Jewelry YUKINE Official Site

2015年03月24日

わこう家、時代の終わりと始まり。

DSCN7128.jpg

先日、我が家の最古参猫のまるちゃんが逝ってしまった。




今まで、子供の頃からたくさんの猫たちと暮らしてきたけれども、
俺が自分の猫として迎えた、最初のメンバーの3匹、まる、ふく、きち。


やはりこの3匹への想いはひとしおだ。


2004年に開設したこのBLOGにも、たくさんこの3匹のことを記事にしてきた。

今までたくさんの方々からコメントをいただいたりして、
本当に愛していただいたし、本当に感謝しております。

皆さん本当にありがとうございます。



そして2008年に、新メンバーの

DSCN2467.jpg

クウが加わり、ニャンが4匹に。



しかし、2013年に、2番目のふくが老衰で逝き、
翌2014年には、3番目のきちが心臓発作で逝き、
そして、先日のまるちゃんの死で、
ついにオリジナルだったメンバー3匹全員が星となった。


りえさんと俺とニャンたち合わせて6つあった命が、
3匹の死によって3つになってしまった。


まるちゃんがいなくなってしまってから、とにかくその喪失感が大きくて、
数日間、とにかく思い出しては泣いて、泣いて、泣いて・・・


まるちゃんが死んじゃったこともそうなんだけども、
オリジナルの3匹が死んでしまったことで、
わこう家のひとつの時代が終わった感じがして、
より一層悲しみや寂しさが増していき、
まるだけじゃなくて、ふくも、きちもみーんな思い出して、とにかく泣いた。


DSCN7128.jpg

星になったメンバー。


いやー、みんなかわいかった。愛していた。


やっぱり寂しいなー。




ところで、俺の30代〜40代前半は怒濤の15年間だった。

独立起業、トラブルによる事業失敗、借金、
2回目の起業、事故、入院、障害、人生の見つめ直し、鬱、退職、
3回目の起業、火事(マンションの階下から出火)、決裂、破産、
たくさんの別れ、震災・・


いやー、本当にいろいろありました。

艱難辛苦の極み。


でも、ギリギリでもぶん投げないで踏ん張ってこられたのは、
ニャンたちがいたから。


鬱になったこともあったから、
本当に首吊ろうかと思ったこともあったけども死ななかった。

ニャンたちを置いて死ねなかった。


むしろ、どんなにお金が無くなっても、
ニャンたちには、ずっと良いフードにこだわって与え続けた。


とにかく俺は、ニャンたちがいたから頑張れた。


そして、ニャンたちといる時が本当に幸せだった。



俺の人生はニャン無しでは語れないんだよ。
ニャンたちには本当にたくさん助けてもらった。



でも、4匹いたうちの3匹が逝ってしまい、
比較的まだ若い、クウちゃんだけが残された。


いやー、何回も書くけど本当に寂しい。


クウちゃんがいるだけでも幸せなんだけども、
だけど、とにかく凄い喪失感。



りえさんも、ウチのニャンたちと一緒に暮らし始めて6年だけども、
特にまるちゃんの死は、りえさんにも本当にキツかったようで、
りえさんもかなり凹んでペットロス寸前。


俺も心折れそうで、二人でもう泣きっぱなし、凹みっぱなし。



そこで、二人で話し合った結果、新しいニャンをお迎えしようと。


死んでしまったニャンたちの代わりになるわけじゃ決して無いけれども、
新しくお迎えしたニャンを精一杯お世話していたら、
少し忘れられたり、埋められるんじゃないかと。



そんな時、数年前に交通事故である日突然死んでしまった、
親友あべはりさんが、生前、

「わこうさん、ベンガル猫って知ってます?
すげぇでっかくなるんスよ。欲しくなっちゃいましたよ−。」


と言っていたのを思い出し、なにげに検索していたら、
運命のような出会いがあって、いきなりお迎えすることになっちゃった。


IMGP5993.jpg

こいつです!

ベンガル猫の子猫をお迎えしました。


名前は、快(KAI)にしました。


まる(丸)、ふく(福)、きち(吉)、クウ(空)ときたら、海と思ったんだけども、
それはそれで、空と海で空海になって良かったんだけども、
なんとなくこのニャンは、「開」とか「快」のほうがいいなと。

