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2022年08月27日

みうらじゅん氏監修 蔵王権現像

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2021年の年末、我が家に蔵王権現様をお迎えしました。


蔵王権現様とは、修験道開祖の役行者さまが、
奈良県吉野の金峯山で感得されたとされている悪魔降伏(ごうぶく)の菩薩。

とされている。


現在は吉野山にある金峯山寺に、巨大な蔵王大権現像がお祀りされていて、
ふだんはクローズなんだけども、年に2回、約ひと月ずつ御開帳されている。

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ちなみに、今年令和4年の秋は、11月1日〜11月30日までです。






私は2012年にご縁をいただいてから、
毎月可能な限り参拝させていただこう!と決め、
ついに今年で10年を迎えることができました。

年に1〜2回参拝できない月がある年もあるけど、
なんやかんやで100回以上月参りさせていただけてます。

現在住んでいる兵庫県芦屋市から往復約200キロ。

毎月毎月、車で行ったりバイクで行ったりしている。


最近の吉野参拝時の、
Facebookに投稿したアルバムを転載します。



月に一回、日常を離れて頭を空っぽにして、心新たにまた1ヶ月頑張る。

それをこの10年繰り返している。

私にとって必要で大切な時間。




2021年の冬、なんか突然、蔵王様をうちにお迎えしたくなった。


金峯山寺の御札は毎年いただいているんだけども、
より具体的な御姿で御招きしたいなと。



そこで、いろいろ仏像を調べていたら、
なんと、仏像マニアで有名な、
みうらじゅん氏が、蔵王権現像を監修したフィギュアがあると!


みうらじゅん氏がどれだけ仏像マニアなのか、



そして、イSム(イスム)というところから発売された、



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これです!

説明文から抜粋。

モデルは三佛寺(鳥取県)蔵の重文「木造蔵王権現立像」。

切り立った崖のくぼみに建つために
"日本一危険な国宝"とも称される同寺の
「投入堂(なげいれどう)」の正本尊です。


中国製で素材はポリストーンなんだけども、
みうらじゅん氏が、徹底的に監修したこともあって、
いやぁ、素晴らしい造形と彩色です。


金箔が貼られていたけど経年劣化によりはげて、
深みと味わいが出ている、みたいな感じが見事に再現されている。


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コラー!起きろー!


みたいな。




しかし、いつも馴染みのある、自分にとっての蔵王様は青い。


金峯山寺の蔵王大権現像は、見事なブルーの巨大な像だ。



なので、青く塗ったり、ちょっと改造してみようと思ったのですよ。



ということで、水性アクリルのブルーでザザザッと塗った。


設定としては、先祖代々受け継がれて、
大事にしまってあった蔵王大権現像が、蔵から発見された。


みたいな。


なので、キレイに塗り分けられたりしなくていい。

古めかしい感じが出ればそのほうがいい。



そして、イSムの蔵王権現像は、
トレードマークである三鈷杵(さんこしょ)を持っていない。


なので、シルバーアクセサリーの金剛杵(こんごうしょ)を、
ちょっと加工して手に持たせて、


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こんな感じになりました。



もう、経年劣化で塗られたブルーも金箔もはげ落ちかけている、
そんな感じにしました。



ということで、壁掛け用の簡易神棚の上におまつりさせていただき、


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こんな感じに。


それ以来欠かすことなく、朝起きたときと寝る前に手を合わせて、
蔵王様のご真言を唱えさせていただいています。


こうしていつも蔵王様を感じて、お姿を見させていただくと、
いつも頭の中にハッキリとしたお姿をイメージできて、
とても身近に感じることができます。

金峯山寺の月参りもまる10年。

また新たな10年を目指して、
足しげく粛々と通わせていただきます。


頑張る!




posted by わこう at 23:00| Comment(0) | アート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年08月26日

ポルシェ 970パナメーラGTSがやってきた。

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2021年の12月、我が家に970パナメーラGTSがやってきました。


