
先日、ホビージャパン誌で毎年開催されているガンプラ選手権、
「オラザク選手権2011」に、はじめて応募してみた。

ちょっとだけ話が飛んで、先日この陸上作業用ボールっていうのを作ったんだけど、
これを使ったジオラマを作ろうと思っていたのが、今回の選手権出品用だったわけだ。
このボールの制作記はこちら。最初、このボールだけでの出品も考えたんだけども、
オラザク選手権って言ったら、ガンプラモデラーのトップレベルの選手権。
初出品の俺がそれなりに注目してもらうためには、
このボールだけでは弱いなーと思って、もっと大きいジオラマにしようと思ったわけだ。
で、今回、このボールの他に使ったのが、
ザクのバージョン2.0っていうキット。
さらに、俺が今回使ったのは、これの「川口名人バージョン」ってやつで、
砂漠仕様の成形色になっている、プロショップでしか買えない限定品だ。
今回は、そんな貴重なキットを思い切っておろしたわけだ。
先のボールもすべて筆塗りで塗装したし、このザクも、オール筆塗りで行こうと思った。
筆塗りにこだわった理由は、自分の筆塗り技術がどれだけか試してみたかったのと、
もし今後、また大きい地震とかがあって電気が使えなくなっても、
筆塗りさえできればプラモデルを作り続けられると思ったから。(笑)
半分冗談、半分本気。
ということで、今回初めて、
マスターグレードのバージョン2.0っていうのを組んでみたんだけども、
とにかくサクサクと作りやすいことや、合わせ目消しがいらないように、
うまくゲートの位置が考えられていたり、可動域の大きさなどなど、
いやー、ビックリすることばかり。
最近のプラモデルはこんなに進化したのかーと。
で、いったん仮組みして表面処理して、また適当にバラバラにして、

サフ吹きを。
今回は白サフを使った。
基本色を塗る工程の写真を撮らなかったんだけども、
一部は溶きパテを使ったり、接着剤を塗りたくった上から歯ブラシで叩いたりして、
表面を荒らしたりした上からサフ→基本塗装してある。

こんな感じになりました。
そして、この上から、ある特殊(?)な処理をしてウェザリングするんだけども、
先月発売のアーマーモデリングを読んでいたら、
塗装に関してのいろーんな技法が書いてあって、すごーく参考になった。
それを、ガンプラに応用して、AFV風に仕上げようと思ったわけだ。
今回作るザクは、
「老朽化したために、戦線を退いて、補給や運搬専用の機体として使われている」
という設定にしたので、とにかくボロボロに見せなきゃない。
サビや鋳鉄が少し腐ってボコボコになった表面、
砂ぼこりと、オイル汚れと、すすけた感じと、サビ。
そんなボロボロのザクだ。
アーマーモデリング誌に、そのためにとても有効な技法が載っていて、
今回は、その技法を試してみた。
基本塗装はラッカー系塗料で行うが、
その上から、タミヤのアクリル塗料の「バフ」などの色を上から塗り、
その後、工業用アルコールで、アクリル塗料だけを溶かして流すというもの。
バフはつや消しの塗料でもあるので、砂っぽさやホコリっぽさを出せる上に、
基本色がうまい具合に濁って、色の統一感が出る。
他にもうまく塗膜を剥がしてチッピングするのにも、この技法は有効らしいんだけども、
今回はとにかく表面をガサガサにしたかったので、それだけを目的に使用した。
ということで、

こんな感じになりました。
パステルやクレヨンでサビを表現したし、いい感じだべ?

ボロボロのザクです。

で、荷物運搬用のランドセルという設定で、陸戦ガンダムのランドセルを流用。
その上に、タミヤのジェリカンやドラム缶など、補給物資をくっつけた。
そこに、荷下ろし作業員のフィギュアを乗せると、

こんな感じになります。
ザクは1/100で、フィギュアは1/48なんだけども、
俺設定だし、なんかあんまり違和感ないでしょ。

だいたいザクが完成したので、実際にベースになる板の上にいろいろと置いてみて、
雰囲気を見ます。

フィギュアにも色を塗った。

ザクの胸のコクピットハッチから身を乗り出したパイロットが、
「おーい!どこに置けばいいのやー?」
みたいな雰囲気を出したかった。
だいたいの配置が決まったので、

ベースの作成。
写真はまだ乾いてない状態なので、なんかピザかお好み焼きみたい。
木の板に、石粉粘土で地面を作り、放射能対策で、ゼオライトの原石をまぶしています。(笑)
ゼオライトは、大きさや形がちょうど良かったので使っただけです。
そしてその上から、情景用サンドやグリーンをまぶしたりして、
地面を作りました。

実際にすべてのものを配置して、接着固定して・・・
完成です!いやー、長かったっす。
ボールの製作から入れると1ヶ月だもんなー。
塗装に手を抜けないから本気で塗ったので、
ボールとザク以外の小物に結構時間がかかったもんなー。
ということで、なんとかかんとか完成までこぎつけたわけです。
さらに、この、オラザク選手権は、写真で応募するので、
ジオラマ部門で出品する以上、写真にもリアリティがいる!と、
撮影にちょっとこだわってみた。

そのうちの一枚がこれ。
自然光を使って、スケール感と臨場感を出したかった。
ということで、今回のオラザク出品用に撮影した写真を別記事にアップします。
写真を公開した別記事はこちら。