で、人を快い気持ちにしてくれるので、「快」にしました。


で、名前をつけ終わったあとに気付いたんだけども、
あべはりさんの弟のよっちゃんも、快幸と書いてよしゆきと読むんだよな。

なんかこのニャンは、あべはりさんの生前の言葉から辿って我が家に来て、
名前もよっちゃんとかぶっていて、あべはりさんの影響モロうけ。


しかも、クウもあべはりさんからもらった猫だし。



さて、快くんをお迎えするのはいいんだけども、
一番気がかりだったのは、

IMGP6023.jpg

我が家の黒い悪魔、クウ。


この野郎は、とにかくすごいヤキモチやきで、しかもその感情を抑えることができない。

すぐ飛びかかっていっては、ほかの猫に噛みついたりしていた。やきもちで。


俺のこと大好きなんだよね。


正直俺は、クウは猫として大切なものを知らないで育ってしまったのではないかと、
とても心配していたし、不憫にも思っていた。



ところが・・・



初対面の時まで慎重に慎重に少しずつ距離を縮めて、
数日かけた事もあるけれども、



IMGP6056.jpg

今や、快のことをきちんと受け入れ、一緒に遊んだり、毛づくろいしてやったり、
すごーく面倒見の良い先輩として、なんかすごく立派にいろいろやっている。




IMGP6050.jpg

ごはんも、こんな形で、ちゃんと仲良く一緒に食べている。



快は、親猫やたくさんの猫たちの愛情をいっぱい受けて育ったようで、
本当に性格も良く、甘ったれで、しかも、猫社会のコミュニケーションのとりかたを、
こんなにチビっこいのにちゃーんと知っている。


しかし、それを差し引いても、クウがきちんと、猫の本能に従って、
後輩のめんどうをきちんと見ている姿に、俺はすげぇ感動して何回も泣いた。


本当に健気で美しいなーと思ったよ。偉いよ。クウ。


これでわこう家も大丈夫。


ニュージェネレーションの幕開けだ。



R0050370.jpg

まぁーず、快も本当に甘ったれでねー。




R0050373.jpg

こんなんよ。






IMGP6077.jpg

りえさんの腕の中で。







IMGP5999.jpg

りえさんの膝の上で。







IMGP6046.jpg

りえさんも超うれしそう。








IMGP6049.jpg

よく食べ、よく遊び、よく眠ってます。


すくすくと大きく、のびのびと育てます。



俺は、今まで多頭飼いしてきた感覚で言うと、一番ベストなのは3匹だと思っている。


3匹だと、猫の中で最小規模のコミュティが形成されて、
猫は猫で勝手に社会を作るから、
人間に良い意味で依存しなくなって、猫にとっても人間にとっても、
とても良い関係が作れる感じがする。


だから、近い将来、もう一匹お迎えすることになるでしょう。たぶん。




DSCN7128.jpg

もうこのオリジナルメンバーの3匹はいなくなった。


だけども、俺の中でこの3匹は永遠だ。

ずっと心の中にいる。


いやー、寂しいし悲しいよ。やっぱり。代わりはきかないもの。


でも、それはそれとして、人間も前に進まなきゃいけない。


本当にこの3匹、まる、ふく、きちは、かわいかったなぁ・・


このニャンたちを本当に、心の底から愛している。


ありがとう。ありがとう。ありがとう。

もうどこまでいっても愛と感謝しかない。



ニャンたちに助けてもらった残りの人生、
命を大切にして、丁寧に生きようと思う。


俺が今生の役目を終えて死んだら、みんなにまた会えるといいなぁ。


本当にありがとう。



そして、クウ、カイ、これからもよろしくな。





関連記事 (あんまり関連してないかも)
posted by わこう at 04:39| Comment(0) | なぜか猫。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月20日

まるちゃん逝きました。

IMG_1341.jpg

3月16日、まるちゃんが逝きました。もうすぐ16歳でした。


先日、まるちゃんの具合が思わしくなくて、
自宅で点滴を続けているという記事を書いた。




その後、一時的に劇的回復を見せて、もう少し大丈夫かなーと思ったんだけども、
先週の突然の寒波(全国的に雪が降った日)で体調が一気に悪化。


もうご飯もお水も受け付けなくなって衰弱していく一方。


ついに歩けなくなってしまってヨロヨロの状態。


もういよいよだと、俺も覚悟した。





ところで、俺は昔からまるちゃんに、最後は看取らせてくれとお願いしていた。
最後の瞬間を見届けて、ありがとうと言いたいから。

りえさんも同じ気持ち。



だから、まるちゃんは、俺たちが最後を見届けるんだと、
当然のように思っていた。


だって、おととし死んじゃったふくちゃんも、去年死んじゃったきちも、
どっちも最期を看取っていたし、まるちゃんも当然そうだろうと。


だけども、まるちゃんは独りで逝った。


よりにもよって、りえさんが仙台に出張しているその最中に。



ギリギリまで俺が看病して、点滴して、撫でて、水をちょっとだけ舐めさせて、

「りえさんが明日帰ってくるからね。頑張れよ。」

と夜中に声がけしてから寝たんだけども、
俺が寝ているところをピンポイントで狙ったかのように独りで逝った。



朝、気になってすぐ起きたんだけども、まるちゃんはすでに冷たくなっていた。




正直、その時は、「なんで??」頭の中が「????」だらけ。


独りで逝くなって言ったでしょ!


