
また一つ作品が増えました。
今回は、赤外線で動かせるラジコントイ、HEXBUG(ヘックスバグ)を改造するという試み。
これはホビージャパン誌(以下HJ誌)で、MAX渡辺さんが発起人となり、
このHEXBUGを、ジャンクパーツを使ったりしてオリジナルメカに改造して発表しよう、
という企画で盛り上がって、ジワジワと広がり始めている遊び(?)。
HJ誌には、いろんな作家さんたちが作った、
個性あふれる作例が載っていて、メッチャインスパイアする。
この企画に横山宏先生も乗っているんだけども、
その作品を、去年11月に大阪で行われた、関西マシーネン会に持ってきてくださった。

これです!
1/20のJKフィギュアと並べてあって、メッチャカッコイイよね。

関西マシーネン会のリーダーである、村生えでぃさんの作品もHJ誌に掲載されていて、
マシーネン会の時に持ってきてくださった。
凄いよねー。これ。
コントローラーまで作りこんである。
このHEXBUG運動は、海外の人たちもやっていて、
Facebookの中にグループがあるくらいだ。
現在300人くらいいて、俺も入っている。
世界中のいろんな人が作るHEXBUGは、
いやー、それはそれは個性が炸裂していて、インスパイアされるよ。
というわけで、俺も作りたくなって挑戦してみたわけです。
今回使ったのは、

この、2個セットのファイトパックっていうやつ。
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2個入ってるけど、まずは1個から。
2個目はいつ作ろうかな・・・
で、やはり最近の俺の作風(芸風?)からいくと、
やはりスチームパンク的なものかなぁと。
ただ、今までもいろいろと「スチームパンク」と定義して、
いろんな物を作ってきたんだけども、
Facebook上で、ある作品について海外の人から、
「これは厳密に言うとスチームパンクではない。」
的なコメントをもらったりしたので、
最近はハッキリ「スチームパンク」と定義しないで、
「パンク調」とか「ゴシック調」と、曖昧に定義づけることにしている。
で、今回もスチームパンクにこだわらず、
グッチャグチャにしてやろうと思ったわけです。
どれだけ狂気じみたものにできるか?みたいな。
ということで、ジャンクパーツをいろいろくっつけたり、
リベット代わりに虫ピンを刺したりして、

こんな感じになりました。
前の顔っぽい部分は、1/12バイク、SUZUKIの隼のフロントカウル、
横のフレームは、やはりバイクのTZR250のフレームから流用。
あとは、昔作ったドラッグレースのファニーカーから、エンジンやシリンダーヘッド、
マフラー、コックピットなどを。
後に目玉が入る部分は、マシーネンのシュトラール軍パイロットのヘルメット。

こんな感じで運転席みたいに作った。
なぜかというと、

この黒人少年のフィギュアを乗せるため。
このフィギュアはみどうじさんの新作、「テッテレー」。
元ネタは、ボケての中の、

これをフィギュアにしたもの。
本当は、腕無しの胸像のようなフィギュアなんだけども、

別なフィギュアから腕を持ってきてつけた。
この、テッテレーくんの表情や、2本しか無い前歯など、
もうこの時点でいろいろクレイジーだ。
だけど、これをもっとクレイジーにしようと思ったわけです。
さて、HEXBUG本体も概ねできたので、

サフ吹いたところ。
ここから、いつものように、メタルカラーやウェザリングカラーを使って、

真鍮やメタルが使い込まれて黒ずみ、ところどころサビも浮いている感じで筆塗り。

テッテレーくんも塗り始めたんだけども、やはり顔の塗装はまだまだ下手ッペ。
何度も何度も塗り重ねて、

やっとこんな感じになりました。
目には金のカラコンを入れたような設定。
これ以上いじると、MADMAX 怒りのデスロードみたいになっちゃうので、
このへんが限界かなぁと。
ちなみに、俺はあまり怒りのデスロードのテイストは好きじゃない。
あれもパンクはパンクなんだろうけど、
俺が作りたい世界観のパンクとはぜんぜん違う、と俺は思っている。
そのギリギリな感じにしたかった。
ということで、

こうなりました。

正面。

テッテレーくんを乗せて。

横から。

ななめうしろ。

はい、テッテレーくんのアップ。
HIPHOPやってるアーノルド坊やみたいになった。良くも悪くも。

こう・・なんか狂気じみた感じが伝われば幸いであります。
所々、いつものように時計パーツを使ってます。

歯車なんかを使って、「本当に動きそう感」を出してみた。
マシーネンの動力チューブが効いてるかなと。

本体の一番のポイントでもある目玉はドールアイで。

こう・・パンキーな感じが出てるかなと。

コックピットの中も、バイクかなんかのシリンダーブロックのパーツとかを使ってそれっぽく。

このへんも見せ場なので、時計パーツを多用してみた。

魚の骨みたいな感じ。

うしろには、マシーネンのグスタフ系の換気扇みたいなパーツを流用。

テッテレーくんは着脱可能。
このHEXBUGは、ラジコンみたいに動くので、動かしてみたんだけども、
メタルパーツを多用しすぎて重くなったのか、
トルク不足なのかギアが空回りして歩かない。
だけど、上半身が回るのはできた。
動画に撮ったので、動く様子をどうぞ。
Facebookに、高画質写真でアルバムにしてあるので、
よかったらご覧ください。
最近じわじわと世界中で流行り始めた、おもちゃのHEXBUGをカスタマイズして仕上げる遊びに乗ってみました。パンク調に仕立てました。それに加えて、みどうじさん原型のフィギュア、「テッテレー」もパンクっぽくクレイジーな感じに。腕無しのバストアップフィギュアですが、他のフィギュアから腕を持ってきてつないでます。最近のMADMAXまでいかない、ギリギリのラインで留めたと自分では思っちょります。
Posted by 若生 貴大 on 2016年1月27日

ということで、チャチャっと作って、サササッと塗ってなかなか楽しかったなー。
もう1個あるから、プランを温めて年内には完成させたいなー。