
先日、芦屋→奈良の天河大弁財天社→淡路島→神戸摩耶山 という、
マラソンのような旅程で、所縁のある神社やお寺を旅をしてきた。
とにかく書きたいことがたくさんあって、どういうふうにまとめようかさんざん迷った挙句、
この記事では、この二日間での出来事を写真を入れながら時系列で説明し、
芦屋BLOGの方に、雑感などを書くという、二部構成にすることにした。
ちょっと長くなります。
さて、そもそもなんでこんな強行軍になったかという説明をしなきゃ。
11月の9日から11日まで、仙台からりえさんの仲間が3人神戸に来ることになっていた。
りえさんのYUKINEの仙台シュールームでは、
二ヶ月に一度のペースで、「ジェムサークル」という、講座を受けた方々の復習会や、
石のことについてお茶を飲みながら語り合うイベントをやってるんだけども、
それを、観光も兼ねて芦屋アトリエでやりたいということになり、
4ヶ月くらいまえからプランを練って、旅程を組んだ。
今回決定したプランは、9日に芦屋でお茶しながらジェムサークルと芦屋観光、
10日に淡路島に移動して、古事記に記される日本最古の神社であり、
日本を作った、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と伊弉冉尊(いざなみのみこと)
がお祀りされている伊弉諾神宮に参拝させていただこうというもの。
伊弉諾神宮のサイトはこちら。ここ最近の日本は、東北大震災や放射能問題に昨今の日中韓のゴタゴタ、
各地で起こる災害や、経済の悪化などなどネガティブな出来事が多い。
そこで、日本国を作った神様が祀られている神社に参拝させていただいて、
微力ながら何かお役に立てないかと考えたわけだ。
さらに、2ヶ所目として、伊弉諾、伊弉冉の尊に加えて、
大地を作った始源神とも言われる国常立尊(くにとこだちのみこと)がお祀りされている、
石屋神社(いしやと書いていわやと読む)に参拝するという流れになっていた。
石屋神社の情報はこちら(公式サイトではない)なので、淡路島に宿を取って、のんびり回ろうと思っていた。
ところが・・・
ちょっと話は変わって、その5日前の11月5日、
二年半前に参拝させていただいて以来、いつかお礼参りをさせていただきたいと願っていた、
奈良の天河大弁財天社に、やっと念願かなって参拝させていただくことができた。
そこで驚きの展開になって、ジェムサークルの旅程を大幅に変えることとなったんだよ。
天河神社の世界的にも有名な名物宮司である、柿坂神酒之祐さんに呼び止められ、
「大事な話があるからちょっと上がっていきなさい」と社務所に上げていただいた上に、
「11月10日に、大切なご神事があるんだけども、あなた達をご招待するので、
是非参加して一緒に祈っていただきたい。」と、柿坂宮司直々にご招待いただいた。
そのへんの経緯は、芦屋ブログに詳しく書いた。
その記事はこちら。後でわかったことなんだけども、今回のご神事は、
天河さんのホームページにはひっそりと公開はされていたものの、
招待状の類は一切出されず、柿坂宮司や天河神社に所縁のある人にしか、
声がけをしていなかったんだそうだ。
そんな大切なご神事に、ポッと突然行った俺達を招待していただいて、
なんだか夢見てるような心境だったよ。マジで。
だけども、その日はジェムサークルで淡路島に行く予定の日。
だけどもだけども、天河さんでのご神事は、日本三大神のひとつである、
国常立尊を、天河神社の禊殿(みそぎでん)のうしろにある高倉山に御鎮座いただき、
それを祝うという、もう一生のうち二度と無い重大行事。
さてどうするか・・・
それを聞いた柿坂宮司、
「ご神事は11時からだから、それのあと淡路島に行くとええよ。
国を治める神様に御鎮座いただくご神事の後に、国を作った神様にお参りする、
ちゃんとそういうふうになっとる。」
みたいなニュアンスのことをおっしゃっていた。
とはいえ、奈良といっても天河さんはかなり南の山の上。
そこから淡路島に移動するのだって、決してゆるくない旅程よ。

