久しぶりにジオラマ作りました。
今回の記事は、例によって掲載写真がメッチャ多いので、なるべく説明は簡潔にします。
今回、久しぶりにジオラマに挑戦したのは、8月に浜松で行われる、
その申し込み締め切りが明日6/9ということで、
ここのところずーっとこの制作をしていたんだけども、
製作過程の写真などを公開するのは、このエントリーが終わってからにしようと、
Facebookでも公開せずに極秘裏(笑)に制作を続けてきた。
無事にエントリーが終わったので、記事にして公開します。
ちょっと前置きが長くなってしまうんだけども、
ホントは、最初はバイクを使ってビネット調に仕上げようと構想を練っていた。
去年のモデラーズエキスポコンペに出品した、
この紅葉とバイクみたいな路線で。
ちょっと話は変わって、模型仲間の環さんとたまに会っては模型談義をするんだけども、
その時に、環さんの製作途中の写真を見せてもらった時に、
「うわー・・やられたー!」
と、衝撃を受けたんだよ。
こう・・作りたい世界観が明確でしかもセンスが良く。
そういえば、一昨年のモデラーズエキスポで、
ヤマタクさんこと山田卓司氏が、トークショーの中で、
「ジオラマはコンセプトだ!」
といった旨の事を力説してたなーという事も思い出した。
その時のヤマタクさんの動画はこちら。
それもあり、バイクのビネットを雰囲気良く作ったとしても、
コンセプトの部分がスカスカというか・・・
雰囲気で終始持っていくこともできるんだろうけども、
できあがりのクオリティに大きく左右されると思うし、
完成したもののイマイチ・・なんて事もありえるわけで、それはとてもリスキーだ。
そういう意味では今回の「環ショック」は良い意味でとても大きく、
コンセプトを考えなおすところから仕切り直しすることにした。
環さんには本当に本当に感謝してます。
さらに時を同じくして、同じく模型仲間の庵さんという方がいらっしゃるんだけども、
この人は無類のアッガイ好き。
この庵さんが、個人イベントとして、1/144のベアッガイV(SAN)発売にあわせて、
ベアッガイVを持ち寄ってイベントを立ち上げちゃった。
いやー、スゴイね。アッガイへの深い愛を感じるね。
ということで、では、このベアッガイ祭りに参加しつつ、
浜松ジオラマグランプリにもエントリーしようと思ったわけです。
ということで、発売されてまだ間もないベアッガイV(SAN)のキット。
で、このかわいいベアッガイをとことんアダルティーにして、
日本一可愛くないベアッガイを目指そうと、スチームパンク風にすることにした。
パチ組みが終わったところ。
そして今回、midoujiさん原型の博士フィギュアと合わせることにした。
このフィギュア、発売されたと思ったら瞬く間に完売した幻のフィギュアで、
midoujiさんのBLOGをチェックしててよかったなぁと心底思ったのだった。
とにかく素晴らしいクオリティ。
なので、今回のコンセプトは、この博士が作ったシステムで、
ロボットがロボットを作るということで、「ROBO made ROBO」ということに決定。
さて、コンセプトと方向性は決まったものの、
ベアッガイをスチームパンク風にできるのか?と一抹の不安を抱きつつ改造開始。
ドールアイを埋め込んでみたりしたんだけども、
表情が伺えない、無機質な感じのほうが、可愛さを完全に払拭できるなーと、
ドールアイは却下。
いろんなアクセサリー用のメタルパーツをネットで検索していろいろと組み合わせた。
やっぱりこういうほうが雰囲気いいなぁと。
そして、胸の部分を繰り抜いて電飾を仕込んでみた。
これは、ろうそくの炎みたいにボワーっとゆるく点滅するんだけども、
100円ショップで売ってる電池式の擬似ロウソクを分解して、
回路ごとLEDと一緒に埋め込んだ。
