
先日、我が家の最古参猫のまるちゃんが逝ってしまった。
今まで、子供の頃からたくさんの猫たちと暮らしてきたけれども、
俺が自分の猫として迎えた、最初のメンバーの3匹、まる、ふく、きち。
やはりこの3匹への想いはひとしおだ。
2004年に開設したこのBLOGにも、たくさんこの3匹のことを記事にしてきた。
今までたくさんの方々からコメントをいただいたりして、
本当に愛していただいたし、本当に感謝しております。
皆さん本当にありがとうございます。
そして2008年に、新メンバーの

クウが加わり、ニャンが4匹に。
しかし、2013年に、2番目のふくが老衰で逝き、
翌2014年には、3番目のきちが心臓発作で逝き、
そして、先日のまるちゃんの死で、
ついにオリジナルだったメンバー3匹全員が星となった。
りえさんと俺とニャンたち合わせて6つあった命が、
3匹の死によって3つになってしまった。
まるちゃんがいなくなってしまってから、とにかくその喪失感が大きくて、
数日間、とにかく思い出しては泣いて、泣いて、泣いて・・・
まるちゃんが死んじゃったこともそうなんだけども、
オリジナルの3匹が死んでしまったことで、
わこう家のひとつの時代が終わった感じがして、
より一層悲しみや寂しさが増していき、
まるだけじゃなくて、ふくも、きちもみーんな思い出して、とにかく泣いた。

星になったメンバー。
いやー、みんなかわいかった。愛していた。
やっぱり寂しいなー。
ところで、俺の30代〜40代前半は怒濤の15年間だった。
独立起業、トラブルによる事業失敗、借金、
2回目の起業、事故、入院、障害、人生の見つめ直し、鬱、退職、
3回目の起業、火事(マンションの階下から出火)、決裂、破産、
たくさんの別れ、震災・・
いやー、本当にいろいろありました。
艱難辛苦の極み。
でも、ギリギリでもぶん投げないで踏ん張ってこられたのは、
ニャンたちがいたから。
鬱になったこともあったから、
本当に首吊ろうかと思ったこともあったけども死ななかった。
ニャンたちを置いて死ねなかった。
むしろ、どんなにお金が無くなっても、
ニャンたちには、ずっと良いフードにこだわって与え続けた。
とにかく俺は、ニャンたちがいたから頑張れた。
そして、ニャンたちといる時が本当に幸せだった。
俺の人生はニャン無しでは語れないんだよ。
ニャンたちには本当にたくさん助けてもらった。
でも、4匹いたうちの3匹が逝ってしまい、
比較的まだ若い、クウちゃんだけが残された。
いやー、何回も書くけど本当に寂しい。
クウちゃんがいるだけでも幸せなんだけども、
だけど、とにかく凄い喪失感。
りえさんも、ウチのニャンたちと一緒に暮らし始めて6年だけども、
特にまるちゃんの死は、りえさんにも本当にキツかったようで、
りえさんもかなり凹んでペットロス寸前。
俺も心折れそうで、二人でもう泣きっぱなし、凹みっぱなし。
そこで、二人で話し合った結果、新しいニャンをお迎えしようと。
死んでしまったニャンたちの代わりになるわけじゃ決して無いけれども、
新しくお迎えしたニャンを精一杯お世話していたら、
少し忘れられたり、埋められるんじゃないかと。
そんな時、数年前に交通事故である日突然死んでしまった、
親友あべはりさんが、生前、
「わこうさん、ベンガル猫って知ってます?
すげぇでっかくなるんスよ。欲しくなっちゃいましたよ−。」
と言っていたのを思い出し、なにげに検索していたら、
運命のような出会いがあって、いきなりお迎えすることになっちゃった。

こいつです!
ベンガル猫の子猫をお迎えしました。
名前は、快(KAI)にしました。
まる(丸)、ふく(福)、きち(吉)、クウ(空)ときたら、海と思ったんだけども、
それはそれで、空と海で空海になって良かったんだけども、
なんとなくこのニャンは、「開」とか「快」のほうがいいなと。
で、人を快い気持ちにしてくれるので、「快」にしました。
で、名前をつけ終わったあとに気付いたんだけども、
あべはりさんの弟のよっちゃんも、快幸と書いてよしゆきと読むんだよな。
なんかこのニャンは、あべはりさんの生前の言葉から辿って我が家に来て、
名前もよっちゃんとかぶっていて、あべはりさんの影響モロうけ。
しかも、クウもあべはりさんからもらった猫だし。
さて、快くんをお迎えするのはいいんだけども、
一番気がかりだったのは、

我が家の黒い悪魔、クウ。
この野郎は、とにかくすごいヤキモチやきで、しかもその感情を抑えることができない。
すぐ飛びかかっていっては、ほかの猫に噛みついたりしていた。やきもちで。
俺のこと大好きなんだよね。
正直俺は、クウは猫として大切なものを知らないで育ってしまったのではないかと、
とても心配していたし、不憫にも思っていた。
ところが・・・
初対面の時まで慎重に慎重に少しずつ距離を縮めて、
数日かけた事もあるけれども、

今や、快のことをきちんと受け入れ、一緒に遊んだり、毛づくろいしてやったり、
すごーく面倒見の良い先輩として、なんかすごく立派にいろいろやっている。

ごはんも、こんな形で、ちゃんと仲良く一緒に食べている。
快は、親猫やたくさんの猫たちの愛情をいっぱい受けて育ったようで、
本当に性格も良く、甘ったれで、しかも、猫社会のコミュニケーションのとりかたを、
こんなにチビっこいのにちゃーんと知っている。
しかし、それを差し引いても、クウがきちんと、猫の本能に従って、
後輩のめんどうをきちんと見ている姿に、俺はすげぇ感動して何回も泣いた。
本当に健気で美しいなーと思ったよ。偉いよ。クウ。
これでわこう家も大丈夫。
ニュージェネレーションの幕開けだ。

まぁーず、快も本当に甘ったれでねー。

こんなんよ。

りえさんの腕の中で。

りえさんの膝の上で。

りえさんも超うれしそう。

よく食べ、よく遊び、よく眠ってます。
すくすくと大きく、のびのびと育てます。
俺は、今まで多頭飼いしてきた感覚で言うと、一番ベストなのは3匹だと思っている。
3匹だと、猫の中で最小規模のコミュティが形成されて、
猫は猫で勝手に社会を作るから、
人間に良い意味で依存しなくなって、猫にとっても人間にとっても、
とても良い関係が作れる感じがする。
だから、近い将来、もう一匹お迎えすることになるでしょう。たぶん。

もうこのオリジナルメンバーの3匹はいなくなった。
だけども、俺の中でこの3匹は永遠だ。
ずっと心の中にいる。
いやー、寂しいし悲しいよ。やっぱり。代わりはきかないもの。
でも、それはそれとして、人間も前に進まなきゃいけない。
本当にこの3匹、まる、ふく、きちは、かわいかったなぁ・・
このニャンたちを本当に、心の底から愛している。
ありがとう。ありがとう。ありがとう。
もうどこまでいっても愛と感謝しかない。
ニャンたちに助けてもらった残りの人生、
命を大切にして、丁寧に生きようと思う。
俺が今生の役目を終えて死んだら、みんなにまた会えるといいなぁ。
本当にありがとう。
そして、クウ、カイ、これからもよろしくな。
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