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2009年09月11日

壊れた膝と向き合う。

この珈琲バカを開設して、5年あまり。

毎日、たくさんの方々に御覧いただいて、本当に感謝感謝です。




先日、お店にひとりの男性がいらっしゃった。もちろん、初めてのお客様。

俺の勘違いかもしれないが、お店に入ってくるなり、
その男性は、目を潤ませているように見えた。


その方は、実は俺と同じく、膝を骨折し、
2ヶ月の入院を経て、最近退院された方だった。


苦しい術後の経過とリハビリ、その割にはなかなか良くならない膝。

これからどうなるのかという暗中模索の中、
俺のBLOGの入院日記を見て、俺に会いたいと思って来てくれたのだった。


俺もそうだったんだけど、退院して間もなく、
病院ではいつも誰かがいたり、怪我をした人でも過ごしやすい環境だけど、
現実の生活に戻ったときのギャップに凹んだ。


日常生活のなんと大変なことか。

退院したとはいえ、立ったり座ったり、
階段を上ったり下りたりという、当たり前の動作に難儀する。

だから、毎日考えるのは、自分の膝のことが大半。


「この先どうなるのか?」

「そもそも治るのか?」

「仕事はどうする?」

「保険は?」


そして、膝のちょっとした変化に一喜一憂する。



そのお客様は、まさにそんな感じだった。
今、本当に大変なのだと思う。



正直、俺の膝も完治していない。

小走りくらいはできるものの、走れないし、階段の上り下りもまだちょっと膝が痛む。
もうそろそろ事故から五年も経つのにだ。



そのことも、正直にそのお客様にお伝えさせていただいた。



だからこそ、目を、怪我をした膝に向けるのではなく、
もっと外側に向けるべきだと。

そうすると、物事を考える優先順位の中で、
怪我した膝は、どんどん順位が下がっていって、ハッキリ言ってどうでも良くなる。


俺はちょうどそんなとき、まくろび庵をオープンすることになって、
内装のペンキ塗りから、簡単な工事から全部自分でやらなければならず、
膝が動かないとか言ってられなかったし。


膝の怪我の経過よりも、もっと大切なことがある。

とも、お伝えさせていただいた。




たぶん、この記事も、そのお客様に読まれることになるだろう。


お名前をお聞きできなかったんですが、お客様。
見てください。この俺の世界を。



俺は今、自由です。


俺は今、幸せです。



生活はまだ楽ではないけれど、
膝の怪我は、ハッキリ言って、もうどうでもいい。

っていうか、大げさに言えば、膝を怪我したから今があるんです。


出来事も、受け止めかた次第でどのようにも解釈できます。
大切なのは、それを自分の人生にどう生かすかです。




数年前、日常生活がままならなかった頃、俺は自分を障害者だと思っていた。

でも今は、健常者だと思っている。



膝の具合は、その頃とあんまり変わっていないのにだ。



変わったのは俺の意識、心だ。





一日も早く、そのお客様の心の平穏が訪れることを切に願っています。

 
ラベル:blog 入院 骨折
posted by わこう at 09:43| Comment(1) | TrackBack(0) | 突然入院日記。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ご無沙汰してます。

その男性の気持ち分かるなぁ…。
若生さんもご存知の通り、私も事故に遭って怪我をしてから「何で?何で?何で私ばっかり…」
の連続で 自分の体なのに自由に動いてくれない腰に腹が立って凹みまくりました。
だいぶ気持ちも落ち着いて前向きになれて来た…と思っていた矢先に今度は悪化して 今は自分で立て無くなり歩け無くなってしまい、現在入院中ですが この記事を読んだら治療に前向きになれそうな気がしました。

車麩のフライを装備した若生さんのカレーが食べたい!早く歩けるようになって退院したら 食べに行きますね!!
Posted by akrabu at 2009年09月12日 06:47
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