
今週の月曜〜火曜の2日間、奈良に行ってきた。
今回の記事はかなり長いです。
ちょっと話は前後して、俺は箱根にある九頭竜神社に毎年お参りをしている。
九頭竜さまは、商売繁盛をはじめとして、
ものすごいパワーと御利益をもたらすという、パワフルな神社で、
芸能人や政治家もよく参拝に行くんだという。
実際、俺が初めて参拝したときには、奥田英二を超至近距離で見た。
なので、ウチの店、まくろび庵の和室には、
この、九頭竜さまのお札をお祀りさせていただいている。
で、話は戻って、なんで天川の話なのに九頭竜さまが出てくるのかというと、
もともと、この九頭竜さまは、人を食う悪龍だったそうなんだけども、
弁財天に諭され、改心して良い龍になったのだという。
で、この天河大弁財天は、日本三大弁財天の中でも、
日本一とされる弁天さまだそうで、またこちらもとんでもなくパワフルなのだ。
しかも、りえさんは、過去に3回この天河神社に参拝していて、
いつか絶対俺を天河さんに連れて行きたいと言っていたのだった。
そして、前振りが長くなったんだけど、
今回、りえさんと、ガラスアーティストの響ともみちゃが大阪に出張するということ、
そして、りえさんの大阪や奈良に住むお友達が、天河神社に参拝したかったということで、
俺も合流して、一緒に天河神社に参拝させていただくという流れになったのだった。
出発当日、朝イチの飛行機で伊丹空港に飛ぶ段取り。
無事に早起きできて飛行機へ。
山梨県あたりにさしかかったころ、スチュワーデスさんが、
「今日は富士山がきれいに見えますよ−。」と教えてくれた。
カメラをバッグの中に閉まっちゃったので、写真を撮れなかったのがとても悔やまれるが、
今回の富士山は、霞が無くて、裾野までバッチリ見えた。
あまりの富士山の美しさに、しばらく見とれてしまったほど。
その時に思った。
今回も旅の神様は応援してくれていると。
そして、予想通り、今回の旅は、あり得ない展開となっていく。
大阪について、レンタカーを借り、無事にりえさんたちと合流。
一路奈良に向かう。
1時間半くらい走って、天河神社がお祀りされている、「天川村」に到着。
ちなみに、天河神社の「かわ」は、「河」なんだけど、
天川村の「かわ」は、「川」だ。
お昼頃に天河神社に着いて、参拝の前に、社務所でご祈祷の申込をしたんだけど、
宮司さんが外出中で、戻ってくるまで1時間以上あると言われ、
洞川温泉にあるカフェ「空」さんで先に昼食をとった。
空さんのホームページはこちら。そしたら、ここがまた気持ちのいい場所で、
俺もすっかり昼寝してしまったりして、みんなまったりと過ごす。
気がついたら、ご祈祷の予約時間を大幅に過ぎている。
慌てて天河神社に戻って、すぐご祈祷が始まった。
今回行った、俺を含めた6名が一列に並び、
宮司さんがひとりずつの名前などを読み上げてくださって祝詞を。
そのたんびに、ブワーッと爽やかな風が吹いてきて、
脳天から何かがズーンと入ってくるような感じ。
すごいパワーだった。
ご祈祷が終わったあと、宮司さんが、
「まくろび庵とはどんな意味があるんですか?」
と尋ねてこられたので、マクロビオティックの・・と答えたら、
「あぁー!聞いたことありますよ−。」
なんて始まって、いろいろ話していくうちに、
「どうぞお茶でも飲んでいってください。」
と。
「え・・?いいんですか・・?」
で、6人揃ってお社脇の応接室に通されて、宮司さんとお話しを。
「ありえねー・・。」
俺たち6人、目が点。
りえさんも、今回4回目の天河参拝だけど、
そんなこと今まで無かったと言っていた。
俺たちのご祈祷のあとには、他にご祈祷が入っていないらしく、
宮司さんとゆっくりお話しすることができた。
俺たちが時間に遅れたのにも、ちゃんと意味があったのだ。
宮司さんがお話ししてくれた中に、
俺が常日頃から疑問に思っていることの答えのヒントがあった。
俺は、「神」と「仏」は、生活の中に常に両方あるべきだと考えている。
普段は、自然や天の恵みに感謝して生き、
ご先祖様を想ったり、誰かが亡くなったり、故人を偲んだりしたときは、それをする。
ただそれだけのシンプルな事。
神は天で「陰」。
仏は地で「陽」。
だから、神仏混合の生活が、陰陽であり、ひとつなのではないかなーと。
神道系とか仏教系とか、そもそも分けることになんか違和感を感じていた。
宮司さんがおっしゃるには、天川村は、
いまでも神仏共存の、日本でも数少ない村なんだと。
たしかに、村の人みんなが、天河神社をはじめとする様々な祠を、
みんなで大切にし、感謝している様を、いろんなところからビシビシ感じる。
それと同時に、ここには大峯山に修行にくる僧侶の方々がいる。
そして、
秋保にある慈眼寺の住職、塩沼 亮潤〈しおぬまりょうじゅん〉さんも、
1991年に大峯百日回峰行を満行。 1999年には大峯千日回峰行を満行している。
そして、そういう修行僧の方々を、村の人たちがみんなで支えている。
まさに、神仏共存の村なのだ。
そして、仙台と奈良、遠く離れた地で、仙台の塩沼 亮潤さんが、
苦行を成し遂げたことがとても誇らしく、また、とてもご縁を感じたりもした。
その後、その若い宮司さんにご挨拶をし、
帰る前におみやげ用の鈴とかお守りを見ていたら、
今度は、年輩の宮司さんからお声掛けいただいた。
「あんたら、どういう集まりなの?」
そして、またもや
「お茶でも飲んでいきなさい。」
と、今度は社務所に通されて、お茶をごちそうになりながら、
今度は年輩の宮司さんと話を。
ありえねー。そして、りえさんはジュエリーやクリスタル、ともみちゃんはガラスアーティスト・・
なーんて話になったとたん、宮司さんの目がキラーンと。
なんと、その宮司さんは、無類のクリスタル好きだったのだ。
「クリスタルは水晶でしょ。
この神社からちょっと奥に行ったところに、日本最古の水神さまがあるよ。
帰りに、ぜひ行ってみなさい。」
と、宮司さん。
ひとしきり話し終え、ご挨拶をして、車に乗ろうとしていたら、
そのご年配の宮司さんが、自家用車を出して、俺たちの前に現れた。
そして、窓を開け、「ついておいで。」とサインを。
なんと、宮司さんに道案内をしていただいて、その水神様にお参りに。
あ、ありえねぇー。そして、その水神様の向かいに、河川公園のような小さな公園が。