地図で見るとこう。 ※クリックすると大きい画像で見られます。
右下の赤い「A」っていうピンから、ググーッと大阪を回って、
左の青いピンのところまで移動するわけだ。
距離にすれば、天河さんから淡路島まで120キロくらいだけども、
天河さんから最寄りの高速のインターまで50キロくらい、
クネクネの山道を走らなきゃないから簡単じゃない。
しかも、7人乗りの車にフル乗車。
と、後ろ向きなことをチキチキと考えていたんだけども、
「わかりました。ぜひ参加させていただきます。」と答えていた。(笑)
あー、言っちゃったよ・・
だけど、淡路島の宿も、いっぱいのところを探して探してようやく予約をとったところだし、
キャンセルするわけにはいかない。
ということで、強行することにした。
11月10日、朝7時半に、皆さんに芦屋に集合してもらって出発!
実は前の日の晩、なんだか興奮してイマイチ寝られなかったんだけども、
緊張していたせいもあってパッチリ!
途中、ちょっと道路が混んでたりもして、約3時間で天河神社に到着。
とりあえず、無事に天河に到着するという、1つ目の目標はクリアしたわけだ。

ご神事前。心なしか緊張気味の柿坂宮司。

そして今回のご神事が執り行われた、
天河神社本宮から徒歩10分くらいのところにある禊殿。

ざっとだけども、150〜200人くらいいたんじゃないかな。
日本三大神と言われる富士山の富士神界、鳴門の渦潮の鳴門神界、
そして今回、高倉山にご鎮座される国常立尊。
今回、国常立尊の御鎮座をお祝いすることで、
日本に起こる様々な厄災を治めていただくというような意図だったと思う。
正直、今回のご神事の詳しい説明が無かったので、
俺も半分わかったようなわかんないような・・・
とにかく重要なご神事だということはわかった。
こんなんですいません・・
今回の奉祝祭は、柿坂宮司の豊富な人脈を彷彿とさせる、
すごい方々が参拝されていた。
喜多郎の曲を作っている関口仁さんによる太鼓の奉納演奏や、
ダライ・ラマの側近をされていた高僧であられるカル・リンポチェ様、
ガイヤシンフォニーの龍村監督などなど、
あとはたぶん俺が知らないだけで、すごい人たちが集まってるんだろうなーって感じ。
式は厳かな中執り行われたんだけども、所々で細かいハプニングがあり、(笑)
いい意味で、柿坂宮司のおおらかさがそのまま反映されたような和やかなものだった。
要所要所で、風がブワーッと吹いたり、空に龍の雲が現れたり、
御神楽奉奏では、舞や楽器にあわせて風が吹いて木々を揺らし、
まるで木々が一緒に踊っているような、森全体が歌っているような感じになったりと、
目に見えない何かが一緒にその場にいて、御鎮座を喜んでいるような、そんな感じがした。
とにかく凄かったよ。
もうそれしか言えない。
そして、その歴史的にも大変な場にいられることに、心の底から感謝した。
ご神事が滞り無く終了し直会が。
直会では餅まきがあったんだけども、

こんな感じでみんな大はしゃぎ!
俺も燃えたわー。
とにかく柿坂宮司のお人柄がそのまんま出ている、楽しいご神事だった。

今回のメンバー。
この他に、写真を撮ってくれたたまきさんという方も含めて総勢7人。
りえさんをはじめ、お世話になっている
大阪の山上さんや、
最近神戸に引っ越してきた
お友達のみよちゃんの関西勢と、
ジェムサークルで仙台から来てくれた、順子さん、としこさん、たまきさん。
みーんな楽しそうだったー。
頑張って天河に行ってよかったなーと、本当にそう思ったよ。
さてここから、いったん西宮に来て、仙台チームは次の日別行動になるので、
レンタカーを借り、車2台に分かれて淡路島に移動。

