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2010年06月18日

【回想録】ノーモラル。


昨日、モラル云々などと、なんか偉そーな記事を書いた。


じゃあ、俺が聖人君子のように生きてきたかと言えば、ノーだ。




今日は、
思い出しただけで恥ずかしさのあまり叫びたくなってしまう、俺の昔話を。


トラック野郎時代、俺の周りはワルばっかりだった。

ケンカは茶飯事、犯罪者多数、ヤクザや右翼、
過ちで人を殺めてしまった人も何人か。



で、俺もその中にドップリと浸かっていたわけだ。


一番笑ったのは、田舎道にポツンと置いてある銀行ATMを、
ユンボ(パワーショベル)とユニック車(クレーン付きのトラックね)で盗んだ野郎がいた。

もちろん、即御用になったわけだけども。(笑)



そんな世界にいるわけだから、モラルの「モ」の字も無い。


乗用車に乗っているときだって、灰皿がイッパイになれば、
信号待ちの時に、当たり前のように、ガバッと大量の吸い殻を道路に捨てる。


酔っぱらい運転で、中央分離帯に乗り上げてしまった友達を、
警察が来る前に急いで車ごとトラックで引っ張ってきたこともあった。


強引に割り込まれたことに腹を立て、車から降りていってぶん殴ったり、
鉄パイプでガラスを割ったり、やりたい放題。


まだまだ、とてもここに書けないようなこともたくさんしてきた。
幸い人殺しはしていない。



迷惑をかけた人たちには、今では申し訳なかったなーと思う。

だけど、謝れば済む問題でもないし、謝ったってどうしようもない。



それ以前に、俺はその時々、自己責任においてそれをやってきた。

良くも悪くも。


だから、申し訳ないとは思うけど、後悔はしていない。



タイムマシンに乗って過去に行けるんだったら、
やり直したり、諭したりすることだってできるかもしれない。

だけど、やっぱり過去には戻れないから、
今、俺は俺の責任のとり方で今を生きるしかないのだ。


そういう、モラルの無い自分で生きたことで失ったものもあり、
代償もたくさん払ってきたわけだし。



その当時の俺から、どういう過程を経て今に至ったのかは、
とても一言では語れないし、とても長い時間が必要だったし、
現在だって、決して終わったわけではなく、これからもずっと続いていくことだ。



ちょっと話は逸れるが、以前も記事にしたけど、
先日、こないだまで、仙台のメディアテークで開催されていた、
井上雄彦先生の最後のマンガ展に行ってきた。

それも2回も。


もう、会期が終わったので少しネタバレしてもいいかなーと思うんだけど、
宮本武蔵は、100人以上の人たちを斬り殺した。


だけど、マンガ展の中で、武蔵はたくさんの人を殺してきたわけだけど、
その何倍もの人々に、道を示したというようなくだりがある。


井上先生も、たくさんの人の命を奪った武蔵の人生に、
最後の最後で救いを持たせたかったというようなことが写真集に書かれていた。


なんか、それを読んで、俺自身が少し救われたような気がした。



話は戻って、
だからといって、俺は過去にやってきたことが許されるとも思っていないし、
正当化しようとも思わない。

他のことで善行を積んだとしても、罪が消えるわけでは決してないし、
プラスマイナスゼロになるとも思わない。

それはそれ。これはこれだ。



もし、俺が過去にぶん殴った相手が、また目の前に現れたとして、
それはそれとして、腹が立てばまたぶん殴るかもしれない。


そんなに俺は人間ができていない。



でも、自分が起こすことはすべて自己責任の上で受け止めることはできる。

良くも悪くも。




以前聞いた話で、「誠実さ」には7段階あるんだそうだ。

誠実さの最低レベルは、自分で悪いことをやっている自覚すらない状態。


途中の部分は忘れちゃったんだけど、
誠実さの最高レベルは、「自分は自分の言葉である」という状態。


つまり、自分の言葉は、すべて自分を表すということだ。

良くも悪くも。



もっと平たく言えば、究極の自己責任といったところだろうか。



自分がやると言ったことは必ずやる。
過ちを犯しても、自己責任の上で生きると宣言して受け止める。


自分は、自分の言葉のお化けである。

だって、自分の内側は自分しかわからないんだから、
自分以外の人との関わりはすべて、自分の言葉でしかない。


俺は、こんな感じで解釈している。


これを聞いたときは、鳥肌が立ったね。



なので、俺はこの記事を、懺悔のつもりで書いたわけじゃない。

許しを請おうとも思わない。



恨んでくれて結構。非難してくれて結構。


そして俺もガンジーのようになるつもりもさらさら無い。

戦うべきところは、喜んで戦う。


理不尽なことや、アタマに来たことには吠えるだろうし。




だけど俺は、それを決して何かや誰かのせいにするんじゃなく、
自己責任の上でやっていこうと思う。




こんな俺のBLOGですが、よかったらこれからもお付き合いください。


 
ラベル:モラル トラック
posted by わこう at 22:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 回想録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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