GWが明けてしまいました・・。
今年のGWは、1月の引っ越し荷物がまだすべて片付いたわけではなかったので、
家の整理をはじめとして、愛車のモンちゃんをいろいろいじったりして、
整理のための連休っていう感じだった。
が、そんな連休だったけど、しっかりやることはやってきました。
今年は、山形県のK町にある、築200年の古民家で、
ダッシュ村バリのことをしてきた。
そもそも、最近古民家に興味を持ち、ネットで知った古民家のサイトを運営している
一人の青年と出会ったことがすべての始まりだった。
古民家ライフというサイトを運営している高木さん。彼の本業は、日本でも数少ない伝統構法の大工さん。
金具を一切使わず、木を凸と凹に切って組み合わせていく、
昔ながらの家造りの構法だ。
ウチの店もLOHASをうたっているし、
仕事で接点が無いかと彼にコンタクトをとったんだけど、
実際に会ってみると、彼の古民家に対する思いの深さに打たれた。
彼が向いている方向と俺の店で向かおうとしている方向がバッチリ一致し、
高木さんは「家」、俺の店は「食」と、分野は違うけど、
根幹に流れるものはすっかり同じ。
同じ価値観、考え方を持っている高木さんに、強烈に惹かれた。
そんな中、高木さんと、茅葺き職人のSくんが、ゴールデンウィーク中に、
高木さんが管理を任されているという、築200年の古民家の、
茅葺き屋根に使う茅集めをするということを聞き、
ぜひ手伝わせてほしいと願い出た。
高木さんは、快くOKしてくれただけではなく、
「囲炉裏を囲んで語り合いましょうよ。」
と言ってくれた。
いつもの如く、前振りが長いんだけど、
そこで、仲間を誘って行ってきたわけです!

これが築200年の古民家。
俺は茅葺き屋根の家に入るのは初めて。
いやぁ〜、カッコイイねぇ。
惚れ惚れする。

長い間住む人を守ってきた、歴史を物語る見事な梁。
思わず見とれちゃった・・。

玄関になにげに下げてあった、みの。
俺は町ッ子育ちなので、何もかも目に映るものが新鮮!
そんなこんなの中、ちょっと雨が降っていたけど、
近くのススキ畑に刈ってあった、ススキを茅の代わりに使うんだそうで、
そのススキ集めに出かけた。

こんな感じで、刈ってあるススキを集めて、ひもで縛って束ねるという作業。
ここのところ肉体労働なんてしてなかったから、ホントいい運動になった。
膝のリハビリにもなるし。
今回訪ねた山形県のK町には、まだ茅葺きの家がたくさんあり、
こうした茅集めは、日常として行われていることなんだけど、
別に都会暮らしがどうこうっていうわけじゃないんだけど、
俺にとってはビックリすることの連続。

一緒に行った、えりさん。(
えりさんのBLOGはこちら。)
茅を振り上げて、ホントうれしそう。(笑)
さてさて、10人くらいで作業したこともあり、小一時間で作業は終了。
その後、雨で冷えた体を温めるために、近所の温泉に行ってポカポカに。
そしていよいよ、宴会に突入するわけです。
茅集めは、この宴会のための布石と言ったところか。(笑)

今回の宴会は、会費ナシの持ち寄りで。
俺は酒とコーヒーを持っていった。

囲炉裏を囲んで、みんながそれぞれに持ってきた、
料理や酒をグワーッと並べて、それぞれ自由につまんで宴会開始!
最初はなんとなくギクシャクしていた会話も、酒が入るほど円滑になっていく。
小一時間とは言え、一緒に作業をした仲間同士、
なんか心が暖か〜く通い合って、自然に深い話に突入。

自分のやるべき事、生い立ち、ビジョン、古民家の未来などなど、
こういう古民家が好きで集まっている人種だから、見ている方向は一緒。
時間をかけなくても、スーッとお互いの気持ちに入っていって、
なんだか裸の自分になっていくような、不思議な感覚。
高木さんと話しているだけで、
なんだか涙が溢れそうになるのを、必死に堪えていた。
こう・・多くを語らなくても、なんか通じ合っちゃう。
で、今回突然飛び入りで参加してくれた人の中に、
なんと!現役のマタギが!
マタギが持つという、鎌というかナイフがあるというので、
特別に見せてもらった。
そのナイフで、仕留めた動物をさばいたり、
熊に遭遇したときは、武器として使ったりもするというのだ。
すごいねぇ・・。すごい世界だ・・。
ウチの店に勉強に来ていた料理人山ちゃん、そのナイフに興味津々。

うれしそうに眺めるの図。
なんだか危ない人だな・・。(笑)
そして今回、ウチの店の波動スピーカーを持っていって、i podでjazzを。

古民家とjazzってすごく似合っていて、みんなしばらく聞き惚れていた。
しかし数時間後には・・

こんな感じに。(笑)
少し酒も落ち着いたころ、台所にこもって、
でっかいネルでコーヒーをドリップ。
その様子を、俺のカメラでえりさんが写真を撮ってくれた。

こんな感じで。
語り合いは深夜まで続き、古民家の夜は更けていったのでした。
次の日、みんなそれぞれ自分のペースで、
現地から職場や家にそれぞれ散っていったのでした。
なんだかあっという間に過ぎてしまった、古民家での夢のような時間。
高木さんとは、長〜い付き合いになりそうだ。
古民家イベントの次回開催を約束して帰路に就いた。
仙台に帰ってきてからも、
まだあの夢のような時間が続いているような不思議な感じ。
あの200年の古民家は、俺たちのことをどう思ってくれたんだろうか?
そんなロマンを与えてくれた、高木さんとの出会いに感謝。
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