この記事を書いた日が2022年8月と、約9ヶ月乗ったので、
そろそろレビュー的な事を書くのもいいかなと思い記事にします。

いつものごとく長いです。




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以前は、957カイエンターボに乗っていた。

私にとって初めてのポルシェ。


2トン半ある巨体に積む、V8 4800ccターボ 500馬力のエンジン。

SUVでありながら、ドッシリかつヒラヒラと高速を走る感じは、
例えるなら戦艦みたいだった。

若干のターボラグがあるけど、高速の追い越しなどで、
ガバッとラフにアクセルを踏むと、一瞬ラグがあったあと、
ドッヒューン!と脳みそを置いていかれるような加速。

それでいて、高速コーナリングは、
ポルシェがバッチリセッティングしたエアサスの恩恵もあって、
SUVとは思えない乗り味だった。

すべてが初めての体験。

いやぁ、自分の人生で500馬力もの車に乗ることができるなんて、
思ってもみなかった。


いろんな意味で、新しい扉を開けてくれた車だった。



カイエンくんに乗って4年が経とうとしたころ、
友人を乗せて京都に行った。


京都に行ったことのある方はおわかりだと思うけど、
裏路地はメッチャせまい。

カイエンくんでうっかり裏路地に入ってしまい、
曲がり角もせますぎて1回で切れず、切り替えして曲がったり、
道幅もせまいもんで、歩行者や自転車にメッチャ迷惑をかけたりと、
散々な目にあった。


そのとき思った。


もっと小さい車に乗りてぇ・・・


そのあたりから、カイエンくんも4年乗ったし、
そろそろ買い替えてもいい頃合いなのかなと思った。


そこでいろいろと次の候補を考えた。


条件は、セダンorワゴンで、


・4ドアであること

・四駆

・左ハンドル


4ドアの必要性は、お客様を送迎したり、
お友達と出かける事が多いので利便性を考えると必然的にそうなる。

加えて、現在りえさんのお母さんを仙台から芦屋に呼んで介護をしている。
その際、病院に連れて行ったりすることが多いので、4ドアはマストなのだ。


四駆については、激しい雨が降ろうがなんだろうが、
四駆の矢が飛んでいくような直進性と安定性、
そこから来る安心感は、何者にも代えがたいものがある。

実際、雨の高速で、ハイパワーFRやRRの車がスピンしたり、
バランスを崩して衝突しそうになったりする場面を何度も見ている。

大阪や芦屋は高級外車やスーパーカーが多く、かつ関西人の運転は荒い。


人を乗せているときにスリップとか、
絶対にそんな事があってはならない。

だから四駆。



左ハンドルについては、私の身体的な問題で、
2004年に交通事故にあって、右膝に障害がある。

そのために、右ハンドル車に乗り降りするとき、
膝に力がかかると激痛がしたりする時があって、
乗り降りするときに、いちいちそんなストレスがかかるのがイヤだ、
というのが主な理由なのと、
アメ車歴も長いので左ハンドルには馴染みが深いのです。


実際、左ハンドルの方が、狭い道路でのすれ違いのときとか、
目一杯左に寄せられるので楽だと思っている。


よくネットで、日本で左ハンドルに乗ってるヤツはバカじゃねぇの?
みたいなこと書く人がいたりするけど、まずは乗ってから言えよって思う。


前フリが長くなったけど、候補として上がったのが、


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アルファロメオ ジュリア。

いやぁー、このスタイル。カッコいいよねー。

しかし、アルファの正規ディーラーにも行ったけど、
左ハンドルが少ないのと、四駆のグレードQ4は、
2000cc 280馬力で、もうちょっと排気量があったらいいのになー、
と思い候補から外れた。

