そのライヴとは、ウルグアイのピアニスト、ウーゴ・ファトルーソと、
日本人パーカッショニスト、ヤヒロ・トモヒロのユニット。

ウーゴ・ファトルーソ。
俺は正直、今回のライヴの案内を読むまで、この2人を知らなかったんだけど、
経歴を読んだら、いやー、スゴイ人たちだ。
ウーゴ・ファトルーソさんは、ブラジルを代表する世界のトップアーティスト、
ジョイスやミルトン・ナシメント、ハービー・ハンコックなどと競演しているスゴイ人。
パーカッショニストのヤヒロ・トモヒロさんは、
山下洋輔をはじめとするジャズミュージシャンとの競演や、
加藤登紀子やさだまさし、大貫妙子などのレコーディングに参加という、
これまたなんだかすごい人。
俺のジャズの師匠であるIちゃんも、とうぜんこの情報を入手していて、
「これはすごいことだ!泣いてしまいそうだ。」と言っていた。(笑)
さて、会場の塩竃市壱番館は、初めて入ったんだけど、
まだ新しくてキレイなホール。
全席自由なので、前から2列目を陣取った。
ライヴはとにかく凄かった。
ウーゴ・ファトルーソの精確かつ大胆で繊細な、流れるようなピアノ、
ヤヒロ・トモヒロの鬼気迫るカホンやジャンベを駆使した、迫力の大地系サウンド。
いやー、プロって言うのはこういうんだよなーと実感。
特に、ウーゴ・ファトルーソは、
世界のトップミュージシャンと言っても過言ではないほどの巨匠にもかかわらず、
塩釜の小さなホールにやってきて、たぶん200人にも満たない観客を楽しませるために、
気取らずに楽しみながらプレイしていた。
正直、キャパに満たないガラガラのホールにもかかわらず、
巨匠は本気でプレイしていたように思う。
しかも楽しみながら。
ここにプロの神髄を見たわけですよ。
人数なんて関係なく、自分が大好きな音楽を、
その場にいる人たちと共有して楽しむ・楽しませる。
巨匠ウーゴ・ファトルーソは、人として素晴らしいから巨匠なのだ。
言葉は通じなくても、人としての在り方、人間くささがにじみ出ていた。

ライヴのあとサイン会があり、2人が、買ったCDにサインをしてくれた。
俺の宝物がひとつ増えた。
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※※※追記※※※
先ほど、主催者の知人からメールが届いた。
以下一部抜粋
今回の全国ツアー中、唯一のホールということで、
他のライブ会場とは一線を引き、
二人は「深く音楽に陶酔した」と語ってました。
多分、ライブ盤として、
CD化してもおかしくないクオリティーだったかと思います。
〜中略〜
後で、ウーゴに彼(←俺のことね)はミュージシャンかと聞かれたので、
「食のミュージシャン」と紹介しときました。
いやー、すごくいい条件でライヴを観ることができたんだねー。
ラッキーだ。
さらに、ウーゴさんが俺のことを覚えていてくれたなんて・・。
しかも、食のミュージシャンとは・・。
恐縮です。
主催者のSさん、お疲れ様でした。
hugo fattoruso
私も聴きに行きました!
ピアノの音のつぶが光る玉みたいに美しかった〜!
会場の妙もあり、
凄まじい二人の世界観を見たと、私も感銘を受けました。深く音楽に陶酔していたんですね・・・いいものを聴けてよかった〜!!