今回の記事は長いです。
が、すごいオチです。
先週の土曜日、新潟にあるマクロビオティックのカフェ、
「マリー・ルゥ」のemikoさんのご主人、stunさんが、
「男のマクロビオティック居酒屋」を開催するということで、新潟ひとり旅をしてきた。
stunさんのBLOGはこちら。マリー・ルゥ、emikoさんのBLOGはこちら。男のマクロビオティック居酒屋に参加しての想いは、
別途、まくろび庵のBLOGに書くとして、
この記事には起きた出来事を書いていくことにする。

新潟行きを決めてから、しばらくご無沙汰だった、
モンデオのモンちゃんのオイル交換。
エレメントも交換して、エンジンの吹けもバッチリ!
洗車もして、さぁ!これで準備万端だ!と思ったんだけど、
出発前夜に原因不明のパンク。
その日は、なんだかんだで仕事が長引き、店を出たのが深夜2時。
その矢先のパンクで、眠いわ、かったるいわ、ガッカリするわで、
ため息つきながら、キコキコジャッキアップしてスペアタイヤに交換。
しかし、不思議なことに、次の日にスタンドで見てもらったんだけど、
どこにも穴が開いていなかった。
パンクしてなかったのよ。
どういう事なんだろう・・・。
一応、スタンドで空気を入れてもらったら、どこにも異常がなかったので、
そのタイヤをまた組み付けてもらった。
「まぁ、大丈夫だとは思いますが、高速走行はくれぐれも気をつけてくださいね。」
と、スタンドのお兄ちゃんに言われ、
一抹の不安もあったけど、当初の予定通り、モンちゃんで新潟に行くことに。
結局、パンクの直接の原因は未だにわからないんだけど、
パンクした意味が、この記事の最後で明らかになります・・。
さて、新潟行き当日、一応俺がやることはやり終え、
お店を、13うさぎちゃんとますみちゃんにお任せして、夕方に仙台を発った。
行きは全線高速を使っていこうと、東北道へ。
東北道から磐越道に入り、一気に新潟に行くのだ。
曇天の中、オイル交換したてのモンちゃんは絶好調!
昼間、ウチの店の料理教室で、UっちとKさんが握ってくれた、
玄米おにぎりをほおばりながら高速をクルージング。
モンちゃんは、フォードとはいえ、ヨーロッパフォードの車なので、
アメ車じゃなくてヨーロッパ車だ。
ヨーロッパ車特有の、高速安定性と、ハイギアードなギア比のおかげで、
スルスルと滑るように巡航していく。
いやー、ホント、いいクルマだ。

磐越道の猪苗代インター付近。車内から撮影。
※走行しながらの写真撮影はキケンです。
そんなこんなで、あっという間に新潟中央インター。
新潟市内もクルマの流れはスムーズで、夜7時には、マリー・ルゥに到着。

オープンして6年というマリー・ルゥは、どっしりとした貫禄のあるお店だった。
「こんばんはー・・。」と、おそるおそる店内に入ると、
「キャー!わこうちゃん!」と、emikoさんがお出迎えしてくれた。
熱烈歓迎だ。(笑)
その後、stunさんや、今回のイベントの参加者がマリー・ルゥに続々集まり、

