
久しぶりの更新になってしまった・・
関西最大級の模型の祭典、モデラーズEXPO 2012が無事終わりました。
3日間の来場者数が2800人という、とんでもない結果で終わった。
ご来場いただいた皆さん、関係者の皆さん、本当にありがとうございました。
今回、運営スタッフとして参加させていただいたわけだけども、
いやー、中身濃すぎて、何をどう伝えたらいいのかわかんなくて現在に至るって感じかな。
運営目線での報告記事は、ニッパーくんが公式ブログに書いてくれた。(笑)
こちらをご参照ください。ということで、ごくごく俺目線での、今回のモデラーズEXPO(以下モデスポ)のご報告を。
まぁ、言い訳するわけじゃないんだけども、でも言い訳なんだけども、(笑)
運営でスタッフミーティングを何回も重ねていったら、
なんだかそれだけでお腹いっぱいというか、模型を作ってないのに作ってる気分になって、
本当は俺も、一般展示で新作を出そうと思っているのになかなか模型を作る気になれない。
作んなきゃなーと思いながら、結局作りかけを放置したまま二ヶ月が経ってしまった。
今回俺は、アメ車の新作を5台出そうと思っていたんだけども、1台目で頓挫。
さすがにヤバいだろうと。
で、モデスポ一週間前くらいから、りえさんが長期出張なので、
その日から集中して作ろうと、自分なりに今までの制作スピードから考えて、
スケジューリングをして、製作に取り掛かったという、
ケツに火がついて夏休みの宿題を最期の日にまとめてやる、みたいな感じ。
まぁ、こういうところに在り方が出るわけなんだけども・・
ということで、まずは作りかけの1台を完成させないと前に進めない。

ということで、まずはこの1台、STARDUST FUNNYCARをさっさと完成させた。
製作中の写真は、いつものごとくFacebookのアルバムにアップした。
STARDUST FUNNYCAR製作写真はこちら。そして、この1台の完成で拍車がかかって、残りの4台を同時制作するという暴挙に出たよ。
その、4台同時制作の過程も、Facebookのアルバムにアップした。
その4台同時制作のアルバムはこちら。そして俺は、11月から、ダイオラマパーフェクションの著者でもあり、
世界レベルの模型界の巨匠、吉岡和哉氏の模型教室に通い始めたんだけども、
吉岡さんにこの5台の車のアドバイスをもらい製作。
俺は今回、制作する上でのこだわりとして、
・カーモデルだけどもウェザリングをしてリアルさを追求する
・すべて筆塗りで作るという2点だけはこだわった。
筆塗りにこだわる理由は、あんまり明るい話じゃないし追々書こうと思う。
ということで、世界の吉岡に汚しのアドバイスなどをもらい

こんな感じに完成!
間に合ったよ。というか、間に合わせたよ。無理やり。
本当はあんまりこういうことはしたくないんだけども、でもしょうがない。
一週間で5台作ったよ。
でも、手抜きや妥協はしないで大切に作ったつもりだ。自分の中では。

STARDUST FUNNYCAR の水色ボディも気に入ってるんだけども、
個人的にはこのマスタングが好き。
今回作った5台は、あとできちんと撮影して別記事でアップします。
で、今回のモデスポは、一般展示にもいろいろこだわりがあり、

こういった感じで、作家表も赤帯が入ったもので統一感を出すという。
とまぁ、こんな感じでいよいよ当日を迎えたわけです。
今回、一般展示の醍醐味は、有名作家さんに自分の作品を見てもらえるという点。
俺も開いた時間に会場を走り回って、作家さんに声がけして見てもらった。

情景師アラーキーさん。
アラーキーさんからは、
「わこうさん、いやらしーわー。」という、最高の褒め言葉をいただいて天にも昇る気持ち。

去年のオラザク大賞のあにさん。
俺は今回、すごくすごーくあにさんにお会いしたくて、夢がかなったよ。
ドリームズ・カム・トゥルーってやつだよ。
あとにも書くけど、あにさんは本当にいい人で、人間的にもすっかりファンになっちゃった。

そして、俺のウェザリングの概念をひっくり返してくれた、
アーマーモデリング誌でお馴染みの竹内さんとも、実際にお会いすることができ、
俺の作品も見てもらった。
竹内さんといえば、退色表現の「アルコール落とし」とか「アクリル流し」とか、
いろいろ言い方はあるけれども、その技法を考案した元祖。
このブログを長く読んでくださっている方はわかると思うんだけども、
俺の最近の模型には、アクリル流しをしないときは無い。
そのくらい多用させていただいている技法の開祖とお話できたわけだから、
そりゃー本当にうれしかったよ。
その感謝の旨もお伝えした上で、俺の作品を見てもらった。
今回、5台中1台だけ、アクリル流しをした作品があったので、
それを見てもらったんだけども、
「いやー、レースカーで使ってる人は初めて見た。
意外と使えるもんですねー。
と、おっしゃってくださって、本当に嬉しかったー。
影で何回もガッツポーズしてたもんな。俺。