3000ccのV6くらいだとよかったなー。

残念。



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次に、AudiのRS6アバント。2014年式くらい。

これは刺激的で、このボディにV8 4000cc 560馬力。もちろん四駆。

第一候補に考えていた。


しかし、りえさんは、ステーションワゴンが好きじゃない。

そして、このあたりの年式のAudiやフォルクスワーゲンのミッションは、
高確率で壊れるらしい。中国ではメッチャリコールが出たみたい。

このスパルタンな雰囲気とデザインは、
私は最高にシブくてカッコいいと思うんだけど残念。





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つぎは、BMW M6 グランクーペ。


もともと、私の最初の外車は、
20歳のときに買ったオンボロのBMW528i。

なので、BMWにはメッチャ思い入れがあるのです。

この新しい6シリーズ、最高にカッコいいじゃないですか。


だけど四駆が無いのですよ。ラインナップされていない。


実際、Mシリーズではないけど、
素の640iをお借りできる機会があって、2週間ほど乗った。

素晴らしいんだけど、
高速で加速するときにラフにアクセルを踏むと、
トラコンが付いてるからかろうじて暴れはしないものの、
リアが少しキュキュッと左右に揺れることがあって、
これは雨降りの日なんかはちょっと怖いなと。


やはり四駆がいい。





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で、最後にマセラティキブリ。

これは神戸のマセラティさんで試乗もさせてもらった。


しかしながら、聞いてはいたけどハンドリングがメッチャクイック。

自分の予想以上に車がグイッと向くもんだから、
たった20分ほどの試乗だったけど、
自分で運転して自分で酔って気持ち悪くなってしまった。


デザイン、内装の質感、程よい排気量とパワー、
そして四駆。左ハンドルもある。


条件的には合っていて、だいぶ有力だったんだけど、
クイックすぎるハンドリングで、これは疲れるかも・・と思ってしまった。


高速クルージングも、
今までより緊張感持って運転しなきゃいけないのではないか?


ということで、候補から外れた。




で、そんなこんなでグールグルと考え始めたら、
やっばりポルシェに戻って、パナメーラがいいんじゃないかにゃー、
と一周回って戻ってきました。



そこで、神戸にある、メンテナンスミズノテクニカルサービスさんに、
パナメーラを探してほしいと正式に依頼。


ミズノテクニカルさんは、本当はBMWの専門店なんだけども、
カイエンのタイヤ交換をお願いしたことからご縁が広がって、
その後も、カイエンの修理や整備をお願いしていた。

社長の水野さんはまだ若くて、スタッフの人達も若くて、
かつ整備工場にありがちな、ヤサグレた感じが一切無く、
みなさんシュッとしてはって、実に感じがよく気持ちがいい。

とても親切で良心的なところです。




特にBMWに関しては、
全国から修理やカスタムの依頼が来るようなので、
BMWに乗っている方は、ミズノさんにいろいろ聞いてみてください。


で、水野さんや営業の末松さんといろいろと相談した結果、
予算的にも初代のパナメーラ(970)の前記、
しかしグレードはGTSがいいと思います、とアドバイスされた。

パナメーラのグレードはいろいろあるんだけども、
四駆のグレードは、上から、ターボ、GTS、4S、4 となる。
しかし、GTSがリセールが良い、要は売るときも高く売れますよ、
ということで、GTSを探してもらうことにした。


パナメーラは、ポルシェの4ドアセダンで、
どちらかというと、コンフォートとかラグジュアリー寄りな車。

ビジネスマンが、高速で長距離を、
安全かつ快適に移動するというイメージ。


しかしGTSは、
パナメーラの中では一番スポーツ寄りに降ったグレードで、
足回りがかなりスポーティになっている。


しかし、探してほしいと依頼してから、
一週間、二週間、三週間〜と経っていくけど、
なかなか条件と予算に合う車が見つからない。

私のほうが弱気になっちゃって、
GTSが無理ならひとつ下の4Sでもいいですよと、条件を甘くしても、
水野さんが、「いえ、そこは絶対に妥協しちゃだめです!GTSです!」
と、GTSにこだわって探し続けてくれた。



ちなみに、その時の自分は、グレーがマイブームで、
車もバイクも、グレーの車両を見かけると、
「はぁ〜・・カッケェー・・」とため息が出るほど好きだった。


そんな折、営業の末松さんから、
パナメーラはそもそも白と黒ばっかりなんですが、
もし何色でもいいよと言われたら、わこうさんは何色がいいですか?
と聞かれて、グレーと即答した。

