
今朝、自分用にコーヒーを淹れていて、ふと思い出したことがある。
以前の俺は、「コーヒーにはコクとパンチがあってナンボ」と思っていたから、
コクとパンチを出すようなドリップのしかたをしていた。
あべはりさんがまだ生きていたころ、よくあべさんのコーヒーを飲んだが、
あべさんのコーヒーは、とにかくすっきりテイスト。
あべさんは、コーヒーはスッキリ感とキレを重視したドリップのしかた。
俺のドリップのしかたと、あべさんのドリップのしかた、
それぞれに違いがあり、俺は、「あべ式」「わこう式」と呼んでいた。
でも、あべさんもわこう式で淹れられたし、俺もあべ式で淹れられた。
それぞれのドリップのしかたが大きく変わるわけじゃないから、
簡単にそれぞれのドリップ法を楽しむことができたし、お互いそれを楽しんでいた。
あべさんがいなくなってしまった現在、
俺はどうやってコーヒーをドリップしているかというと、
あべ式とわこう式の折衷でドリップしている。
言ってみれば「あべわこう式」というか、「新わこう式」というか・・。
スッキリ感とキレを出しつつ、パンチのあるコーヒー。
それが「あべわこう式」だ。
べつに、あべさんを弔う目的でそうしているわけじゃないんだけど、
これでドリップすると、コーヒーがうまいんだよ。
あべさんのコーヒーのファンだった方には、
あべ式でドリップしてあげている。
そんな、ウチのお店の知る人ぞ知る小さな秘密。
なぜかこのことを急にBLOGに書きたくなった。
うまいかそうでないかはこれから。さて私の珈琲の好みは何でしょう。この前お邪魔したときの珈琲は、ホントにホントにうめえ珈琲でした。あれを基準にして、その珈琲屋さんに行って見ます。