そして、写真右に写ってピースしているイケメンは、
ガンプラモデラーではお馴染みのコジマ大隊長。
コジマさんも本当にいい人でねー。すっかりファンになっちゃったよ。
オフィシャルパーティのとき、俺がコジマさんにいろいろ思いを語っていたとき、
思わず感極まってしまって、コジマさんの前で号泣してしまったんだけども、
あとから、
「人前で泣けるってカッコイイッスよ。」ってフォローしてくれて、その心意気にズキューンと来たね。
コジマさんは宝塚の方で、芦屋と近いので、今後いろいろと親交が増えていく予感。

そして、世界の吉岡。
もーね、すごいバイタリティ。
キャラ的にはファイト中畑みたいなんだけどね。
でも、模型に関してはゴッドハンドといってもいいんじゃないかなー。
吉岡さんには、
「わこうさんはセンスはいいから、あとは技法が追いつけばいいとこ行きますよ!
俺の教室でそれはこれからみっちり仕込みますので!」
と言っていただいて、本当にありがたかったなー。

来年は、本気で何らかのタイトルを取るべく、
吉岡さんにご指導いただきながら、本気でいきまっせー!
そしてそして、今回本当にうれしい出来事があって、

仙台からわざわざ、このモデスポを見るために、三人模型仲間が来てくれたんよー。
三人とも、あにさんの大ファンなので、あにさんを囲んでパシャッと。
ホントありがとー。
で、あにさんには事前に、あにさんの大ファンが仙台から来るとお伝えしたんだけども、
仙台組を本当に気遣ってくださって、

オフィシャルパーティーの時には、付きっきりで過去作品のファイルを見せてくださったり、

三日目の朝には、会場前のお客様がまだいらっしゃらない時間に、
仙台組を作品の前に読んで、ひとつひとつ丁寧に説明してくれた。
あにさん、本当にありがとうございました。
俺は、仙台から関西に引っ越してくるとき、ひとつの野望があった。
何年かかってもいいから、模型で復興支援をしたい。
どんな形になるのか、どんな規模になるのか、まったくわからなかったけども、
俺が関西から東北に向けて援護射撃できるのは、模型の分野だ。
募金や物資支援やボランティアも復興支援の形だけども、
せっかく模型の世界に深く足を突っ込んだんだから、模型で支援したい。
今回のモデスポで、仙台の仲間にそれをパスしたことで、
それが小さな種から芽が伸びて、大きく広がっていく事を願ってやまない。
そういう意味では、俺の中で、大きな達成感があったんだよ。
さらに、以前からずーっとお会いしたくてもなかなかタイミングが合わなかった、
mdspのみどうじさんともやっと会えた。
どれだけ会いたかったのかは、この過去記事をどうぞ。そして今回、俺は音響だとかトークショー会場の設営だとか、
Ustream配信だとか、そのあたりを担当させていただいたんだけども、
影の立役者

まるちゃんこと丸山さん。
公式だとなかなか紹介する機会がないので、俺の個人ブログで紹介するねー。
ご夫婦で、会場をあっち行ったりこっち行ったりして、本当に頑張っていただいて、
本当に助かったー。本当に本当にありがとうございました。
そして、俺をなにわ模型界に引きずり込んだ張本人、

環(たまき)さん。俺の女神。
この人がいなかったら今の俺は無い。マジで。
初夏のころ、俺は環さんからはじめてモデスポの構想を聞いた。
そして、いつの間にやら運営スタッフに加えていただいて。
それまでの俺は、関西に来て日が浅く、知り合いも少なく、かけるものもなく、
本当に心細くて、何かをしたい意欲はあるものの、何をしていいのかわからず悶々として。
そんな時の環さんからのモデスポの話。
本気でやったよ。マジで。
気がつけば、モデスポ運営スタッフは、家族みたいになっていた。
なんなんだろうねー。この人は。不思議な人だよ。
そういう御縁を持ってきてくれた人。
ちなみに、環さんは今年のJMCの大賞を獲った。
でも、俺の中での環さんは何も変わらず、環さんは環さん。
本当にありがとう。
そんなこんなで、めまぐるしく激しい3日間の大イベントを終えて、
現在は残務整理というか、終わってからのいろんなことをやっている。
来年のモデスポ開催も決定したし、またこれからも精進するのだ。

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皆さん、本当にありがとうございました!