でも、現行型の971パナメーラや911では少し見かけるようになったけど、
グレーの970パナメーラなんて見たこと無いし、
そんな奇跡は起きないだろうと思っていた。



しかし、奇跡が起きたんですよ。



ある日、営業の末松さんから、

「わこうさん、事後報告になるんですが、パナメーラが決まりました。」

と電話があり、色を聞いたら、

「グレーです。わこうさん、引きが凄いですねぇ。」

と言われて、思わずウォー!と叫んじゃったよ。


なんでも、業者オークションで変な時間に出品されて、
終了が朝の8時に設定されていたそうで、
ほとんど誰の目にも触れることなく、
あっけなく落札できたんだそうです。

ヤフオクでも、終了時間を設定忘れて、
すげぇ変な時間に終了することがあるけど、
うちのパナメーラはまさにそれだったそうで。


出品者にとってはアンラッキーだったけど、
私にとってはラッキー以外の何物でもない。

神様はいるんだなぁと、本当に実感した瞬間だった。



で、カイエンくんも無事に次のオーナーが決まり、

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カイエン→パナメーラに切り替わりました。

カイエンくんとは、本当にいろんなところに行った。
書ききれないくらいいろんなところに行った。

本当に感謝している。


感謝感謝でお別れした。りえさんも最後のドライブのときに泣いていた。



ということで、晴れてパナメーラが納車となり、

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そのまま淡路島までドライブ。ハイウエイオアシスでパシャ。


しかし!

納車から一ヶ月が経ったころ、なんと阪神高速で事故ってしまった。



全部で6車線あるところで、私は右車線へ、
そして2つ右の車線を走っていたトラックが、
左車線に同時に車線変更をして接触。

ようは、左と右から、同じ車線に向かって、
同じタイミングで車線変更をして接触した形だ。


相手のトラックから、私の車が全く見えていなかったようで、
相手の運転手は「そっちが勝手にぶつかってきた」の一点張り。

そんなわけねぇだろバァーカ。


ドラレコの映像を見ても、
トラックが普通このタイミングで車線変更しないだろ、
ってタイミングで車線変更してきた。


こっちの車が全く見えなかったっていうことは、
トラック側の完全な前方不注意だろうが。

トラックの助手席側のドア下部には小窓があるけど、
工具箱や長靴なんかを置くと、全く見えなくなる。

私も8年トラックの運転手をしていたからよくわかるんだけど、
まぁトラックあるあるですわ。

だから、ホントは助手席下部の小窓を見て、
安全確認をしなければいけないはずだけど、
しなかったのか、なにか物を置いていて塞いでたのか・・



運転手は自分の会社に、そのへんをちゃんと説明したのだろうか?


だからなのか、この会社ものらりくらりとした対応で、実に不誠実だ。


だけど、運転手が大事なことを会社に言っていなかったとしたら、
会社も運転手の言うことを完全に信じ切っているのだとしたら、
運転手に騙されているよ。かわいそうに。


現在、こじれにこじれて弁護士同士で争っていて、
相手側の弁護士さんもまたクセが強いらしく、だいぶ難航している。

今回の事故はかなりレアケースらしく前例が無いようで、
解決まではまだまだ時間がかかりそう。


まぁ気長にやります。




で、今回の事故で感じたことがある。


それまで、パナメーラに乗るときは、
いつか売るときのことを考えて、キレイに乗らなければならない、
いつも丁寧に慎重に乗って、
リセールのときにできるだけ高く売れるように・・・

といつも大事に大事に、しかし緊張して乗っていた。


しかし、この事故にあえて意味をもたせるとしたら、
どういうことなんだろうと考えた。

買ってまだひと月で事故った。しかも人生で最高額の車を。

メッチャ凹んだし、メッチャ考えた。


大難を小難にしていただいた。これは間違いない。
車は壊れたけど、命に別状はなかった。



私はこのグレーのパナメーラが見つかったとき、
長く大事に乗ってやろうと考えていた。

しかしいつしか、リセールのことばっかり考えて、
この車に乗るときはなんかおっかなびっくり。


それが本当に、私やパナメーラにとって良いことなのか?