明石海峡を越え、淡路島に入った時にはもう日が暮れていた。
無事に宿に着いて、温泉に入ってご飯食べて、語り合って、
懐かしい仙台の風を感じながら楽しい夜は更けていき、
キャノンボールのような爆走の1日が終わった。
二日目。
仙台チームの帰りの時間の関係もあり、朝8時半にチェックアウトして、

伊弉諾神宮(いざなぎじんぐう)へ。
国産みの神様と言われる、伊弉諾、伊弉冉の尊がお祀りされている神社。
こう・・うまく言えないんだけども、長い歴史に支えられた重厚感と、
高い格式が保たれている感じがした。
すごく良かったー。

そして、「夫婦大楠」と言われるご神木。
もともと2本の木だったそうなんだけども一体化して、
伊弉諾、伊弉諾の両尊の神霊が宿ると言われているそうで、すごく優しい波動を出していた。
そして、ここで仙台チームとお別れして、それぞれ別行動に。
次に向かったのは、

前の日に天河神社の後ろの山、
高倉山に鎮められた国常立尊がお祀りされている、石屋神社。
確証は無いんだけども、現存している文献では、
この神社が日本最古の神社ではないか?とも言われているそうで、
こう・・ビシッとして重厚なたたずまいだった。
そして、お社から鳥居の方を見ると、

もう、鳥居の先は海。
この日は雨で、海も少し荒れていて、なんか厳しい凛とした感じだった。

こう・・海を見つめてジーっと見守り続けている感じ。
そして最後に、神戸の摩耶山の上にある、

天上寺へ。
神戸には、阪神高速にも「摩耶インター」があり、
また、「摩耶大橋」という大変美しい橋があったりと、「摩耶」と名のつくところが多々ある。
この摩耶というのは、お釈迦様の母上でもある摩耶夫人のことで、
天上寺には、摩耶夫人がお祀りされている。
なぜ摩耶夫人なのかというと、
今、りえさんは来年に向けてのジュエリーのデザインをしているんだけども、
降りてくるインスピレーションは、「蓮」とか「母性」とか「母体」とか、
そんなイメージなんだそうだ。
そんな、「母」のイメージをした時に、「摩耶夫人」がリンクして、
ネットで調べたところ、なんと、ご近所の神戸にお祀りされているのがわかって、
これは行かなあかんという流れとなったわけです。
この天上寺、神戸市内とは言え、かなりクネクネの山道をグイグイ登らなきゃなくて、
今回の長距離ロングランで実はこの摩耶山の運転が一番堪えたー。
かなりしんどかったなー。
でも、その甲斐あって、雨でガスがかかっていたこともあり、

外界から完全に隔離された、その名のとおり、天上界にいる感じだった。
こうして、奈良の天河神社→淡路島の伊弉諾神宮→石屋神社→神戸の天上寺
という、神仏所縁の旅は終わった。
いやー、何をそんなに生き急ぐのかと思ってしまうようなタイトスケジュールだったけども、
柿崎宮司がおっしゃったように、大地を作った神様と国を治める神様を、
一度にお参りさせていただけるなんて、なかなかない機会だし、
千差一隅の重要なご神事に参画させていただけたことは、光栄この上ない。
本当にただただ感謝だけだ。
そして、世界ではいろんなことが起こっているにもかかわらず、
こうして日々、何事も無く無事に生かさせていただいていることが、
どれだけありがたいことなのかというのが身にしみて良くわかった。
本当にありがとうございます。
そのあたりの気付きについては
芦屋BLOGに書いたのでこちらからどうぞ。
なお今回、大量の写真を撮ったんだけども、
11/5の天河参拝もあわせて4つに分割してFacebookのアルバムとしてアップした。
天河さんに参拝させていただいた時のアルバムはこちら。天河さんの御鎮座奉祝祭のアルバムはこちら。淡路島の伊弉諾神宮や石屋神社のアルバムはこちら。神戸の摩耶山の天上寺のアルバムはこちら。アルバムを見に行くのが面倒な人は、Flickrのスライドショーでどうぞ。
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Admarket's flickrSLiDR.