
またまた、ジオラマというかビネットというか、微妙な大きさのものを作った。
今回は、初挑戦した工程もあって写真がとても多くなってしまったので、
製作記と完成品ギャラリーを分けて書くことにする。
ということで、まずは製作記から。
突然だけども、俺は数あるガンダムシリーズの中で、
好きなトップ1〜2に入るのが、MS08小隊だ。
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こう・・恋愛モノっていう部分はちょっとアレなんだけども、
陸戦型の機械の、妙なリアリティっぽさが好き。
こう・・ボロっちいとことか、兵器を兵器以外の使い方をするアイディアとか、
整備していて服がギアに巻き込まれたりするところとか、
なんかこう・・妙にリアルな感じがして好き。
全12話完結で、ダラダラ長くないのも良い。
ただ、ストーリーは思いっきり恋愛路線で、
そこにはまったくリアリティは無いんだけども・・
それに加えて、俺は子供の頃から、旧ザクが大好き。
妙にクラシカルでノスタルジックなフォルムに、
哀愁を感じてしまうんだなー。
なので、いつか旧ザクを使ったジオラマを作ってみたかった。
で、せっかく作るんだから、好きな2つをあわせて、
08小隊のワンシーンを作ってみようと思ったわけだ。
ということで、まずは、そのシーンが入っている動画をどうぞ。
全部見るのが面倒な人は、4分04秒あたりから見てください。
そして、ちょうど5分00秒辺りのところに、

こういうシーンがある。
ザクの3機編隊が川の中を歩いてきて、
それを近くの村に住むレジスタンスが監視している図。
あえて旧ザクが隊長機っていうところがまたニクイな〜と。
旧ザク好きな俺にとって、このシーンは、どストライクなのだよ。
ということで、製作開始。
今回は、

1/144のHGを使用。
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いやー、このキット、同じザクでも、HGの中では発売が遅かったこともあり、
先日作ったビネットのザク2と違って、しっかりと設計されていて、とにかくよく動く。
地味な外見からはわからない設計。
いやー、バンダイスゲーなー。
アマゾンで買うと664円だもんなー。
かなりコストパフォーマンスが高いと思うな。
ということで、今回は基本ストレート組みなんだけども、一部小改造を。
まずはモノアイ部分なんだけども、以前のザク2同様、

こんな感じで、パイプ状のパーツをくっつけて、

裏にキラキラシールを貼ったWAVEのクリアレンズを埋め込み、クリアレッドで塗装。
パイプの縁はシルバーで塗装した。
こんな簡単な改造でも、けっこう効果は絶大で、

こんな感じになる。雰囲気出るよね。
次に、このシーンを再現するためには、
胸のハッチが開いて、コクピットっぽい中身をチラ見させなきゃない。
なので、胸の装甲パーツを切断したあと、
家にあるディテールアップハーツとか、使わない部品なんかを切り貼りして、

こんな感じでテキトーに作ってみた。
あとは、付属の平手は、そのままだと指が曲がりすぎているので、
関節に切込みを入れて、

ちょっと伸ばしました。左が加工後。
あとは、肩のアーマー部分なんだけども、電動ドリルで穴を開けて、

ディテールアップハーツを埋め込んだ。
次に、旧ザクの手のひらに乗るパイロットなんだけども、
鉄道模型のジオラマ用フィギュアが、1/150とスケール的にほぼ同じなので、

こんなのを使ってみました。
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その中の1個にそれっぽく色を塗って、

こんな感じに。
このあと、塗装に入るんだけども、写真撮らないでしまった・・
工程的には、全体的にガサガサにしたかったので、
溶きパテをサフ代わりに塗ったあとに、ファレホで筆塗りして基本塗装完了。
で、今度はベースの制作に入って、
コルク板の上に、スチロールを切ったものを芯にして、

こんな感じに。

イメージが湧きやすいように、目の前にシーンをプリントアウトしたものを貼って作業。
このあと、ベースやスチロールに木工用ボンドで石粉粘土を付けて造形。
手がボンドでベタベタだったし、一気に作業しないと粘土が硬くなってしまうので、
ここも写真が撮れなかった。
で、粘土が乾くか乾かないかのうちに、彩色して、情景用草とかをちりばめて、

こんな感じに。
そしていよいよ、今回初挑戦で、水の表現を。
今回使ったのは、

ジオラマ用のリアリスティックウォーター。
これは、ただ流しこむだけでいいという、超簡単な水表現のツールだ。
なので、ジオラマの縁に、こぼれないように薄いプラ板で囲いをして流し込んだ。
ただ、囲いがカンペキじゃなくて、ダダ漏れしたりなんだり、とにかく難儀した。
そしてこれは、手に付くとベッタベタになって、
水くらいじゃこすってもなかなか落ちないので、扱いには要注意。
で、このジオラマのポイントは、下半身は川に浸かっているので、
使うのはキットの上半身のみ。
今回のジオラマの場合、水が透明だと、下半身が無いわけだからおかしいことになる。
この、リアリスティックウォーターは完全に乾くと透明になるんだけども、
アクリル系の塗料だったらまぜても使えるらしい。
なので、濃い目に塗料を混ぜて、

こんな感じにしてみた。
ある程度触れるくらい硬化するまで3日くらいかかったかなー。
そして次に、波の表現をするのに、

この、ウォーターエフェクトっていうツールを使ってみた。
これは、リアリスティックウォーターよりも粘土が高く、
歯磨き粉くらいの感じなので、これをビュビューッと出して、
爪楊枝とか綿棒とかいろいろ使って、

こんな感じで形を整えていく。完全に乾くと透明になる。

底が見えないくらい濁った川だから、流れもそれなりにあるようなイメージで。
で、右端に、岩陰から監視しているキキを置いてみた。
さっきのジオコレのフィギュアに、ちょっとパテを盛ったり削ったりしてみたんだけども、
小さいし、慣れてないから、なんかちょっと変なんだけども・・・
ちなみに今回のザクのウェザリングは、
エナメルの黒と茶を混ぜたものでウォッシング&スミ入れしたあと、
油彩でハゲチョロやサビをチョンチョンと書き込むだけにした。
また、崖の部分とかがちょっと寂しかったので、木を植えたりして、

こんな感じに。
ウォーターエフェクトも乾いて透明になってきたので、少し川の水に彩色して、

こんな感じにしてみた。
ということで、いよいよ完成となるわけです。
完成写真の記事に続く。