と思った。


なんで買ったばかりなのに、すでにリセールを考えてんのよ。

とことん乗って、骨の髄まで吸い尽くすように乗って、
長く長く乗って、乗り潰す気持ちで乗ってやればいいじゃねぇか。


これからなのに、なに守りに入ってんだよ!覚悟が足りねぇんだよ!


という天からのメッセージなのではないかと。


そして結局、もう事故歴が付いちゃったし、
もういくとこまで行ったわけだし、
こだわらなくていいじゃん!って思ったら、メッチャ楽になった。


そして、この事故をきっかけに、
自分がやりたかったことをやろうと思った。


この事故で、ホイールにも傷が付いてしまったので、

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シルバーから黒のホイールへ。





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そして、バンパーの、ナンバー下の黒い部分は、
何もしないとマットっぽい黒なんだけども、グロスブラックに塗装。



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PORSCHEとPanamera GTSのエンブレムも黒に。


ということで、そのまんまだとちょっと優等生っぽい雰囲気だったものを、
少しワイルドにした。



そもそも、GTSグレードは、専用バンパーがついている他、
外見的には、


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窓枠も黒。




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ヘッドライトの枠の部分も黒。


と、黒がアクセントとして入っている。



なので、エンブレムやホイールを黒にしたことで、
メッチャ統一感が出たなと思っている。



走りに関しては、もはや感動モノですね。

ポルシェと言えば911で、
リアに積んだ水平対向エンジンがトレードマーク。


しかしパナメーラは、フロントエンジンでV8 4800cc。


そこが大きく違うので、昔ながらのポルシェ乗りの一部には、
パナメーラは認めない的な人もいるみたい。

911も運転したことがあるけど、
まぁ確かに同じポルシェでも別な車ですわ。


しかし、このGTSは、NAの440馬力で、
約2トンのボディを軽々と加速させ、
NAならではで、高回転域まで淀みなくキレイに吹ける。

本当に気持ちいいよ。


かつてアメ車のV8にも乗っていたけど、
アメ車のV8とはまた違ったドロドロ感が、メッチャ良いんですよ。


特に、高速に乗ったときがパナメーラの真骨著。

ロングホイールベース+ワイドアンドローのボディ、
そして四駆も相まって、ひらひらと高速を泳ぐように走る。

マンタになったみたい。本当に気持ちいい。

カイエンは戦艦。パナメーラはマンタ。



まだ、片道300キロくらいの日帰りが、
今のところ一番長距離だけど、
カイエンも長距離移動は全く疲れなかったけど、
パナメーラも、車高が低くてスポーティなのに、全然疲れない。


そして、スポーツモードにすると、特性がガラッと変わって、
軽い。全てにおいて軽い。

巨体を全く感じさせない、羽のような軽さ。


タイトなワインディングも、
地面に張り付いたように確実にグリップして、
いとも簡単にクイーッと曲がっていく。

素晴らしい。素晴らしすぎる。



最初は、パナメーラに乗ってもいつかは911に乗りたいなぁ、
と思っていたけど、なんか満足だわ。

っていうか、逆にこの巨大なトルクと乗り味は、
パナメーラ独自のもので、逆に911には無いものだと思う。

自分にはこっちのほうが合ってるのかもしれない。


我が家では、なにかと高速道路で中距離を走ることが多く、
その実用性で言ったら、パナメーラが結果的に最適解だったな、
と思う。




しかし、ここまで読んでくださった方は、
そもそもカイエンが大きすぎるから乗り換えたはずでは・・

と矛盾を感じた方もいらっしゃるかもしれない。



そうです。


パナメーラ大きいのです。





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どうですか。スケールの小さいフィギュアを置いたみたいに見えるでしょ。

