
3回目の女川支援に行ってきました。
今回は、皆さんから送っていただいた支援物資と、
さらに!
皆さんから募金いただいたお金で購入した軽自動車を届けてきましたよ!

今回購入した軽自動車、スズキエブリィくんです。
後ほど、雪音さんから会計報告がありますが、
今回、この車をまるまる2年車検付きで18万円で購入いたしました。

今回、まる2年車検が付き、さらに、埼玉から仙台まで自走してくださった上に、
自転車やガソリン、子供たちへのおもちゃなどの支援物資を持ってきてくださった、
神様のような方、埼玉の車屋さんダイエイエンタープライズの大熊さん。
今回は、俺がヤフオクで見つけた車なんですが、
災害支援として好条件で出品してくれていました。
しかも、自走で持ってきてくださることが出品内容に書かれていました。
大熊さん曰く、
「自分も何かしたいと思って。被災地に実際に行ってみようと思ったんです。」
と。
車の代金から考えると、
車検代、自走経費、支援物資、帰りの交通費、名義変更の手数料など、
本当は割に合わないんじゃないかと思うんだけど、
これが大熊さん流災害復興支援のやり方なんだと俺は解釈しました。
なので、今回は、大熊さんのご厚意に大いに甘えさせていただきました。
大熊さん、本当にありがとうございます。
こういう人とご縁ができることも、また超うれしい。
さて、今回も皆さんから送っていただいた物資が大量にありました。

今回も、後輩の石橋くんに車を出してもらった上に、
エブリィくんにも満載の荷物に。

車への積み込みには、まくろび庵の2階に住んでいる、
俺の小学校のクラスメイト、佐賀ちゃんも手伝ってくれました。

さらに、仕事中だった、親友ナベさんも途中で合流して、男4人での珍道中。
右側がナベさん、左側が大熊さん。
大熊さん、社協さんのヘルメットがお気に入りの様子。

そして、毎度おなじみの女川で一番大きい避難所で荷下ろし。
自衛隊の皆さんも手伝ってくれて、あっという間に荷下ろし完了。

今回は、まとまった数の物資があったので、災害対策本部直で受け取ってもらいました。
どうでもいいけど、すげぇ絶壁だな。俺。
おふくろ曰く、赤ん坊の時は、寝返りもうたずスヤスヤ眠る良い子だったそうで、
それが原因で絶壁になったそうです。わははー。

自衛隊の皆さんが、物資の整理をしてくれていました。

避難所で飼われているワンちゃん。
動物見ると、とりあえずコンタクト取ります。
犬には実はとても好かれます。(笑)

荷下ろしが終わって一息つく、ナベさんと石橋くん。

そして、震災直後、この大きな避難所の中で、自転車の修理を黙々としていた自転車屋さん、
Nさんに、大熊さんが埼玉から持ってきてくださった自転車をお渡しさせていただきました。
ちなみにNさんは、近所で被災しなかった工場の一角を間借りして、
自転車屋として復活することが決まったそうです!
いやー、良かった。
こうやって、少しずつ復活していく人がひとりでも多くできるように、
皆さんも一緒に応援しましょう!
さて、今回のメインイベント。
今までは伏せていましたが、BLOG掲載の許可をいただいたので、
お名前と写真を公開することにしました。

清水地区の孤立集落のリーダー、阿部さんに、皆さんからの募金で購入した、
軽自動車を届けに行ってきましたよ!
お父さんは、
「ありゃー!上等な車だっちゃ!」
と言ったあと、ちょっと目を潤ませ、
お母さんは、家の中から出てくるなり、
泣きながら抱きついてきました。
「うわーん!
本当に持ってきてくれたんだっちゃー!」
と。
約束を果たしに来たよー。
大熊さんが埼玉から自走してきてくれたと話すと、
大熊さんにも泣きながら抱きついていました。
大熊さんも泣きそうになって、俺もそれを見てもらい泣き。

石橋くんが証拠写真として、俺と大熊さんが入ったところを撮影してくれました。
今思えば、三脚使って、石橋くんとナベさんも入って、
みんなで撮れば良かったなー。
石橋くん、ナベさん、ごめんなさい。

ナベさんと阿部のお父さんは、妙にウマが合うらしく、話し込んでいました。
そして、ナベさんは仕事に戻らなきゃいけない時間となりここで別れ、
石橋くん、大熊さん、俺の3人は、阿部さんのおうちにお邪魔させていただいて、
お茶っこをご馳走に。
阿部さんちの一階部分は、高さ180センチくらいまで水に浸かったんだけども、
震災後コツコツと掃除をして、水が入ったとは信じられないくらいキレイになってました。
まだまだ片付けなきゃいけないところがあったり、畳を干していたけど、
津波で水浸しだったことを考えたら、本当に大きな前進だ。
さらに、阿部さんちの近所の電柱が、奇跡的にダメージが少なく、
つい数日前に、やっと電気が復旧。
さらに、水道も復旧したので、とりあえず生活にはあまり不便が無くなった。
この辺も、少しずつ復活に向けて動き出した。
車も手に入って、この集落は一気に復活に向けて動き出すだろう。
皆様からの善意、しっかりと届きましたよ!
本当にありがとうございます。
今後も、車が必要な方に少しずつだけども、
継続的にサポートしていきたいと考えています。
ご支援をよろしくお願い申し上げます。
さて、この日、俺のお友達の、仙台のコーチングの大家、
アライブ・ワンの後藤美香さんご夫婦も女川に来ていて、
「渡したいものがあるので合流できませんか?」と連絡が。
美香さんは、女性や子供たちのケアのために、
定期的に女川の病院や避難所を訪れ、ボランティア活動をしている。
素晴らしいね!

なにやらゴニョゴニョとやっていますが、
カツアゲしているヤクザじゃありませんから。
「奥さーん、今いくら持ってんの?ん?ん?」
って、違うから!
で、美香さんから預かったものとは・・・

ビール!
ここは、今回回った3ヶ所目、野々浜の避難所。
最近、東北電力の社員寮に移ったようで、11家族がここで避難生活をしている。
電気は来たんだけども、水道がまだ。
というか、水道復旧の見通しが全く立っていない。
まだまだ大変な状況だ。
だからせめて、ビールが飲める人は、お酒をたしなむくらいしてほしい。
そんな願いを込めました。
美香さん、本当にありがとうございます。
他にも、皆さんからの物資もお渡ししてきましたよ!

で、俺たちは、犬がいたらとりあえず挨拶します。
このワンちゃんは、この地区で唯一、津波を逃れて生き残ったんだそうです。
大事に飼われていましたよ。
ということで、今回は女川の大きい避難所、清水の阿部さんのところ、
野々浜の避難所と、3ヶ所を回って帰ってきました。
今回、帰りは鮎川方面をぐるっと回って来たんですが、
その途中にいくつも小さな避難所があり、
雰囲気として物資が充分に行き渡っていない感じがしたので、
次回は、ちょっと女川はお休みして、そっち方面を回ってみようと思います。
ということで、今回もドタバタ珍道中ではありましたが、
皆さんからの本当に暖かいご支援で、多くの方々に喜んでいただくことができました。
厚く御礼申し上げます。

この阿部さんのように、強くたくましく復活していく方々が、
ひとりでも多く現れるように、継続的なサポートが必要です。
今後とも、皆様のご協力をお願い申し上げます。
ありがとうございます。