いや〜、昨夜、数年ぶりに「ヤバイかも・・。」と思った出来事に遭遇した。
思い出しただけで心臓バクバク。
昨日、仙台は久しぶりに吹雪いた。
夕方あたりからスゴイ風と共に雪が降って、あっという間に銀世界。
しかも、路面はテッカテカのアイスバーン。
いやー、久しぶり。
夕方から夜にかけて、道路は帰路につく車が大渋滞を起こし、
店のそばの大通りも車がビッチリ。
なので、どうせレッスンの日で夜遅いし、渋滞が引けた頃に帰ろうと、
店を出たのが夜中の12時くらい。
ところで、俺が住んでいる向山の自宅に帰るには、

この坂道を上らなくちゃいけない。
写真ではわかりづらいんだけど、この坂、なにげに勾配がキツイ。
特に、鳥居の直前の勾配がさらにキツクなるのだ。
引っ越したばっかりのころ、この坂を車で帰るたびに、
アイスバーンだったら上れないかもしれないと思い、チェーンを買っておいた。
で、昨夜家に帰る頃、この坂も例に漏れずアイスバーンだった。
が、もう疲れてるし、寒いし、
ちゃんとスタッドレスも履いてるし、車は前輪駆動だし、
面倒くささと過信で、チェーンを巻かずに坂を上った。
ところが・・・
想像以上に路面が凍結していてツルンツルン。
坂を上りきる手前でタイヤがズルズル空転して上れなくなっちゃった。
そこまではまだよかったんだけど、
車が停止してるのに、下がツルンツルンなもんだから、車が下に滑り出した。
いやぁ〜、恐ろしかー。
もー、顔面蒼白よ。
で、サイドブレーキ引いたりなんかしながら、やっと坂の途中で停止。
しかし、向きも中途半端になっちゃって、
道路をすっかり塞ぐような感じのまんま止まってしまった。
つまり、

この道路に

こんな状態になっちゃった。(写真は合成です。)
しかも、前に進んでも後ろに進んでもハンドルを切ってもブレーキを離しても
ズッ・・ズッ・・と、微妙に滑り出す。
このままだと、横滑りのまんま下まで行ってしまう・・。
しかも、下には電話ボックスや電柱があり、
そのまま滑っていったら間違いなく激突する・・。
こんな状態じゃ、車から降りてチェーンを巻くなんて絶対不可能。
どうしよう・・・久々に胃がキューッと痛くなった。
真夜中なので周囲には誰もいない。助けも呼べない。
しかも、助けを呼んだところで、車はちょっとの刺激でも滑り出すような状態。
助けようがない。
とりあえず、わけわかんないまんま110番してみた。
「はい。110番でーす。どうしました?」
「あのー・・●●××な状況なんですがどうすればいいでしょう・・。」
「そうですねー。どうすればいいでしょうかねー・・。」意味ねーじゃん・・。
おまわりさんもなんだか困っちゃったみたい。(笑)
だけど、なんだか人と話したら気持ちが少し落ち着いて、
腹をくくって、滑ってもなんでもとにかく向きを変えつつ上るしかない!と、
グワーッとアクセルを踏んでみた。
サイドブレーキで微妙にコントロールしながら、
とにかく下に滑り落ちないように必死にアクセルを踏んだ。
ツルンツルンだから、なんだか自分が向きたい方向と関係なく車が滑っていく。
そんなことを何回かやっていたら、
突然大きくズルッと滑って、坂を上るんじゃなくて下る方向に頭が向いた。
目の前には民家もあるし、車も停まってるし、
「うわーッ!ぶつかるー!」って思ったんだけど、結果的にどこにもぶつからずに向きだけが変わった。
ラッキー・・。
まるで、何か大きな力に押されたようだった。
そこから数回切り返して、頭が100%下りの方に向いてくれたので、
そろりそろりと坂を下って、無事平坦地に着いた。
平坦地に着いたとき、大きいため息が出たよ・・。ホッとして。
で、結局俺は車で家の前まで帰ることを手放して、
坂の下にあるお寺さんの駐車場に車を置かせてもらって歩いて家に帰ったのだった。
家に帰ってまるちゃんの顔を見たら、とたんに緊張が解けてドッと疲れた・・。
いやぁー、ホント疲れた。
運転をナメてかかった代償だ。
しかし、あの坂を制覇しないと車で家に帰れない。
向山の住民になるにはこのハードルを越えなきゃないってことだ。
今回、向山の洗礼を受けたんだな。たぶん。
今度は面倒くさがらずに、下からチェーン巻いて上がろう・・。