あの大地震から三ヶ月が過ぎた。
街や営みは、だいぶ元通りになってきた感はあるものの、
やっぱり、震災で価値観や生活が全く変わってしまった。
特に、支援で被災地に行ったりすると、
超現実的な問題や世界観に、ガツーンとハンマーで頭を殴られたような感じだ。
さらに、放射能の影響も無視できない。
仙台も線量が高いみたいだし、健康被害も懸念される。
今、各地で子供たちに、原因不明の症状が現れているようだ。
大量の鼻血、のどの痛みや咳、だるさなどなど。
最初は他人事というか、それどころじゃないと思っていたんだけども、
俺にも同じような症状が出て、ちょっとビビッた。
突然、大量の鼻血が出たときは、やっぱり放射能かと疑ってしまった。
こう考えていくと、どこまでもネガティブな世界しかないように思える。
いや、実際そうだと思う。
次々と新たな問題が出てくる被災地。
収束しない福島第1原発。
放射能による海洋汚染も深刻だ。
そして、まだ来るかもしれない巨大地震の脅威。
冷え切った経済がさらに悪化する懸念。
バカな政治や政策。
東電の不誠実さ。
などなど、まだまだあるけど、とにかくネガティブ要素全開だ。
いやー、なんと大変な時代に入ってしまったんだろう。
そして、なんでこの時に生きているんだろう。
たくさんの人が死に、未だにたくさんの人たちが不安を抱えて生きている。
不条理な出来事がたーくさんある。
何かや誰かを憎めばいいのか。
この怒りや不安は、誰に、どこにぶつければいいのか。
と、一瞬考えてしまう。
しかし。
今、この時代に、この日本に生きていることを、まずは受け入れなきゃいけないと思う。
ある日突然、何かが一変してしまったことを、
最初はなかなか受け入れられないと思うんだけど、
だけど、受け入れて前に進むしかないと思う。
かといって、泣き寝入りしろというわけじゃない。
受け入れた上で、、次のアクションをじっくりと考え、
黙々と、粛々と準備を進め、実行する。
そして、必要なときには、大切な何かを守るために、本気で何かと戦う。
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TAOの中にも、そういったことが書いてある。
俺は幸いにして、震災前からいろんな出来事に遭遇して、
ある日突然何かが変わったり、不条理に目に遭ったり、大切な人を失ったりして、
なんというか・・心の整備はできていたというか、
今回の震災がきっかけで一変してしまった事も、受け入れられる余裕が少しある。
少しだけね。
ある日突然、交通事故にあって右足に障害を持つことになった。
その辺の記事はこちら。
走れなくなったことも受け入れた。
そのきっかけとなった出来事の記事はこちら。
火事にも遭った。火元の人は結局死んだ。
そのときの記事はこちら。
不条理な出来事で前科者にされた。(結局不起訴になったが)
その出来事はこちら。
そして、その不条理な出来事の相手さえも許した。
そのときの記事はこちら。
ある日突然、大切な親友を失った。
その記事はこちら。
そして、最近の出来事では、おふくろの突然の入院。
詳細はこちら。
こうして見てみると、本当にいろんな出来事があったなー。
そのたんびに、精神をグワングワンと揺さぶられ、落ち込み、怒り、泣き、
ぶん投げたくなった。
どんな出来事があっても、どんな不条理に遭遇しても、
結局、誰のせいにもできないし、何かがケツを拭ってくれるわけでもない。
最後の最後は、結局自分で解決していくしかないことを知った。
そして、逆に言えば、自分でどのようにもできるわけだから、
天に生かされているけれども、でも、自由だ。
大きな視点から見たら、この地球の、この日本の、この仙台という土地に、
今、この時代を生きていることも、受け入れられる。
確かに、未だ生活の目処も立たない、
すべてを失ってしまった被災者に比べたら、俺が体験してきたことなんて、
ホント、ちっぽけかもしれない。
だけど、乱暴な言い方をすれば、
一足先に、ある程度の悲しみや不条理を経験し、
消化してきたから行き着いた、俺なりの答えや考え方もある。
だから今、支援活動をする気持ちの余裕があるんだと思う。
けっこうパッツパッツだけどね。
起きてしまったことは起きてしまったわけだからしょうがない。
ドラえもんでもいれば過去に戻って何かできるかもしれないけど、
過去には戻せない。
前に進むしかないのだ。
だったら、たとえ時間がかかってもいいから、
少しずつ少しずつ、1個1個受け入れて消化して、
世の中の人々が、ポジティブに前に進めたらいいと思う。
何か直接的にできないかなーと思うけど、
まず今は、その考えをこうしてBLOGに書くことから始めようと思って書いた。
んー、勢いで書いたけど、何が言いたいか伝わるかなー。