男性陣揃って近所の居酒屋へ。
仙台は太平洋側、新潟は日本海側。
ここで出される魚は、やっぱり日本海側のものが多く、うまかったねー。
今回の参加者は、富山から参加という23歳の青年(マクロビオティック歴3年だって!)
から、弁護士さんや市の職員の方、などなど、多岐にわたる職種の男性陣が集まり、
stunさんを中心にいい感じで話が弾んだ。
主催者のstunさんは、物腰柔らかな好青年という感じ。
こう・・物事の道理をわきまえているというか、きちんとした持論を持っている。
そういう人と語り合うのって楽しいねー。
男ならではの視点から見たマクロビオティック。
いろんな考え方があるなぁと感心すると同時に、
みんな、向かうべきベクトルが一緒で、なんだかとても嬉しかった。
その後、emikoさんをはじめとする、女性数名が合流し、
場所を変えて話はますますヒートアップ。
マクロビオティックを通じて、はじめて出会った人たちなのに、
旧知の友のようにうちとけていく。
うれしいねー。
そして、stunさんやemikoさんは、いい人間関係を作ってるなーと実感。
そんな中、俺のカフェレッスンを新潟でやってほしいという要望が。
え〜、新潟の皆さん、酒の席の話とはいえ、俺はやると言ったらやりますよ。
これから新潟に通うことを決めましたのでヨロシク。(笑)
そんなこんなで、ホテルに戻ったのは深夜3時を超えていた。
楽しかったー。
皆さん、近々またお会いしましょう。
さて、今回の新潟行きを、わざわざモンちゃんで行くには理由があった。
ウチの生徒さんから聞いたんだけど、
新潟の隣の新発田市に、スゴイ占い師がいるというのだ。
13うさぎちゃんやますみちゃんから、
新潟に行くんだったら、偵察がてら行ってきてチョーダイと、
任務を授かっていたのだ。
ちなみに、emikoさんもその占い師のことを知っていた。
翌日、二日酔いで頭痛しながらも、ちゃーんと早起きして新発田に向かう。
前日、電話で予約を入れておいたのだ。
ウチの生徒さんやemikoさんの話によると、
ホッタテ小屋のような建物だという。
辿り着いてみると・・・
確かに・・。なんだか、建物はホッタテ小屋っていう感じではあるものの、
スゴイ存在感のあるというか、異様なオーラを放っている建物だった。
おそるおそる中に入ると、ちょっと耳の遠い優しそうなおじいちゃんが。
そう。そのおじいちゃんこそ噂のスゴイ占い師、榎本さんだったのだ!
榎本さんは、手相と生年月日と名前で占ってくれる。
「あぁ、あんたね、体は基本的に頑丈だけど、腰と心臓に気をつけなさい。」
「仕事は職人と事務系が向いてるね。」
「あんたはずいぶん強情っぱりだねー。」
「今年はいいよ。がんばんなさい。」優しい口調でポツリポツリと教えてくれる。
しかし最後に、
「来年は難儀する年だよ。それだけは覚えておいて。その次の年は大丈夫。」えぇ・・。き・・気になる・・・。
「あ、あとね、クルマで来たんだったらこのお札を持って行きなさい。」と、白い布に、墨で書かれたお札をもらった。
後に早速このお札の効果を実感することとなる。
さて、榎本先生に占ってもらって部屋の外に出ると、
2人の若い女の子が、モジモジしながら順番を待っていた。
外に出ると、さらに2人の若い女の子が!
どうやら榎本先生は、若い女の子に絶大な人気があるらしい。
そんなこんなで無事にミッションコンプリート。
あとはゆっくり仙台に帰るだけだ。
帰りは、新発田から小国峠に入り、山道を。

途中に見える川。
※運転中の撮影はキケンですよ!
トラック時代、新潟や北陸に行くときには、よくこの道を通ったなぁー・・
なんていろいろ思い出しながら、懐かしい道路をトコトコと。
途中昼寝したりしながらのんびり帰ってきたが、
山形からは高速に乗って帰ろうと、山形道に乗った。
相変わらずモンちゃんは調子よく、スルスルと山形道を滑るように走っていく。
いやー、実に気持ちいい。
百数十キロでグイグイ巡航し、「モンちゃん最高!」を連呼しながら、
山形道から東北道に合流。
もうすぐ仙台南のインター。
無事に帰ってきた・・。
と、この新潟の2日間で起きた出来事、出会った人たちのことを思い出しながら、
感慨深く、感傷に浸りながら、高速の追い越し車線をぶっ飛ばす。
そのときだった・・・
130キロくらいで巡航中、突然モンちゃんのエンジンが止まった。
「あ、あれ・・!?」一瞬、何が起きたかわからなかった。
でも、タコメーターはストンと糸が切れたようにゼロに!
アクセルを踏んでも何にも応答がない!
しかも、その地点は、登坂車線部分で、3車線ある!
「ヤバイ!はやく左に寄らなきゃ!」
はやる気持ちをおさえて、慎重に車線変更。
幸いにして、登坂車線とはいえ、130キロ出していたから、
エンジンが止まってても、惰性でクルマは進んでいる。
一番左側の車線に来たものの、ついに失速してクルマが止まりそうだ!
しかも、エンジンが止まっているから、パワステも効かない!
「ヤバイ!トラックとかに追突されたら死ぬかも・・。」
あぁ〜ッ!と思ったそのとき、バッチリのタイミングで左側に路側帯が!
そして、吸い込まれるように、その路側帯にスッポリ入ってモンちゃん停止。
「た・・助かった・・・。」
モンちゃんの脇を、後続のクルマが
何事もなかったかのように、ビュンビュンと通っていく。
いやぁー、久々に手が震えたね。
モンちゃんのエンジンが止まってから路側帯に入るまで、
プッツリと後続車が無かったのだ・・。
「き・・奇跡だ・・。」
そこで、俺は榎本さんのお札のことを思い出してゾーッとした。
このお札が守ってくれたのかもしれない・・。
気を取り直してエンジンをかけようとしてみたけど、
ガラガラ変な音がしてエンジンがかからない。