呆然としたまま、状況がよく理解できない。涙も出ない。



とにかくりえさんにだけは、すぐに電話して伝えた。

りえさんも同じ反応だった。



その日、俺もりえさんも、その日の仕事をとにかく淡々と済ませ、
夜にりえさんが芦屋に帰ってきて、まるちゃんの亡骸と対面。



でもさ、それでも俺もりえさんも、
まるちゃんが死んじゃったことを受け入れられないのさ。


ただそこに寝ているだけみたいな感じがして。




次の日、まるちゃんの亡骸を芦屋市役所に預けてきた。


その別れ際、やっとまるちゃんが本当にいなくなってしまうんだと実感して、
りえさんと二人で、車の中でワンワン泣いた。


俺もりえさんも、今までたくさんの猫を飼ってきたけれども、
本当はえこひいきしちゃいけないとは思うんだけども、
とにかくまるちゃんは、俺たちにとってスペシャルだった。

あんなに可愛い猫は初めてだし、
これからも、まるちゃんを凌ぐ猫はいないだろう。


容姿、性格、声、しぐさ・・・
とにかくすべてにおいてまるちゃんはスペシャルだった。




だから、とにかくその喪失感たるやハンパなく・・・


心に大きな穴がポッカリ空いてしまった。


りえさんとその後、
まるちゃんのことをふたりで振り返っていて気付いたんだけども、
もし、俺たちがまるちゃんの最期を看取っていたら、
ただでさえ凄いこの喪失感が、ケタ違いでくるだろうなと。


未だに、ふくやきちを看取った時のことを思い出すと、
すごく生々しくて、今でもドキドキするし寂しくなる。


まるちゃんの最後の一呼吸の瞬間とか見ていたら、
立ち直れないくらい凹んだとおもう。たぶん。


だからまるちゃんは、俺もりえさんも見ていないところで、
あえてそのタイミングを見計らって逝ったんだと。


そう考えたとたん、いろんな事がつじつまが合って、
まるちゃんは本当に最後の最後まで、親思いの素晴らしい猫だったと。


最後のその瞬間まで、気高い猫だった。



それに気付き、俺もりえさんもワンワン泣いた。



まるちゃん、ありがとう。ありがとう。


ただただそれだけだ。





まるちゃんは、あまりにも可愛かったもんだから、
とにかく写真をたくさん撮った。


たくさんありすぎて、いつどんな写真撮ったかわかんないくらい撮った。



そんな中から、結構最近目の写真をちょっとピックアップしてみる。


まるちゃんに実際に会ったことのある人もそうでない人も、
一緒にまるちゃんを偲んでいただけたら幸いであります。








R0031724.jpg

去年の夏くらいだったか、まるちゃんがメッチャ体調を崩して、
それから少し痩せてしまったあたりの写真。


この頃から、俺はとにかくまるちゃんに最後の最後まで悔いなく、
俺の持つ愛のすべてを捧げるんだと誓った。


写真はちょっと嫌がってるけども・・・(笑)




IMAG0823-MIX.jpg

よく、まるちゃんと俺はそっくりだと言われた。

だから、それを検証するために、膝の上に乗ったまるちゃんと同じ顔で自撮り。


親子みたいって言われたよ。

だって親子だもん。あたりまえでしょ。種を超えた親子。








Effectplus_20150307_235945.jpg

まるちゃんが逝く一週間くらい前。


これが、美しいまるちゃんを撮った最後の姿かな。

このあと、急激に弱って痩せこけて、
ちょっとお見せできないくらいになっちゃった。





IMGP5216.jpg

まるちゃんが逝く2週間くらい前。


自宅点滴が功を奏して、食欲も出て少しふっくら。

もうここまで来たら大丈夫だと思ってたんだけども、
俺たちが思う以上に、まるちゃんの身体はもうギリギリの状態だったんだな。



まるちゃんが死んじゃったあと、点滴の道具などをお返しするために、
お世話になった猫の病院にご挨拶に行ってきた。


先生は、

「前回衰弱してから2ヶ月、あの体重(1.5キロくらいしかなかった)で、
本当によく頑張りましたよ。」

とおっしゃっていた。


それ聞いてまた涙がブワッと出てきて・・・


まるちゃんは、そんな弱々しい身体で、
本当にギリギリまで俺たちと一緒にいたかったんだな。


まるちゃんが逝く最後の晩、俺はまるちゃんにいっぱい話しかけた。

今までのことを振り返って、ひとりでベラベラしゃべった。


途中、りえさんに電話して、スピーカーホン越しに、
まるちゃんにりえさんの声を聞かせたら、
苦しそうな表情が少し和らいだようだった。



だから、言い残したことは無く、俺たちに悔いは無い。


やるべき事もすべてやった。


最後の晩、俺は泣きながらまるちゃんに同じ言葉を繰り返した。


ありがとう。愛してるよ。

ありがとう。愛してるよ。

ありがとう。愛してるよ・・・



また違う形で会えたらいいな。


まるちゃんありがとう。愛してるよ。


バイバイ。






posted by わこう at 20:33| Comment(4) | なぜか猫。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする