
先週の土曜日、8/7から一泊二日で、女川(現 石巻市)にある砂浜で、
望診法の山村慎一郎先生と行く砂浴合宿を主催させていただいた。
砂浴合宿とは?砂浴のレポートは、まくろび庵のBLOGに書くとして、
こちらには、今回の開催地となった「のり浜」にまつわる話を。
今年の砂浴の宿泊地に選んだ女川には、いくつか砂浜があり、
地元の人たちに教えていただきながら、候補に挙がったすべての浜を下見した。
その中で、一番たどり着くまでのリスクが高くて、
しかし、素晴らしい海岸と砂浜の、のり浜を選んだのには、不思議な導きがあったのだ。
先月、りえさんと一緒に下見でこの「のり浜」に降りてみたんだけども、
駐車場からのり浜まで、林の中を10分程度歩かなければならない。

こんな感じで、ちょっとしたトレッキングコースになっている。
しかも、下見の時には、まだ梅雨が明けてなかったこともあり、ヒルがいっぱい!
俺もりえさんも、ヒルに血を吸われまくって、軽いアドベンチャーだった。
一部、足場が悪くて場合によっては危険な個所があるんだけども、
その難関を越えていった先には、

こんな感じで素晴らしい景観の海が見えてくる。
そして、大変な思いをしてやっとたどり着くと、

こーんな感じで、綺麗な水と、遠浅できめ細かい上質の砂の、「のり浜」が。
もー、プライベートビーチみたいで、すごーく素晴らしい場所なのよ。
ただ、ここにたどり着くのに、砂浴で使うたくさんの道具や器具を持って、
しかも、ご病気の方や、ちょっとご高齢の方が、
あの一部険しい林道を歩くのはどうだろうかと、本当に迷った。
だけども、やはり、この素晴らしい砂浜で砂浴をやってみたかった。
おかげさまで、参加者の皆さんの前向きな姿勢と、
自然食を考える男の会メンバーの中から手伝ってくれた、
武藤さん、マコッちゃん、ナベさん、そして相馬のほずみちゃんのご協力のもと、
たくさんの荷物もなんとか運び込み、

こーんな感じで、賑々しく砂浴を開催できた。
さて、かなり前振りが長くなったんだけども、
この浜には、ちょっとオカルトチックな言い伝えがある。
のり浜に行くまでの林道の中に、

こんな看板がある。
のり浜の霊洞
平安の昔、平泉から財宝を積んで北上川を下り京都に向かう途中、
暴風のため遭難した際にうら若き女性がただひとり助かり、この霊洞に住みついたが、
前は海、後ろは断崖絶壁のため発見されることもなくこの世を去ったという。
この霊洞で千年もの間供養もされずにいたため、霊魂は没しきれずにいたためか、
付近を通る船は幽霊を見たと伝えられたが、
不治の病で七年間床に伏していた秋田県の信隆寺住職の妻に霊魂がのりうつり、
この地に来て供養を行ってから幽霊も出なくなり、
その後この地に来て供養すると、不思議と病が治ることから、
霊洞として知られるようになったと伝えられる。とある。
この中の、
この地に来て供養すると、不思議と病が治ることから、
霊洞として知られるようになったと伝えられる。
っていうところに、ピーンときてしまったのも、
今回、大変だけどもこの地で砂浴をすることを決めた大きな理由となった。
今回の参加者のほとんどの方が、現在、もしくは過去に、
何らかの病気をされている方々だったからだ。
砂浴をするのにふさわしいというか、なんか、とてつもないご縁を感じてしまったのだ。
その霊洞とは、のり浜に降りたら右手の方に進むと見えてくる。

午前中の、潮が引いているときに行くと、
カバーッと口を開けて現れる、壮観な洞窟。

中に入ると、こんな感じ。
ここで、看板の中に出てくる、うら若き女性が暮らしていたと思われる。
俺は霊感があるわけではないんだけど、
ヤバイ場所は本能的に「ヤバイ!」とわかるんだけども、
この洞窟からはヤバさは感じなかった。
この女性の霊なのか、この地にいる自然霊なのかわからないんだけども、
何か大きなものが、ただたたそこにいて、何も語らずに沈黙を守っている、
そんな感じがした。
前の日にお線香を買っていたので、
ここに、お線香をあげて手を合わせてきた。
しかし、実はここだけではなかったのだ。
山村先生が、空いた時間に海岸を写真を撮りながら歩いていて、
「あっ!」と、何かを発見した。

のり浜に降りて右手の方にある小さな岩山の上、
赤丸で囲んだあたりに、

この地で亡くなった女性のためのものと思われる慰霊碑を発見!
小さくて目立たないから、最初、ぜんぜんわからなかった。
そして、ここに、玄米おにぎりやトマトをお供えし、
お線香をあげて手を合わせてきた。
その甲斐あってか、今回の砂浴合宿は、
過去三回やってきた中でも最高の結果だった。
天候にも恵まれ、たくさんのデトックスができた。
約一ヶ月前、車椅子を使っていた方が今回の合宿に参加してくれたが、
2日目には、何事もなかったかのように普通に歩いていた。
いやー、たまげたよ。マジで。
お線香あげてきた甲斐があったなー。
今回、なぜこの記事を書こうと思ったのか。
というか、俺は今、この「のり浜」になぜか気持ちが向いている。
気になって気になってしょうがないんだよ。なぜか。
どうすればいいのかなーと思っていたんだけども、
俺のなかでひとつの答えが出た。
こののり浜の霊洞のことをBLOGに書いて、たくさんの方に知っていただいて、
そして、心ある人がのり浜を訪ね、この岩場の慰霊碑に手を合わせて、
亡くなった女性の鎮魂を願う。
この、インターネットというツールを使って俺ができることだ。
もしも、この記事を読んで、なにか感じるものがあった方は、
ぜひ、この慰霊碑や霊洞を訪れて、手を合わせていただきたいと思う。
亡くなった女性の魂に対する供養になるのかなーと。
より大きな地図で
のり浜 を表示
Googleマップで、のり浜とのり浜への降り口をマークした地図を貼り付けた。

この素晴らしい砂浜は、また来年も俺たちを待っていてくれるかな。
ありがとうございました。
合掌。