたら、

90度を過ぎたあたりで、何か引っかかる感じがして、

それ以上自力ではどうやっても曲げられなかった。

 

「ひょっとして、俺の膝、これ以上曲がらなくなるのかな?」

 

と、ちょっと不安になってこぼしたら、

 

「大丈夫だって!日に日に進歩してるっちゃ!」

「機械曲げもドンドン角度アップしてるしサ。」

「絶対曲がるようになるから!大丈夫 大丈夫!」

 

と、思いっきり励ましてくれた。

 

T氏が、俺が落ち込まないように、一生懸命励ましてくれるのを見て、

すげぇうれしかったと同時に、

一瞬でも弱気になってこぼしてしまった事が、

とても恥ずかしいような気がした。

 

 

俺はT氏に励ましてもらった分、何かで返しただろうか・・?

 

 

知り合って、たった2週間あまりなのに、

本気でいろんな事を一緒に考えたり、笑ったり、

昔から知っている親友のようだった。

 

 

昨夜、T氏が、

 

「これでこの病院の夜も最後なんだなぁ・・。」

 

と、名残惜しそうに窓の外を眺めていた。

 

 

 

昨夜は連れションもした。

 

 

 

 

 

・・・今日の退院時、俺のリハビリが終わるのを、

奥さん共々待っていてくれた。

 

奥さんにも本当にいろいろとお世話になった。

たくさん差し入れもいただいた。

 

 

で、俺はT氏を見送るために、一緒にエレベーターに乗った。

エレベーターの前に、看護婦さん達がズラーッと並んで、

T氏の見送りをしてくれた。

 

それを見たT氏は、堪えきれず泣いていた。

 

 

 

で、病院の出口で、俺との別れ。

 

もう今回は、T氏も俺も、堪えきれずに、

握手をしたまま号泣。

 

 

T氏が

「ごめんね・・ごめんね・・。」

と。

 

 

俺の入院がまだまだ長いことを気にして、

先に退院する事に罪悪感のようなものを感じていたのだ。

 

さらに、俺の前では気を遣って、

極力退院の話を避けていたのだ。

 

 

なんという優しい男なんだろう・・・。

 

 

 

 

本当はハグをしたかったが、

お互い松葉杖なので、危ないからやめた。

 

 

握手をしたまま、二人でまた号泣。

再会を約束して、T氏は帰っていった。

 

T氏が見えなくなるまで手を振り続けた。

 

 

 

 

N氏に続き、T氏の退院。

なんか、正直、体の一部を失ってしまったような喪失感がある。

 

 

夕食時、食堂で同じテーブルのおばちゃんに、

「お友達いなくなっちゃって寂しくなるね。」

と言われ、ジワーッと涙が出そうになった。

 

 

でも、また3人で再会する日が1日も早く実現するように、

俺はリハビリをさらに本気でやると誓った。

 

 

Tさん、ホントいろいろありがとう。&退院おめでとう。

まだ松葉なんだから、無理しないでね。

 

また会いましょう。

posted by わこう at 20:20| Comment(5) | TrackBack(0) | 突然入院日記。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ええ!・・・また会いましょう^^TさんにもNさんにも・・・・
私も二月末に10年ぶりに恩師に会うんです^^
会ったら泣いてしまいそうです^^;
Posted by 正季 at 2005年02月03日 02:01
恵方向いて恵方巻きでもたべましょーね、わこうちゃん。
あ、それとも豆まき…危ないか。
Posted by pyo at 2005年02月03日 18:04
正季さん、pyoさん、ありがとうございます。

なんかねぇ・・。さびしい・・・。


■正季さん

> 私も二月末に10年ぶりに恩師に会うんです^^

オォ!それは意義のある再会ですね。
10年って一言では言いますが、やはり重いですよね。

素晴らしい再会になることを祈ってますよ。


■pyoさん

> 恵方向いて恵方巻きでもたべましょーね、わこうちゃん。


ウチの社長から太巻きの差し入れがあり、
西南西を向いて丸かじりしましたよ。

リハビリがハードで腹も減ってたし。

豆まきはさすがに・・・。


Posted by わこうちゃん。 at 2005年02月04日 20:00
やだもぅわこうさんったら、目頭が熱くなっちゃったじゃないですか!!
戦友、ですよね。
お互い、治療・リハビリを乗り越えて、
シャバに戻っていく仲間……
わしも、入院体験談を書いているので、
あの頃の気持ちがよみがえってしまいましたよ。

太巻き、今年も食べなかったなぁ……
豆は食べたけど。
寿司が好きなので、これから食べようかな(笑)
ん??ダイエット??知らん!!(笑)
Posted by ゆらら at 2005年02月06日 20:12
ゆららさん、ありがとうございます。

> 戦友、ですよね。

そのとおり!

だって、同じ病室だと、
1日24時間一緒にいるわけですから。

そうなると、戦友でもあり、家族でもあるわけです。

平気で屁をしたり、いびき大会があったり。
お互いの生活習慣の違いで、いろんな発見があったり。


そういう意味では、家族より濃密な関係ですから、
やはり退院でいなくなってしまうのは、
超さびしいのです。

早く娑婆で新たな家族達に会いたいです。

Posted by わこうちゃん。 at 2005年02月09日 08:38
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