
先日、ある方からメールをいただいた。
以前もちょっとだけブログに書いたことがあるんだけど、
「
fg」っていう模型専用SNSがあり、俺も登録し、作品を投稿していた。
しかし震災後、新作の投稿が無いから、心配して励ましのメールをくださったのだ。
いやー、感激した。
お会いしたことのない方から、突然の励ましのメール。
しかも、俺の作品が好きで、チェックしてくださっていたという。
メール読んだとき、ちょっと涙出た。
で、そのメールをいただく少し前から、実はプラモを製作していた。

それがこれ。
アオシマのカワサキZ750FXカスタム。
高校以来、実に25年以上ぶりのバイクプラモに挑戦。

ちょっと話は変わって、先日、お友達のあべよしくん(あべはりさんの弟くん)が、
S30フェアレディZに乗ってお店に来てくれた。
俺はよっちゃんと呼んでるんだけども、よっちゃんもプラモ大好き人間。
主に、車やバイクのプラモだという。
で、2時間くらいプラモ談義に花を咲かせ、本当に楽しかったんだけども、
その中で、バイクプラモの話になった。
そういえば作ってないというか、バイクのプラモは眼中に無かった。
だけど、バイクプラモの話があまりにも楽しかったもんだから、
久々に、本気になって作ってみようかなーと思ったわけだ。
中学校の時、
模型屋さん主催のプラモデルコンテストに、バイクプラモを出展して、
入賞したこともあるし、素地はできている。
と、思う。
で、せっかく久しぶりにバイクのプラモを作るんだったら、
俺が大好きなバイクをチョイスしようと思ったわけだ。

で、このFX750は、カスタム仕様となっていて、集合管やらオイルクーラーやら、
角形のスイングアームやらいろいろ付いている。
中学校のころ、バイクプラモはいつもタミヤのキットを作ってたんだけど、
1回だけアオシマのキットを作ったことがある。
しかし、あまりの造形の甘さと雑さに、作っていて本当に悲しくなった記憶があり、
それ以来、アオシマのプラモは二度と作るもんかと心に誓った。
だけど、往年のカワサキの名車のプラモデルは、アオシマからしか出ていなくて、
あれから20年以上経ってるし、造形技術も上がっただろうと信じて、このキットを選んだ。
ということで製作開始。

このキットは、KERKERの集合マフラーになってるんだけども、
俺はあんまりKERKERが好きではないので、いろんな径のパイプを使って半分自作。
上の写真は、その製作途中の様子。

組んでみると、アメリカのAMTなんかのキットに比べると、パーツの合いも良く、
ストレス無く組むことができた。
造形も良いんじゃないの。
ただ、成形色があぺとぺ(仙台弁でちぐはぐの意)で、
メッキであってほしいランナーがグレーだったりして、ちょっと塗装は大変だった。

で、FXのような角Zと言えば、やっぱり紺が似合う。
なので、箱絵に忠実に、紺色でタンク等を塗装。
今回は紺の上にデカールを貼り、その上からクリアを吹きかけただけ。
研ぎ出しはしなかったけど、充分なツヤが出たので、これで良しとした。
ということで、

完成です!
いやー、惚れ惚れするスタイルだなー。
やっぱり、この時代のバイクはかっけーなーしかし。
25年ぶりのバイクプラモだったけど、楽しかったね−。
こう・・車のプラモは、ボディに色を塗るのに、塗装面が広いから、
塗る前はかなりのプレッシャーがかかるんだけども、
バイクはパーツが小さいから、失敗したとしても修正がカンタン。
だから、精神的には本当に気楽に作れた。

ということで、5ミリ、8ミリ、10ミリのパイプを組み合わせて作った、
モリワキモナカマフラー。
モナカの合わせ目は、パテを使って溶接痕を再現。
ブレーキのディスクは、内側と外側それぞれ、
メタルカラーの塗り分けで、微妙に色を変えたあと、ウォッシングをしてリアル感を。

オイルクーラーにつながるパイプは、キットのままだとただのゴムチューブで、
なおかつ、やたらと径が太くて、逆にリアル感が無いので、
Waveのディテールアップスプリングを。

今回は、実車に限りなく近いリアル感を出すために、
タンクはピカピカにするけれども、エンジン等は多少ヤレた感じを出したくて、
エンジンやカバー類は、軽くウェザリングをしてある。
キャブ本体、カバー類は、メタルカラーのアルミで塗装、
キャブのエアファンネル(?)はクロームで塗装して、
同じシルバーでも質感の違いを出してみた。

手曲げ集合管の雰囲気を。
集合管はつや消し黒、フレームはセミグロスブラックで、ツヤの違う黒を使い分けた。

キャブにもウォッシングして立体感を。
本物のキャブも、ホコリとかついてこんな感じになるもんね。

逆サイドから。

チェーンとスプロケットは、メタルカラーのアイアン、ゴールド、アルミシルバーで塗り分け、
磨いてツヤとリアル感を出した上から、ウォッシングしてさらに立体感を。
スイングアームにもウォッシングしてある。

フロントブレーキディスク。
ブレーキ本体は、メタルカラーのアイアンを使用。

ヘッドライトの縁の部分は、メッキパーツではなかったので、
鏡面ミラーシートを貼って、メッキっぽくした。
フロントフォークもウォッシングしてある。

エンジン逆サイド。
今回は、プラグカバーは赤にした。

リアショックもウォッシングして立体感を。
キットのまま組むと、リアが沈んでしまうので、
ショックとスイングアームの接着位置をずらして、多少ケツを上げ気味にした。

ややアオリ気味のアングルで。
いやー、かっけーなー。

テールランプや、リアカバーの赤い反射板は、ちょっとスモークっぽい色にしてある。

本当はこのキットは、ハンドルがセパハンなんだけど、
俺はあんまり好きじゃないので、アップハンドルにした。
もし俺が、FXの実車オーナーだったら、腰が痛くなるからアップハンドルで乗ると思うし。

造形もイイ感じかなーと思う。
ただ、素組みではやっぱりちょっときびしく、手を加えないとビシッと決まらない。
だけど今回は、夢中で作って、本当に楽しかった。
震災後、こんなに夢中になってプラモ作ったのは初めてだなー。
少し、心のリハビリになったかや。
早速このあと、fgにも投稿して、安心していただこう。
ということで、早速バイクプラモの第二弾の製作に着手しました。

さて、これはなんでしょう。(笑)
完成したらまた公開します。
追記
公開しました。FXは、しばらくお店に飾るので、ぜひ見にきてやってください。