深い山の中にある、神秘的で厳かな景色だった。
そしたら、宮司さんが、
「ほら、これ見てごらん。」
と、指さした方向には、

こんな窯が!
なんと、クリスタルをモチーフにしたガラスで覆われていた。
水神様にちなんで、クリスタルなんだそうだ。
なんでりえさんが天河に惹かれるのか、なんかわかった感じがした。
このご年配の宮司さん、世界を旅して回ったりした、
とてもグローバルな考え方を持った方で、いろーんな話をさせていただいた。
お酒が大好きだそうで、その名も、
柿坂神酒之祐(かきさかみきのすけ)さん。
そう。御神酒の神酒之祐さんなのだそうだ。
すごいねー。型破りというか、豪快というか。

そして、みんなでパシャッと記念撮影。
神酒之祐さん、イイ感じのブルースを車で聴いていて、
「シブイですねー。」って言ったら、なんと、そのCDを俺にくれたのだった。
そのCD、SHO AMANOさんという方の、BASS & VOICEというものだった。
SHO AMANOさんのオフィシャルサイトはこちら。そんなこんなで、三度も引き止めていただいて、気がついたらもう夕方。
なんだかいろんな事がいっぺんにありすぎて、
夢のような現実のような、そんな1日目が終わったのだった。
いやー、凄かった。
2日目。

洞川温泉街の中にある、龍泉寺へ。

境内の前に立っている鬼の像。
すごーく氣のいいところだった。
その後、天河を後にして山を下りてきて、三輪大明神へ。

行く途中、空にウロコの雲が。
龍神様が来ているんだなー。

そして、無事に三輪大明神に参拝を。
そしたら、ふと目をやると、

こんな、金色のトカゲが。
写真を撮ったりなんだりしているうちに、このトカゲちゃんが巣に帰っていった。
そしたら、また別なところに目をやると、

今度は銀色のトカゲが!
まぁ、ありふれたトカゲなんだろうけど、
なんか、出てきたタイミングとかシチュエーションを考えると、
この2匹のトカゲは、神様の使いで、俺たちに何かメッセージをくれたのではないかと。
まさに陰陽だ。
そして、無事に参拝を終え、奈良から大阪に帰り、大阪組とお別れをして、
仙台組はまた飛行機で仙台に帰ってきたのだった。
靜かで厳かな天川村とは一転、賑やかな大阪に入ったとき、
一気に現実に戻った感じで、この2日間の事がまるで夢を見ていたような感じがした。
それだけ、天川村は特別というか、神聖な場所だった。
来年もまた行きたいなー。御礼参りに。
そして今回、ご祈祷をしていただいたので、天河さんのお札をいただいてきた。
今まであった、九頭竜さんと並べてお祀りさせていただいた。

なんか心なしか、うれしそうな感じがするんだけども。
若い宮司さんが言っていた。
「天に昇りて弁財天。地に下(くだ)りて龍神なり。」と。
やはり、弁天さまと九頭竜さまは、まさに陰と陽なのだ。
今回の旅のすべての方々、
そして、一緒に旅をしてくれた、Kちゃん、Tさん、Yさん、ともみちゃん、
そしてそして、俺を天河まで引っ張ってくれた、りえさんに、心から感謝です。
本当にありがとうございます。
お店もちょっと雰囲気を変えたし、またこれから一層精進するのだ。