なんか写真の遠近感がおかしいと思えるほどでかい。

でかいっすよ。マジで。



長さに関しては、カイエンよりも長いです。

幅はカイエンとほぼ同じ。



そもそも京都の裏路地で、
狭くて大変な思いをしたから車を変えようと思ったのに、
さらに難易度を上げる車をチョイスしたという。


アホですわ。



でも、パナメーラにして、
そんなデメリット以上の価値がある車に出会えた、
と、心の底から本気でそう思っている。

この車に出会えてよかった。

型落ちの中古だけどそんなことはどうでもいい。



社用車として買ったので、個人所有では無いけど、
人生で一番高い車。そして人生で最高の車。



で、パナメーラにして良かったなと思うことのひとつに、
高速を走ってると、
前の車が次々と道を譲ってくれることが挙げられる。

ほんと申し訳ないと思いながら、
そのご厚意に甘えさせていただいてます。





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ヘッドライトの黒縁も相まって、
私も後ろにこんな圧のある車が来たら避けるわ。


でも笑った恐竜みたいな、
モンスターみたいな顔が可愛いと思っている。


先日、現行型の971パナメーラが停まっていたので、
隣に並んでみた。


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前から。



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うしろから。

初代パナメーラを見たとき、
このテールがカッコわりぃなぁと思ったもんだったけど、
現行型がちょっと威圧的なのに対し、
なんかほのぼのしたデザインの方がホッとする。


ガチャピンみたい。




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何かの記事で、ポルシェは世代が変わっても、前から見る限りは、
パッと見、違いがわからないようにあえてデザインしているのではないか?

みたいなことが書いてあった。

この写真を見ると、ホントそうだなぁと思う。

右が初代、左が現行。
10年くらいの開きがあるけど、本当にパッと見わからないな、と思う。


そんなこんなで、デザイン、パフォーマンス、
どれをとっても最高な車に出会いました。


唯一の難点はでかすぎること。

約8ヶ月乗って、大きさにやっと慣れたかな?と思う。


ネット上にある、モータージャーナリストが書く試乗記事に、
「大きさは一週間も乗れば慣れるだろう」
みたいなことが書いてあったりするけど、
無責任なこと書くなやって思うわ。


まぁそれはいいとして。



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これからも長く愛してやろうと思います。


気が向いたらまた記事を書きます。
posted by わこう at 02:45| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年08月14日

HONDA シルクロード改とDUCATI 900SS カスタム記2022

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我が家には、2台のバイクがある。

1995年式のDUCATI900SSと、HONDAシルクロード(1981年式)。




しかし、シルクロードは現在、いろいろいじったあげく、

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こんな姿になってます。




シルクロードの元々の姿は、

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こうです。


なんか流れでこうなっちゃったんだよなぁ。




ということで、ドカもシルクもいろいろいじったので、
備忘録も兼ねて近況を書いてみます。


まずはシルクロードから。


そもそもは、シルクロードはじめ、同系のエンジンの持病である、
セル滑りから端を発した。

もともとシルクに積んでいるエンジンは、
キックが付いてないセルスタートのみ。


しかし、そのセルの設計にいろいろ難があって、
経年とともに、セルモーターのギアが欠けたり削れたりして、
滑って噛み合わなくなってしまう。

エンジンをかけようと思ってセルを回すと、

キュキュキュ・・プイーン!と空回りしちゃって、
いつまでもエンジンがかけられないという現象。

しかも、もうかれこれ40年以上前のバイク故に、
このあたりの部品がもう手に入らない!