電源は別にとるようにコードを延長。
ジャンクパーツを組み合わせてこんな感じに作ってみた。
ちなみに中にも歯車とかを使ってちょっとだけ内部構造を再現してます。
背中はこんな感じ。
アメ車やトラックのエンジンやマフラーなどのジャンクパーツがやっと役に立った。
そして、足を建造中という設定にして、
歯車とジャンクパーツ、コードなどを使ってこんな感じに。
リアリティよりも、デフォルメした感じを重視した。
ここにも電飾を仕込んで発光するように。
ここは、溶接しているようにババッとフラッシュっぽく点滅するようにしたくて、
だけども、俺は回路を作れないので、既存のものを流用することにした。
これは、車用の電飾スイッチなんだけども、フラッシュ点滅のパターンが数種類あって、
ボタンを押すたびに切り替えることができる。
ただ、12V専用なので、電池を8本使うことと、LEDに抵抗をつなぐことが必須になる。
今回は、ジオラマベースの中に電池ボックスを仕込めるのでこれを使うことにした。
そして、同じく建造中の足の下の部分。
こんな感じになりました。
とにかくリベットを打ちまくろうと、丸リベットやマイナスリベットなどなど、
数種類のリベットを打ち込んだ。
そして、ベアッガイを組み立てている側のロボットを。
この、1/144の旧キットボールに付いている、1/250のボールを胴体に使用。
関節部分には、歯車などを使ってデフォルメ。
つやありの黒で下地塗装したあと、アルクラッドを吹いてクロム調に。
少しだけ墨入れなどして汚してます。
さらに、ロボットの他に動力源となる機械を作ろうと、
こんな感じでピンポン球を使ったり・・
鉄道模型用のプラントのキットをベースに、
歯車などを組み合わせてゴチャゴチャかつスチームパンキーな感じに。
塗装前に実際に配置してみた。
ちょっとコチャコチャしてる感じもするけど、
この密度感がカオスな雰囲気を出すのではないかと。
黒サフ吹いて・・・
カッパーを吹いてこんな感じに。
歯車部分などは筆塗りで軽く塗り分け。
壁にも歯車でデコレーション。
midoujiさんのフィギュアがアインシュタインをモチーフにしていることもあり、
ちょっとこんな感じで自画像風に作ってみた。
いやー、素晴らしい造形です。スケールは1/35。
こんな感じで塗れました。
ベアッガイはこんな感じで、メタルカラーのブラスを中心に、
3色くらいを筆塗りで重ねていく感じで塗装。
マシーネンを塗ってるみたいで楽しかったなー。
ということで、
ジャジャーン!完成です!
電飾でピカピカー。
ちなみに、博士フィギュアは、ベースに接着せずに軸棒を挿してるだけなので、
前向きにも後ろ向きにもできるようにした。
今回は、ウェザリングは最小限に抑えた。軽くスミ入れ程度。
足の部品を溶接しているミニロボット。
ベアッガイの口元には、革調シートを貼ってさらにパンキーに。
後ろ姿。
けっこう個人的に気に入っている。
右腕も建造中という設定で、ホネホネで。
動力機械もこんな感じで。
こちらにも青いLEDを仕込んで点滅させるようにした。
今回は、溶接している部分の12Vの配線と、他の3つの配線、
それぞれ電源とスイッチを分けた。
背面のスイッチはこんな感じ。
右側のフラッシュスイッチは、押すたびにいろんな点滅パターンで変化。
個人的には、この胸元のボヤーッと点滅するのがお気に入り。
少し空間が空いて間延びした感じの部分があるので、
歯車とかが無造作に置いてある感じを。
すべて接着してます。
作業の様子を見守る博士。
別角度から。
光ると雰囲気出るなー。
最後に、電飾が全て光ってる様子を動画でアップしたので良かったら見てやってください。
さて、これで浜松ジオラマグランプリにエントリーが終わったわけだけども、
まずは一次審査を通ることを祈る!
どうなるかなー。