もしやタイミングベルトが切れたか・・?
っつーか、見て!この写真!
ホントにこれっぽっちのスペースの路側帯。
奇跡よ。奇跡。
そして、俺が加入しているロードサービスに電話してレッカーの手配を。
電話してから、正味30分ほど待っただけでレッカーが到着。

レッカーに無事収容されたモンちゃん。

で、日曜なので、整備工場が休みだということで、
レッカーの車庫で保管してもらうことに。
レッカーの車庫から自宅まで、結構近かったので、タクシーを呼んでもらい、
タクシーで自宅に着いた・・。
なんだかわけわかんなかった。
けど、とにかく無事に着いたんだから、よしとしよう。
結局モンちゃんは、今日、仙台の隣の名取市にある整備工場に搬送された。
で、その整備工場で、モンちゃんの事を相談するのと、代車を借りるために、
電車で名取に向かった。

電車の中で、モンちゃんはどうなっちゃうんだろうと考えながら、
整備工場に向かう。
モンちゃんは結局、やはり予想通りタイミングベルトが切れていた。
タイミングベルトが切れると、ほとんどのクルマの場合、エンジンがおシャカだ。
モンちゃんも例にもれず、エンジンがおシャカ。
今、修理見積もりを出してもらってるところなんだけど、
オーバーホールするにしても、エンジンを載せ替えるとしても、
40〜50万コースらしい・・。
どうしよう・・・。
モンちゃんは、以前乗っていたダッジバンの代わりに突然やってきた、
とてもご縁の深い車だ。
どういう経緯で俺の元にやってきたかという奇跡の物語はこちら。バンパーだけ色違いな理由はこちら。モンちゃんが俺の元に来て2年が経つが、栃木の益子焼き祭りに行ったり、
千葉の中島デコさんのところに行ったり、
古民家に通ったり、畑に行ったり海に行ったり、嵐の三陸に行ったりと、
本当にいろんなところに行った。
でも、本当にエンジンがおシャカだったら、お別れかもしれない。
あ〜あ・・。
新潟行きの前日、タイヤが原因不明のパンクをしたことも、
タイミングベルトが切れるぞーっていうサインだったのかもしれない。
だけど、今回の新潟行きでは、運転中、
「もしかすると走行中にタイヤがパンクしたりバーストするかもしれない。」
と思いながら、アクシデントのための心の準備をして運転していたから、
エンジンが止まっても、パニックを起こさずに対処できたとも言える。
ある意味、占いの榎本先生や、ご先祖様にも守られたが、
でも、モンちゃんが俺のことを守ってくれたんだと思う。
ホント、そう思う。
今、整備工場でエンジンの分解中だから、
今後どうなるのかはわからないけど、どっちに転がってもいいように、
心の準備だけはしておこう。
13うさぎちゃんに電話でモンちゃんのことを話したら、
何か新しい事が起きるとき、大切なものが壊れたりするのだという。
今回の新潟行きで、俺は新たな友情と可能性を得たと思う。
それは、お金なんかに代えられないものだ。
今回のモンちゃんのエンジントラブルは、
俺の次のステップ、新たな可能性を示唆していると思いたい。
モンちゃん、ありがとう。
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