なので、長く乗っているシルクロードオーナーさんは、
みんな直面する大問題なのだ。


最悪、押しがけとかできるけど、
朝のエンジンが冷え切っているときに、
イチかバチかで押しがけしてかからなかったとしたら・・・


想像しただけで疲れる。


で、私のシルクちゃんも、ご多分に漏れずセルが滑り始めて、
早めになんとかしないとヤバいな・・ということでいろいろ考えた。


方法はいろいろあるようなんだけども、

1、同系の、CB250RSやXL250Sなどのエンジンから、
キック部分だけをシルクロードに移植する方法。


2、同系のCB250RSのエンジンをまるっと換装してキックスタート仕様にする方法。



で、いつもお世話になっているトラストさんと相談した結果、


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エンジンを換装することになったわけです。



そして実は、このトップで流れる動画でバイクに乗っているのは私です(笑)



この動画です。


ありがたいことに、モデルをやってほしいとお声がけいただきまして、
喜んで受けさせていただいた次第です。


ちなみにこのバイクは、この動画の制作会社の社長さんのバイクで、
トラストさんでカスタムしたKAWASAKI W650です。


カッコいいでしょ。





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エンジン換装に関してもいろいろあって、
私が勘違いして合わないバイクのエンジンを、
間違ってヤフオクで買っちゃったりして、
なんだかシッチャカメッチャカでした。


しかし、結局もう一機エンジンを買って、やっと換装完了。

CB250RSのエンジンはほぼポン付けでいけました。



しかし、この系のエンジンにはもう一つ避けられない持病がありまして、



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この、ロッカーアームシャフトのところからオイルがダダ漏れ。


しかも、このロッカーアームシャフトがなかなか抜けないようで、
だいぶ難儀したとトラストさんから聞きました。

しかも、さらにこのエンジン特有の問題として、
力をかけすぎるとヘッドボルトが簡単に折れてしまうということで、
そこも多分に漏れず、一本折れたそうで。


しかし、そのご尽力のおかげで、オイル漏れも完全に治り、
キックスタートでエンジンがかけられるようになったわけです。


本当に感謝しています。



で、ここまできて、エンジン換装なんて大手術もしちやったし、
カスタムも行くとこまで行っちゃえー!ということで、
シルクロードベースのVMX(ビンテージモトクロス)にしちゃおう!

と思いたち、XL500Sのビッグタンク、タックロールシート、
ゼッケンプレートなどなどで外装を固め、




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こうなったわけです。

XLのタンクは、ほぼポン付けでいけました。

この時代のホンダ車は、こういう部分が共用できるので、
カスタム素材としては最高です。


シルクロードベースのVMXにする最大の理由は、
フロントが19インチであるということ。

私はオフロードは基本的に走らないので、
オフ車の21インチホイールは大きすぎる。

舗装路を軽快に走りたい、にわかオフローダーなのですよ。


高速を走る機会も多いので、
19インチのほうが何かと都合が良いのです。


ちょっと話はそれるんだけども、
このシルクロード、フレームがメッチャ固いのか、
高速を走っていても全くブレずに恐怖感がない。

いやぁ、これにはビックリした。


こう・・エンジンや走行系の作りよりも、フレームが勝っている、
という印象を受ける。

車でも、欧州車はシャーシのほうがエンジンよりも勝っている、
というふうに作っているらしいけど、そんな感じかなーと思う。


というのは、最近SR400を数日乗る機会があって、
何年かぶりにSRで高速を走ったんだけども、
なんかフレームがしなやかすぎで、シナシナした感じを受けた。

シルクロードに比べて、フレームがグニャグニャというか・・

とにかく高速を走っていて、なんか落ち着かなくておっかないのです。


私がかつてSRに乗っていたときに感じた不安感はこれだったのかと。


ステアリングダンパーを付けたりいろいろ対策したけど、
結局、高速での頼りなさを理由に手放すことにしたんだもんな。


と、まぁ、SRのことはいいとして、


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こんな感じに仕上げました。

ライトは、マーシャルのちょっとこぶりなものに。

黄色いレンズで昭和っぽさを出してみました。





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リアスプロケは、ホントはシルバーが良かったんだけど、
即納できるのがゴールドだけだということで、
しかたなくこれにしたけど、付けたら付けたでまぁいいかと。




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エンジンは、シルクロードが20馬力に対して、
載せ替えたエンジンは25馬力あるんだけど、
六甲を走ろうと思うと、上り坂ではやっぱりダメですな。

非力感が否めないので、
そもそもブレーキもドラムブレーキで効きも良くないし、
このバイクでは、飛ばさないでトコトコと走っている。




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tt&coさんのレトロなジェットがよく似合う、と思う。




ということで、
キックスタートの様子の監視カメラ映像を編集してみました。




さて、だいぶ長くなったけど、長いついでに次にドカの近況を。



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先日、うちの900SSちゃんも車検の時期となり、
尼崎にあるドカに強いショップ、モトマッシモさんで、
点検と車検をしていただきました。




相変わらずの丁寧で完璧な整備で、
メッチャ調子良くなって帰ってきました。


なんか淀みなくパワフルに吹け上がるようになってメッチャ元気。


しかしですね、車検に出す前にシートをいろいろいじってから、
ポジションに違和感を感じていて、
車検から上がってメッチャ調子良くなったのに、
人間のほうがなんかイマイチ駄目で、
おっかなくて乗り切れないのですよ。


時系列で説明すると、車検に出す少し前に、
このバイクに付いている、社外品のシングルシートカウルと、
それに乗っかっているシートが、なんか合わないなと思っていた。

前のオーナーさんは、それでも工夫に工夫を重ねて、
SUZUKIのグース用のシートを上手に加工して付けていた。

そこで、このシートを純正シートに変えたらどうなんだべ?

と思ったのが迷走の始まり。


幸いにして、ヤフオクで2000円くらいで純正シートを落札できたので、

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革を剥がして、中のウレタンを土台ごと電ノコでカット。




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革を張って、タッカーを打って、こんな感じに仕上がりました。



しかし、それまで乗っていたグースのシートより、
あきらかに高い。


たぶん3センチ、へたすると4センチくらい高くなったかな。

で、乗り慣れないまま車検へ。


その後、車検から上がってきた調子バッチリのSSくんに乗ったら、
乗り慣れないままなんかいつまで経ってもうまく乗れない。

シート高が高くなって、重心も高くなって、
たかだか3センチくらいの違いなんだけど、
地面から遠く離れてしまったような感覚。

ビュンビュンと吹け上がるのもあって、
いやぁー、一言でいうとおっかないんですわ。

シートの見た目のフィット感にこだわったあげく、
自分で乗りにくくしてしまったのでは本末転倒。


そこで、純正シートを加工して、低くしようと思ったわけです。


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ということで、リューターと荒目のヤスリで、
スポンジをゴリゴリと削りました。




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そして、ゲルザブを中に仕込んで、
長距離でもケツが痛くならないように。





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ということで、ちょっとシワがあったり、素人施工感は否めないけど、
過去最高の乗り心地となりました。


ところが、スポンジを削りすぎてしまって、
元々付いていたグースのシートよりも、低くなってしまった。

低くなったことで、重心が下がってメッチャ乗りやすくなって、
恐怖感も全く感じなくなったんだけど、
今度は、シートが低すぎるが故に、膝の曲がりがキツくなるという、
また新たな問題が。



ところがですね、このSSくんには、
前のオーナーが付けてくれた、
ガルーダのバックステップがセットされてまして、


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この赤い矢印のところが、六角ボルトを緩めるだけで簡単に回るのですよ。

これで、ステップとペダルを低くセットして、
すべての問題は解決となりました。



いやぁー、重心が低くなっただけで、すごいフィット感と安心感。

バイクに包まれている感じ。


メッチャ乗りやすくくなった。


スピードは出てなくても、コーナリングがメッチャ楽しい。気持ちいい。




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今年は記録的な猛暑で、今はなかなかバイクで出かけるのはリスキーだけど、
朝のまだ気温が上る前なんかに、六甲に走りに行っている。


と、1つの記事で2台のバイクの話を持ってきたから、
だいぶ長くなっちゃったなー。


でも、そんなこんなで楽しくやっております。



そして実は、以前は957カイエンターボに乗っていたんだけども、



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970パナメーラGTSに乗り換えました。

なんやかんやでもう少しで乗り換えて1年になるんだけども、
そのうち、パナメーラのことを書いてみようと思います。


posted by わこう at 23:55| Comment(2) | バイク | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする